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<マッチレビュー>J1第14節柏レイソルvsヴィッセル神戸 2023年5月20日

5/20(土)に、J1柏レイソルvsヴィッセル神戸の試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。井原新監督の初陣となった一戦は、1-1の引き分けであった。この試合を振り返る。

 

メンバー

両チームのスタメンはこちら。

 

柏レイソル

GK 21 佐々木

DF 2 三丸(←24川口、88分)

DF 34 土屋

MF 6 椎橋(←28戸嶋、73分)

MF 43 ファルザン(←14小屋松、88分)

FW 9 武藤(←10サヴィオ、73分)

FW 17 フロート(←11山田康、58分)

 

ヴィッセル神戸

GK 28 坪井

DF 34 尾崎

MF 27 泉(←14汰木、79分)

MF 31 中坂

MF 33 扇原

FW 26 パトリッキ(←22佐々木、70分)

FW 29 リンコン

 

柏レイソルは前節からスタメンを2人入れ替えてきた。片山を左SB、川口を右SBに。高嶺と戸嶋がダブルボランチで、右サイドには山田康太が入る。ベンチには怪我から復帰した土屋、ドリブラーのファルザン、ストライカーのフロートと武藤らが控える。

 

アウェイのヴィッセル神戸は前節と同じスタメンとなった。3トップは大迫を頂点に、汰木と武藤がウイングに入る。イニエスタはベンチ外となり、パトリッキやリンコンといったアタッカーをベンチに置いた。

 

内容

立ち上がりは好調なチームが勢いよくレイソルを攻める。8分に佐々木がミドルシュート、これがバーに嫌われる。24分には先制点が生まれる。左サイドのクロスに武藤が反応。落ち着いて横にいた大迫にパスを出し、エースのゴールでヴィッセルがリードする。レイソルもボールを保持し攻めるが、なかなか得点には至らず。前半は0-1で折り返す。

 

後半は徐々にレイソルがリズムをつかむ。62分に戸嶋がペナルティーエリア内でシュート。しかし相手DFのブロックに遭う。66分、思わぬ形でレイソルが追いつく。バックパスに対し細谷がプレス。それを本多が勢いよく戻したボールは無人のゴールへ。オウンゴールで1-1となる。その後はレイソルが畳みかける。直後には途中投入のフロートがシュート。81分には細谷がボレーシュートを放つが枠を捉えきれない。82分にカウンターからフロートが相手DFをかわしシュート。しかしこの決定機も活かしきれず。1-1の同点で試合を終えた。

 

スタッツ

spoteria公式ホームページ

この日はレイソルが首位チーム相手に臆することなくアグレッシブにプレーできていた。先制を許したが、ヴィッセルに許したシュートは3本のみ。シュート数では大きくレイソルが上回った。また後半はボールポゼッションが大きく伸び、最終的には54%とレイソルが上回った。レイソルからしてみれば勝利の可能性が高かっただけに、決定力不足がものを言った。

 

キーモーメント

82分のフロートの決定機。右サイドでボールを奪った細谷が、素早くフロートのスペースへ流し込む。スピードを上げ軸足ターンでトゥーレルを手玉に取り、ゴールへ突進。最後に放ったシュートはボール一つ分、枠を外れてしまった。これが入っていれば勝利をしていた可能性があっただけに、悔やまれるシーンであった。しかし離脱後徐々にコンディションを取り戻しているストライカーは、間違いなくレイソルの武器である。

 

内容がポジティブだが勝ちきれない

井原新監督はメンバーを変え、ヴィッセル神戸をリスペクトしすぎずに采配を振るった。例えば細谷を右サイドに使うなど、要所要所で独自の考えを使った。この結果がこの試合をポジティブなものにし、12,000人を超えるサポーターを魅了した。

 

決定機を数多く作るも、最終的にはラッキーな1点のみ。横浜FC戦に続き、得点力不足は深刻なままだ。しかしフロートの復調や攻撃時のSBの果敢な攻撃参加、ドリブラーの投入など目に見える明確な要素はある。

 

まだチームとして完全にかみ合っていないが、新監督のもとの新たな船出に明るい材料が多かった。これらを結果に繋げるべく、ルヴァンカップを挟んだ連戦を楽しみにしたい。

 

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