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U-20ワールドカップで日本が足りなかったもの

アルゼンチンで開催されているU-20ワールドカップで、日本は1勝2敗でグルーブリーグ敗退という結果に終わった。ここでは3試合を振り返り、今の若い日本に足りなかったところを考えていく。

 

3試合の振り返り

セネガル

大事な初戦となったこの一戦。開始15分で日本は先制に成功する。左サイドから中央の松木は渡ると、ペナルティエリア外から左足を一閃。ゴールネットを揺らし日本に貴重な先制点をもたらす。その後も日本ペースで試合が進んだが追加点を奪えない。逆に後半からセネガルの猛攻が始まり、何度も肝を冷やす。しかしGK木村やCBの田中とチェイス・アンリを中心に何とか守り切り、勝ち点3を手にした。

 

コロンビア戦

勝てば文句なしでグループリーグ突破が決まる一戦。厳しい日程でもメンバーを大きく変えずに臨んだ試合は、山根のゴールで日本が前半のうちにリードを奪う。しかしコロンビアが後半立ち上がりに2得点を決めて逆転。日本は終了間際にPKを獲得し同点のチャンスを迎えたが、松木がバーに当ててしまい、痛恨の敗戦を喫した。

 

イスラエル

最低でも勝ち点1を奪う必要があった最終戦。この日も前半にから攻め立てる日本だが、なかなかゴールを奪えない展開。それでもセットプレーから坂本が決めて、前半にリードすることに成功。しかしイスラエルは退場者を出しながらも76分に追いつく。そして終了間際にもゴールを奪い、2-1。日本はまさかの敗戦でグループリーグ敗退となってしまった。

 

3試合で共通した勝負弱さ

セネガル戦こそ勝利したものの、内容は3試合すべて同じであった。前半優位に立ちリードを奪うも、後半に追いつかれて勢いそのままに逆転を許す。残念ながら後半の弱さが顕著に出てしまい、2敗を喫してしまった。

 

要因としてはまず、追加点を奪えなかったこと。先制点をとって勢いよく攻め立てたが、追加点を奪うことはできなかった。前半に2点3点奪い切ればより楽な展開にできたはずだ。

 

また後半からギアを上げてくる相手に対し、その勢いを止める明確な策がなかったこと。イスラエル戦では後半立ち上がりに5バックで対応するも重心が下がり過ぎていた。相手が退場者を出したあとシステムを戻したものの、自由を与え過ぎてしまった。その結果最後の最後にスタミナと集中が切れ、足が止まったことでやられてしまった。

 

経験値が高いプレイヤーがいなかった

この年代のプレイヤーたちは伸び盛りであり、1試合で成長することもある。例えば熊田はアジアカップで爆発し世界に名を知らしめた。

 

しかし普段からJリーグでレギュラーを張って試合にで続けている選手は少ない。J1では松木くらいしかいないため、彼がいなければこのチームは成り立っていないだろう。

 

Jリーグで試合に出れない若い選手を、どう育てるか真剣に考えなければいけない。サテライトリーグの復活や大学リーグへの参戦などもアイディアとしてはあるだろう。世界一を本気で目指した彼らの経験と教訓を、今後必ず生かさなければならない。

 

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