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<マッチレビュー>J1第24節柏レイソルvs川崎フロンターレ 2024年7月20日

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7/20(土)にJ1の柏レイソルvs川崎フロンターレの試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。試合は打ち合いとなり、3ゴールを奪ったフロンターレが3-2で勝利した。この試合を振り返る。

メンバー

両チームのスタメンはこちら

サブ

柏レイソル

GK 21 佐々木

DF 24 川口(←16片山、81分)

DF 50 立田

MF 27 熊坂(←28戸嶋、81分)

MF 48 熊澤(←18垣田、70分)

FW 14 小屋松(←6山田、70分)

FW 25 鵜木

 

川崎フロンターレ

GK 99 上福元

DF 15 田邉

MF 10 大島(←77山本、70分)

MF 16 瀬古(←13三浦、70分)

MF 26 山内(←23マルシーニョ、81分)

MF 30 瀬川(←20山田、70分)

FW 11 小林(←41家長、64分)

 

レイソルは前節からスタメンを大幅に変更。犬飼が負傷から復帰し、右SBには片山がリーグ戦初スタメン。ボランチには戸嶋と白井、2トップは木下と移籍後初スタメンの垣田が並ぶ。ベンチには小屋松、熊澤らが控える。なお高嶺はメンバーから外れた。

 

アウェイのフロンターレは4-2-3‐1のシステム。古巣対決の大南がスタメン、前線の3枚は山田新をトップに、マルシーニョと家長がサイドに入る。ベンチには小林、瀬川らが控える。

内容

立ち上がりから一気にギアを上げてスコアボードを動かしたのはフロンターレ。4分、左サイドから三浦がクロスを供給すると、ゴール前で山田新が右足で合わせて先制する。その後もフロンターレが主導権を握る時間が続き、10分には家長がペナルティーエリア右から上げたクロスにまたも山田新がヘディングで合わせ、リードを2点に広げた。立て続けに得点を許してしまったレイソルだが、すぐさま反撃の狼煙を上げる。12分、左サイドでのFKを獲得すると、サヴィオのクロスにファーサイドジエゴが反応。中へ落とすと、最後は白井が頭で触って1点差に縮めた。その後は落ち着いた展開となる。35分には相手陣右サイドでレイソル山田雄士がボールを拾うと、その後木下がペナルティーエリア手前から左足を振り抜く。しかし、相手選手にブロックされ、最後はGKチョン・ソンリョンにキャッチされた。フロンターレは、フリーマンの家長が自由自在にポジションを取ってビルドアップに参加も、シュートチャンスに持っていけない。前半アディショナルタイムにはレイソルの犬飼が前線へ鋭いフィードを入れると、背後に抜け出す動きを見せたサヴィオがボールをコントロールし、テクニックを駆使して味方につなげる。最後は木下がボックス内から左足でシュートを放ったが、チョン ソンリョンに足で防がれた。前半は1-2でフロンターレがリードする。

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後半もレイソルがチャンスを作る。61分には木下のパスを受けたジエゴが左足を振り抜いたが、シュートはチョン・ソンリョンに防がれる。そして67分、右サイドから山田雄士がクロスを入れると、垣田がヘディングで合わせてゴール左に流し込んで2-2とする。75分にはレイソルのサヴィオが枠内シュートも防がれる。徐々にフロンターレがペースを取り戻すと、79分に勝ち越しゴールが生まれる。79分、マルシーニョのシュートはGK松本に防がれたものの、松本がキャッチし損ねる。最後は脇坂がボールを押し込んだ。攻めるレイソルは90分、ペナルティーエリアフロンターレの橘田がハンドを犯し、PKを獲得。しかし、サヴィオのシュートはGKチョン・ソンリョンに防がれた。試合はこのまま終了。シーソーゲームを制したフロンターレが3-2で勝利を挙げた。

スタッツ

基本スタッツ

レイソルは相手の倍の数シュートを放ち、枠内シュートも11と攻めたが及ばなかった。特に前半はシュートを多く放った。一方でフロンターレはボール保持率とCK数、スプリント数で上回った。レイソルからすると、相手よりもスプリント回数が少ないのはストロングポイントを出させてもらえなかった結果と言える。また終盤PKを獲得も、決めきることはできなかった。

キーモーメント

前半立ち上がりのフロンターレの2つのゴールシーン。先制点は相手の左サイドから、2点目は右サイドからのクロスに、いずれもストライカーの山田新に決められてしまった。立ち上がりのレイソルはアラートに入れておらず、クロスを容易に上げさせてしまった。また山田新の一瞬の瞬発力やポジショニングに対応しきれず、結果この2ゴールがゲーム全体を難しくしてしまった。

MVP

フロンターレのGKチョン・ソンリョンを挙げたい。前半からレイソルのシュートを浴びたが安定したセービングを見せ続け、チームの守備を支えた。2失点こそしたものの、後半アディショナルタイムにサヴィオのPKを完璧に止めてみせ、苦しいチームに7試合ぶりの勝利をもたらした。試合後にインタビューで、スカウティングからわざとキッカーの右側を空けたと話し、熟練のGKはこの日のヒーローになった。

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痛い連敗

連勝から一転し、リーグ戦連敗を喫することになってしまった。なんとか同点に持ち込んだものの、フロンターレの怒涛の攻撃を抑えられずに3失点。またサヴィオのPK失敗もあり勝点を取りそこねてしまった。

 

ただし明るい材料もある。白井がレイソル初ゴールを決め、垣田も移籍後初ゴール。犬飼が負傷離脱から帰ってきたことで、攻撃時はロングフィードも武器となる。片山のパフォーマンスについても徐々に良くなってきている。

 

J1は中断期間に入る。この日行われた他会場の試合で、下位チームが勝利を収めレイソルは残留争いに巻き込まれつつある。この期間でチーム戦術を見直し、勝点を積み上げていきたい。

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