ドイツのブンデスリーガ、シャルケに新星が現れた。22歳の上月壮一郎である。彼はU-23のチームに在籍していたが、そこで得点を量産し9月にトップチームの練習に参加。カタールW杯の中断中に行われた練習試合でも得点を決め、見事契約を勝ち取った。そして1/21のフランクフルト戦でデビューを果たすと、1/25のライプツィヒ戦では初ゴールを決めた。彼についてまだ知らない人は多いはずだ。ここでは上月壮一郎とは何者かをまとめていく。
京都サンガ時代
2000年12月22日に京都府の宇治市で生まれた。京都サンガのアカデミーで育ち、2018年には2種登録されトップチームデビュー。その後2019年には正式にトップチーム昇格を果たし、2020年は3ゴールを記録した。
しかし2021年は監督が代わったことから、出場機会は4試合しかなく契約満了を言い渡されてしまった。各世代の日本代表に選出され、U-17W杯にも出場し期待が高かったのは間違いないが、同時にプレッシャーでもあったのかもしれない。
Wikipediaを参考に作成
ドイツでの快進撃
京都で契約満了となり、新たなチャレンジの場に選んだにはドイツである。5部リーグのFCデューレンに2022年2月に加入、11試合5ゴール5アシストを記録しチームを昇格に導いた。その活躍から入団テストを経て、8月にシャルケⅡ(U-23チーム)へ移籍すると、14試合8ゴール5アシストと爆発。早くも9月にトップチームの練習に参加することになった。
9月23日にトップチームでの試合にデビューすると、12月10日の親善試合で初得点を決めた。そして念願のトップチームとのプロ契約を勝ち取り、ブンデスリーガでの出場を果たすに至ったのだ。
デビュー2試合から見えた強み
身長181cmの彼は主に右MFを担当する。彼のストロングポイントは一瞬のスピードと的確な判断力と見える。
フランクフルト戦ではこぼれ球を拾い、右足でシュート。惜しくもポストに当てたが、瞬時の予測と相手DFが間に合うまでに打てるスピードが光った。また基本的に縦へ仕掛けるドリブルを持ち味としているが、状況を見て素早く左サイドに展開するプレーも多い。常に良い姿勢で視野を確保できている証拠である。
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そして続くライプツィヒ戦で決めたシーンでは、あのクロアチア代表グヴァルディオルを見事なタッチで抜き去りゴールへ。チームは大敗したものの、地元紙RUHR24では3.5の評価でチームトップだ。(1が最高評価)
【ゴール速報】#上月壮一郎
— ブンデスリーガ スポーツライブ+ powered by スカパー! (@skyperfectv) 2023年1月24日
上月がブンデス初ゴール!!!
🇩🇪#ブンデスリーガ 第17節
🆚#シャルケ × #ライプツィヒ
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シャルケの希望となれるか
ブンデスリーガで最下位に沈むシャルケ。勢いに乗っている上月を起用するのは必然であっただろう。日本代表の吉田麻也は、以前彼について以下のようにコメントしていた。
「僕は彼を手助けすることはあっても、甘やかすことはありません。それは、とても重要なことだと思います」
「壮一郎は自分で経験を積み、自分で道を切り拓くしかありません。若い選手にとっては、常にそれが重要だと思います」
「もちろん、彼がアドバイスを必要とするのであれば、僕はそこにいます。でも、トレーニングでずっと隣に立って、彼に指示を出すことはしません。ポジションが違うので、それは無理でしょう」
「テストマッチでは壮一郎は良い印象を与えてくれました。ブンデスリーガでは、ゴールやアシストを決めて、僕たちを助けて欲しいですね」
引用:超ワールドサッカー!ホームページ
[https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=435751&page=1&sg[]=321]
シャルケは内田篤人が活躍したことをきっかけに、日本人が戦いやすい環境が整っている。しかし吉田のコメント通りそれに甘んずるのではなく、結果にどん欲になり最終的にチームを残留へと導くことが、彼がまた新たなステップへ進むための条件となりそうだ。