10/5に柏レイソルは、関根大輝がサッカー日本代表に追加招集されたことを発表した。今シーズンからプロキャリアをスタートさせたばかりの選手であるが、レイソルやU-23日本代表の試合でポテンシャルを見せて、ついにA代表の森保監督の目にも止まった。ここでは関根のこれまでの道のりをまとめる。
静学から拓殖大、そしてレイソルへ
関根大輝(せきね ひろき)は、2002年8月11日に静岡県静岡市駿河区で生まれた。静岡学園中学校から名門の静岡学園高等学校に進学し、全国高校選手権での優勝を果たした。高校卒業後は拓殖大学に進学した。大学ではセンターバックからサイドバックにコンバートされると、一気に才能が開花しレイソルのスカウトの目に止まった。
2023年5月に柏レイソルへの2025シーズン加入内定が発表された。2023年5月11日にYBCルヴァンカップで鹿島アントラーズ戦に先発出場し、プロデビューを果たした。その年のU−22アジア大会にも日本代表のメンバーとして招集されると、高いパフォーマンスを見せ大岩監督の信頼を得た。
プロ入り前倒しから一気に駆け上がる
2024シーズン、関根は柏レイソルへ1年前倒しで正式に加入することを決断した。するとプレシーズンマッチのちばぎんカップでスタメン出場を果たすと、片山瑛一が務めていた右サイドバックのレギュラーに定着することに成功し、ここまでJ1リーグ戦25試合に出場した。
代表活動ではU‐23アジアカップのメンバーに細谷真大とともに選出され、このチームでもスタメンの座を勝ち取り大会優勝に大きく貢献した。そしてこの夏のパリオリンピックのU−23日本代表にも招集され世界の強豪とも渡り歩いた。ついに昨日の10/5、高井の負傷に伴いA代表への追加招集が発表された。
プレースタイルの特徴
ダイナミックさと器用さを兼ね備えた大型サイドバックだ。まず攻撃参加においてその高さを最大限に活かすことが期待されている。特にセットプレーでは、187cmという身長が大きな武器となり、相手GKの上を越えるヘディングシュートを放つことが可能。実際、U-23日本代表の試合では、CKからの得点機会を作り出し、チームの攻撃を活性化させた。さらに、静岡学園で培った技術も相まって、彼のプレーは多様性に富んでいる。シザースやクライフターン、足裏を使ったテクニックなどは随所に見られ、相手を翻弄させる。状況に応じては内側のポジションを取り、時には強烈なミドルシュートを放つ。
守備力においても、空中戦の強さは特筆すべきもので、相手の攻撃を封じるための重要な要素となっています。特に、サイドからのクロスやロングボールに対しては、身長とジャンプ力が大きなアドバンテージとなり、相手選手との1対1の局面でも優位に立つ。ドリブラーに対しても機敏に対応し、タイミングよく体を入れてマイボールにし、守から攻への繋ぎの局面でも貢献できる。
最速で夢の舞台へ
まさにシンデレラストーリーと言える関根の成長ぶりは、各方面を驚かせていることだろう。実際、関根へのオファーはレイソル以外にはなかったようで、2年前まではほぼ無名の存在であった。しかしチャンスを着実にモノしてきたことが、オリンピック代表や今回のA代表選出という快挙につながった。
柏レイソルサポーターからすると、同じ名前の酒井宏樹を彷彿とさせる。無名の存在からA代表のレギュラーにまで駆け上がった先輩のように、関根大輝にも大きな期待を寄せている。
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