7/6(土)にJ1の柏レイソルvsFC東京の試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。前半から打ち合いとなった試合は、後半アディショナルタイムに戸嶋のゴールでレイソルが3−2で勝利した。この試合を振り返る。
メンバー
両チームのスタメンはこちら。
サブ
GK 21 佐々木
DF 16 片山(←3ジエゴ、81分)
DF 24 川口
MF 29 島村(←6山田、72分)
MF 28 戸嶋(←10サヴィオ、72分)
MF 48 熊澤(←5高嶺、81分)
FW 15 木下(←14小屋松、60分)
・FC東京
GK 13 波多野
DF 3 森重
DF 5 長友(←99白井、75分)
MF 7 松木(←33俵積田、65分)
MF 40 原川(←8高、81分)
FW 22 遠藤(←39仲川、65分)
FW 71 荒木(←9オリヴェイラ、65分)
ホームのレイソルは井原監督が体調不良のため、栗澤ヘッドコーチが指揮を執る。前節から1名をスタメン変更、戸嶋がボランチに入った。ベンチには木下、島村に加え、片山が久しぶりのメンバー入りを果たした。
アウェイのFC東京は4-2-3-1のシステム。古巣対決の小泉とオリヴェイラがスタメンとなった。ベンチには松木や荒木らが控える。
内容
雷雨の影響でキックオフ時間が遅れた一戦は、前半立ち上がりがゴールが生まれる。2分にFC東京の安斎が抜け出してクロス。オリヴェイラがヘディングシュートを決めアウェイチームが先制する。レイソルは出鼻をくじかれたが、14分に追いつく。サヴィオのスルーパスに反応した、ジエゴがニアサイドを射抜き1−1。19分にはFC東京のCKからオリヴェイラがシュートもGK松本が防ぐ。FC東京がボールを握る時間を増やすと、24分にまたもCKからオリヴェイラが決定機を迎えるもGK松本と細谷が体でブロック。29分には抜け出した俵積田がドリブルシュート。しかしバーに嫌われてしまう。するとレイソルが一瞬の隙をつく。32分にGK野澤のキックミスから高嶺がロングシュート。糸を引くようにゴールネットに吸い込まれ、逆転に成功する。前半はこのまま2−1でレイソルがリードして折り返す。
後半はFC東京がペースを握る。52分に木本がシュート。58分には白井がシュートも枠を捉えられず。63分はオリヴェイラがシュートも高嶺がブロック。FC東京は65分に3枚替えを行い、攻勢を強める。レイソルは71分に途中出場の木下が枠内シュートもGK野澤がセーブ。74分は島村がシュートを枠内に放つ。86分にFC東京が同点とする。FKから岡が決めて2−2。レイソルは勝ち越しを狙い長いボールを使う。そして90分+4分、クロスのこぼれ球に反応した戸嶋が劇的な勝ち越しゴールを決め3−2。後半アディショナルタイム弾でレイソルが3−2で勝利を収めた。
スタッツ
枠内シュート数が両チームとも2桁を記録し、打ち合いとなったゲーム。シュート数と枠内シュート数はFC東京が上回った。またボール支配率もFC東京が57%と上回ったが、オリヴェイラが退いたことで怖さが軽減した。走行距離とスプリント回数ではレイソルが上回り、チームの特徴を発揮できたと言える。
キーモーメント
後半アディショナルタイムの戸嶋のゴールシーン。中央の熊澤が短いクロスを上げると片山が競り勝ち、最後は駆け上がった戸嶋がダイレクトボレーを決めた。
2−2と追いつかれたが途中投入の3選手が結果を残した。熊澤は意外性のあるボールを供給し、久々の出場となった片山は左サイドバックに入ったが、ゴール前まで駆け上がってアシスト。そしてスタメンから外れた戸嶋も不慣れな左サイドハーフに入ったが、値千金のゴールを決めてみせた。栗澤ヘッドコーチの采配が的中し生まれたゴールとも言えるだろう。
MVP
あえてレイソルのGK松本を挙げたい。前節から、脳震とうによる負傷離脱を経て復帰し、スタメンに戻ると素晴らしいパフォーマンスを見せた。14分のジエゴのゴールシーンにつながるビルドアップでは、ジエゴに正確なボールを届けた。23分のCK時にはビッグセーブでピンチを凌いだ。また後半ラストプレーの安斎の枠内シュートもしっかりとセーブし、勝利に貢献した。
苦しい時期を過ごしたレイソルにとって、松本の戦線復帰は大きい。実際に彼が戻ってきてから連勝を飾っている。ゴールマウスを守るのは背番号46がふさわしいことを証明してくれた。
4度目の日立台劇場
後半アディショナルタイム弾で勝利したのは、今シーズン4度目となった。リーグ戦では3度目で、optaによればこれはリーグ最多を記録している。昨シーズンには見られなかった歓喜の瞬間を、2024シーズンは見ることができている。
これでリーグ戦は3戦負けなしの2連勝となり、勝点を伸ばすことに成功した。井原監督が不在でもやるべきことを変えず戦い、素晴らしい勝利を収めた。
リーグ後半戦の立ち上がりは良い流れを作っている。下の順位を見るのではなく上を見て、次の筑波大学戦と名古屋グランパス戦も勝利したい。
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