6/3(土)に、J1柏レイソルvs北海道コンサドーレ札幌に試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。結果は4-5でアウェイの北海道コンサドーレ札幌が劇的な勝利を収めた。この試合を振り返る。
メンバー
両チームのスタメンはこちら。
サブ
GK 21 佐々木
DF 2 三丸(←6椎橋、46分)
DF 20 田中
MF 11 山田康(←14小屋松、61分)
MF 30 加藤(←5高嶺、83分)
FW 9 武藤(←11フロート、77分)
FW 49 ドウグラス(←28戸嶋、83分)
GK 25 クソンユン
DF 5 福森(←7フェルナンデス、74分)
MF 8 深井(←18浅野、88分)
MF 10 宮澤(←9金子、88分)
MF 49 スパチョーク(←19小柏、77分)
FW 13 キム
FW 32 トゥチッチ
ホームのレイソルはスタメン3枚を変更。脳震とうの疑いがある立田の代わりに、土屋がスタメン。椎橋、フロートもスタメンに抜擢された。サブにはU-20ワールドカップ帰りの田中や、武藤、ドウグラスらが控える。
コンサドーレはお馴染みの3-4-2-1でスタメンを前節から2枚変更。古巣対決の菅野がゴールを守る。ボランチに中村、左ウイングバックにルーカス・フェルナンデスが入った。サブには宮澤やトゥチッチらが控える。
内容
前半からゴールの取り合いとなった。立ち上がりからコンサドーレが支配すると、10分に荒野のシュートで先制に成功する。しかしレイソルが15分に追いつく。戸嶋が裏抜けし、見事なボレーシュートを突き刺す。それでも18分にフェルナンデスから駒井が受け、すぐさま勝ち越しに成功する。31分にはこぼれ球を小柏が押し込み1-3。34分はレイソル。小屋松がカウンターで自陣からドリブルで運び、ループで決め2-3とする。
後半頭からレイソルが三丸を投入し、システムを5バックに変更。するとレイソルが同点に追いつく。53分に片山がカットからスルーパス。細谷が決めて3-3。その後コンサドーレもシステムを4-1-4-1にしゲームを支配する。そして69分CKのこぼれ球を金子が決めリードをまたも奪う。レイソルは攻撃的な選手を次々投入し、91分にCKから武藤が押し込み再び同点にする。それでも直後の93分、コンサドーレが巧みなパスワークから田中がゴールを決める。オフサイドの判定が下されたかに見えたが、VARの確認によりゴールが認められる。壮絶な点の奪い合いは4-5で、コンサドーレが勝利した。
スタッツ
攻撃的なコンサドーレがスタッツで圧倒した。前半はコンサドーレのシュートが17本と、あと5点入っていてもおかしくはなかった。それでもレイソルは数少ないチャンスを活かした。枠内シュートもお互い2桁で見ごたえのある試合ではあった。総じて好調のコンサドーレがどのスタッツでもレイソルを上回った。
キーモーメント
この試合の最後の得点シーン。岡村の縦パスからワンタッチパスが続き、宮澤から最後は田中が流し込んだ。副審はオフサイドの判定をしたが、VARによる長時間の確認の末、ゴールが認められた。ゴール前でもワンタッチパスが続く、そしてDFラインの選手がペナルティーエリアに侵入する。レイソルとコンサドーレの差が、このシーンには凝縮されていた。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2023年6月3日
運命を分けるVAR🔥
大激戦の結末やいかに...
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札幌、田中 駿汰のゴールをめぐり一旦はオフサイド判定が下されるが、VARの結果、ゴールが認められる⚽
大激戦となった試合をアウェイ札幌が制す!
🏆J1第16節
🆚柏×札幌
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相手の土俵で戦ってしまった
9ゴールも生まれたスリリングな試合は、コンサドーレがリーグ1位の攻撃を最後まで見せつけ勝ち点3を手にした。この試合のレイソルは前半から相手の土俵で戦ってしまった印象だ。
コンサドーレが前線5枚を並べるのは分かっていた。井原監督はそれでも4枚のDFで対応することを指示。しかしフェルナンデスを起点に何度も攻撃を仕掛けられ、防戦一方の展開になった。後半は相手のシステムに合わせたことで同点に追いつくことができた。しかし最後は攻撃陣のクオリティの差を見せつけられてしまった。
2023シーズン最多得点だが、最多失点の試合をどのように捉えるか。結果だけ見ればルヴァンカップ含め4試合で1分3敗。次はチャンピオンチームのマリノス戦だ。監督交代による効果が結果に出ておらず、暗雲が垂れ始めている。
*写真はすべて筆者が撮影
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