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スパイクを脱いだ柏レイソル戦士たち

(2023/2/21更新)
2022シーズンをもって、柏レイソルを支えた選手が6名引退した。レイソル一筋のキャプテン大谷をはじめ、長年レイソルで活躍した選手ばかりだ。彼らのサッカー人生を振り返る。

 

 

大谷 秀和

柏レイソル公式Twitter

ついに引退を決意した、柏レイソルバンディエラ。アカデミーからレイソルに在籍し、2003年にトップチーム昇格。26年間を柏レイソルで過ごした、まさにレジェンドである。明神智和ガンバ大阪に移籍し、その後背番号7を継承した。そして23歳の若さでキャプテンに就任し、あらゆる監督のもとで精神的支柱として君臨し続けた。

 

ボランチを主に担い、優れた観察眼と的確な判断で攻守の要であった。2011年にJ1リーグを制覇したときは、栗澤とともにゲームを支配した。また石塚監督時代には左SB、吉田監督時代はアンカーやインサイドハーフと、求められたポジションでも遜色なくプレーした。

 

柏レイソルをすべて知る男は、2023シーズンからコーチとして柏レイソルを引っ張っていく。ゆくゆくは監督として日立台のピッチに立つだろう。これからも「生涯柏レイソル」な大谷に、我々サポーターは付いていきたい。

 

Jリーグ記録:J1 384試合(クラブ最多)20得点

       J2 94試合3得点 

 

染谷 悠太

柏レイソル公式Twitter

2019年に柏レイソルに加入し、J1復帰の立役者となったDF。気迫あふれるプレーと周りを鼓舞する姿は、一瞬でサポーターを虜にした。加入初年度ながら、時にはチームキャプテンとしてチームを統率。どこのチームであっても信頼のおける男だ。

 

FC東京のアカデミー出身で、流通経済大学から京都サンガに入団。一度C大阪に移籍したが、2016年はサンガに再加入している。長年にわたり過ごした京都サンガとの試合では、サンガサポーターに深々とお辞儀をしていたのがとても印象的であった。

 

2023シーズンからは、柏レイソルのアカデミーコーチとして活動する。若い世代にはない経験や技術を、熱い情熱で指導し「育成大国」を作り上げてほしいところだ。

 

Jリーグ記録:J1 61試合1得点

       J2 223試合6得点

 

鎌田 次郎

SC相模原公式Twitter

1/21(土)に現役引退を表明した。柏レイソルには2006年に、特別強化指定選手として加入し、サポーターとともに喜怒哀楽を長年にわたって共有してきた。ベガルタ仙台では2011年の東日本大震災で被災した仙台市、東北を元気づけるために奔走した。そこから再びレイソルに加入し、2019年は染谷と共に絶対的なCBとして、チームをJ1昇格に導いた。

 

フィジカルとボール奪取能力に優れ、危ない場面を何度も救った。またセットプレー時はゴール前で豪快なヘディングシュートでネットを揺らす。特に2019年のモンテディオ山形とのアウェイ戦では、雨の中駆けつけたサポーターを沸かす一撃を決めた。

 

今後は指導者の道を歩む予定で、的確なコーチングで数多くの若手を育成してほしいところだ。2/15(水)に品川CCのトップチームに就任したことが発表された。

 

Jリーグ記録:J1 271試合10得点

       J2 59試合4得点 

       J3   14試合1得点

桐畑 和繁

レイソルに長年在籍した、地元育ちのGK。柏ラッセルからレイソルユース、そして2006年にトップチーム昇格。最後まで柏レイソルに籍を置いた。2020シーズン終了後に契約満了と発表されたが、その後再契約を結び、FC岐阜へとレンタル移籍していた。

 

決して出番は多くなかったが、アクシデントなどで難しい状況の中でもパフォーマンスを発揮した。特に防戦一方な展開であっても、彼がビックセーブを連発しチームを盛り上げると、試合の流れはがらりと変わった。また明るいキャラクターで常に雰囲気を和ませる。チームと再契約を結べたのは、そのような人間性が評価されたからなのかもしれない。

 

1/25(水)にクリアソン新宿のトップチームGKコーチに就任したことが発表された。

 

Jリーグ記録:J1 48試合

       J2 3試合

       J3 38試合

渡辺 博文

レノファ山口公式Twitter

       

柏レイソルの黄金時代に活躍したDF。2010年に加入し、一年間レンタルで栃木に移籍したが2014年まで在籍した。その後はベガルタ仙台ヴィッセル神戸レノファ山口と渡り歩き、目の不調が原因で現役を退くこととなった。

 

屈強なフィジカルと恵まれたスピードを武器とするCBで、当時レギュラーだった近藤や増嶋に割って入る存在であった。2012年の天皇杯決勝では、決勝点を挙げ柏レイソルの初獲得に大きく貢献した。

 

2023シーズンから、レノファ山口代表取締役社長に就任した。引退後のキャリアとしては異例のことだが、彼の頭脳明晰なところがそれを可能にしたはずだ。選手時代の経験を活かし、多くの人々が魅了されるクラブへと成長させていくだろう。

 

Jリーグ記録:J1 183試合11得点

       J2 111試合7得点

輪湖 直樹

アビスパ福岡公式Twitter

2/21(火)に、現役引退を発表した。柏レイソルのユースで育ち、ヴァンフォーレ甲府でプロデビューを果たす。徳島ヴォルティスを経て2014年に柏レイソルへ帰還し、4シーズンプレーした。2018年からアビスパ福岡に在籍。

 

小柄ではあったが、持ち前の運動量と粘り強いディフェンスでチームの勝利に何度も貢献した。2015年のACLグループステージ、山東とのホームゲームではアディショナルタイムに渾身のヘディングシュートを決め、劇的な勝利でヒーローになった。

 

Jリーグ記録:J1 103試合4得点

       J2 213試合2得点