2/18に行われたちばぎんカップで敗れた柏レイソル。しかしこの試合では2023シーズンに見られなかった、新しい攻撃の戦術が見て取れた。ここでは4つの新戦術についてまとめていく。
攻撃時の4つの戦術
小屋松のフリーマン
日本代表で細谷真大の欠場が今後考えられる中で、一つの戦術を披露した。木下とともに前線にスタメンで起用された小屋松知哉は、そのポジションに囚われることなく自由に動き回りボールを受けた。いわゆるフリーマンの役割である。
この光景は2022シーズンにも見られ、ボランチの位置まで降りてパスを展開することもあった。ビルドアップ時に困ったDF陣を助ける事で、ボールの前進を促すプレーは一つのアイディアとして持つべきだろう。
またサヴィオとのポジションチェンジも頻繁に行った。2人とも左サイドを最も得意とするが、中央でもプレーは可能だ。巧みに行えば相手DFをかく乱させることに繋がるだろう。
ボランチが最終ラインに落ちる
これまであまり見られなかった動きを、ちばぎんカップでは見せた。ボランチにスタメン起用された熊坂光希と白井永地。彼ら2人は巧みにボールを捌ける資質があり、2人の距離間は昨シーズンの高嶺と椎橋のコンビと比べて非常に近かった。
またセンターバックの左脇に降りて3バックを形成し、サイドバックを高い位置に押し上げて3-5-1-1の形に変化させる場面も見受けられた。これはキャンプで取り組んだ成果なのだろう。

左で作って右へ展開
上記2点も相まって、前半は左サイドに多く人員を配置し、右サイドへ展開するシーンが垣間見えた。圧倒的な個人技を持つサヴィオを中心に小屋松や白井らが関わり、ロングボールで大外の関根大輝へ。この時、山田雄士は少し内側のハーフスペースにポジションを取る。
そこからのクロスでチャンスを演出できたので、2024シーズンにおいて再現性のある攻撃と言える。敢えて非対称のポジションを取ることで相手DFは対応しづらいはずである。
山本&島村の同時投入
ビハインド時の交代策について、今シーズンはこの2人が攻撃のスイッチを入れるのだろう。山本桜大はセカンドストライカーとしてペナルティーエリアの角を取りに行く。そして島村拓弥は右サイドからのドリブルでチャンスメイク。左利きなのでカットインからシュート、あるいは逆サイドへの展開と昨シーズンまでには見られなかったボールの動きを見せる。
2人が投入されてからは右サイドの攻撃が活性化され、惜しいシーンを作り出すことに成功した。そしてサヴィオのゴールシーンは、島村のクロスから生まれている。解説の佐藤大さんも島村を絶賛した。
京都サンガに通用するか
開幕戦の相手は京都サンガF.C.である。ハイプレスと運動量を持ち味とするチームに対して、上記の戦術が機能するか注目である。
ジェフ戦はサンガを想定にした良いシミュレーションとなった。ハイプレスに圧倒され自陣で致命的なパスミスを起こせば、ゴールを奪われてしまう。リスク管理をどのように行うのかは、この1週間で擦り合わせなければならない。
昨シーズンはロングボールを意図的に多用した事で、アウェイでの勝利を収めた。その試合の経験を活かし、繋ぐことに固執せず柔軟に判断を変えることも必要だ。なお2/25の柏市の天気予報は雨である。
攻撃重視の新しい取り組みをしているのは、昨シーズンと一緒である。だが2024シーズンは序盤戦から勝ち点を積み上げなければ、また苦しいシーズンになってしまう。日立台で迎える開幕戦は勝利が必須だ。
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