3/11(土)に、J2の大宮アルディージャvsジュビロ磐田の試合が行われた。柏レイソルから2023シーズンはレンタルでアルディージャに加入している、アンジェロッティが決勝ゴールを決めた。1-0でアルディージャの勝利に貢献した立役者の、現在地を見ていきたい。
ジュビロ磐田戦
ホームNACK5スタジアムで行われた一戦に、2トップの一角としてスタメン出場した。試合は立ち上がりからジュビロ磐田がチャンスを作り続け、GK笠原を中心に何とかしのぐ展開。しかしアンジェロッティも黙ってはいなかった。高い位置から全速力でプレスバックし、ボールを奪取。すぐさまルックアップすると、裏抜けした味方にスルーパスを通す。見事なプレーの連続で決定機を演出した。
後半も展開は変わらず、アルディージャは我慢を強いられる。この日の笠原は神がかっており、決定的なチャンスを幾度もセーブ。そして流れを引き寄せると、90分にジュビロの中川が一発退場。迎えた94分、高い位置で左サイドからクロス。ヘディングでの折り返しにフリーで待っていた、アンジェロッティが決めて土壇場での得点が生まれた。このアディショナルタイムのゴールで、アルディージャが1-0で劇的な勝利を収めた。
着実に信頼を得ている
開幕戦は途中出場であったものの、直近3試合ではスタメンに選ばれており相馬監督の信頼をものにしつつある。4-4-2をベースとするチームの中で、アンジェロッティはポストプレーなどで攻撃の起点となることが求められている。フィジカルを活かしたプレーはJ2のディフェンダーに対し優位性を持てる。
また前線からのプレッシャーも、怠ることなくやり続けなければいけないが、今シーズンはコンディションが良いようで献身的に行っている。
そしてジュビロ戦では待望の移籍後初ゴールを挙げた。チームもホームでは2連勝で、まずまずのシーズンスタートを切った。今後もスタメン出場を重ね、得点を挙げることが大いに期待できるはずだ。
鬱憤を晴らすシーズンとなるか
2021シーズンに柏レイソルに加入したものの、なかなか試合に絡めずリーグ戦は2年間で23試合0得点と、難しい時期を過ごした。ただ加入当初から独特なリズムとモビリティ、そして強靭なフィジカルは垣間見えていた。
2023シーズンはJ2に舞台を移したが、早くもチームになじみゴールという結果も出た。Jリーグでは初ゴールである。24歳と若くまだまだこれからであることから、J2で覚醒することに期待したい。そして柏レイソルに帰ってきた際には、絶対的なエースの風格と自信をもって、日立台でもゴールを決めてほしいところだ。