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2025柏レイソル新加入選手まとめ

*2025/2/8更新

2025シーズンに向けて、柏レイソルは16名の新加入選手(うち1名はレンタル放出)を迎え入れた。リカルド・ロドリゲス新監督の元、新しい挑戦に向けて充実した補強ができたと言える。ここでは、新加入選手についてまとめることにする。

5 DF 田中隼人(←V・ファーレン長崎)

レイソルユースから育ち、U‐20ワールドカップに出場した期待のディフェンダーは、更に成長して帰還した。高校2年生時に2種登録されると、2021シーズンは公式戦デビュー。2022シーズンに正式にトップチーム昇格を果たす。しかし出場機会は限られ、2024シーズンはV・ファーレン長崎へレンタル移籍。下平隆宏監督のもとで主力として活躍、公式戦42試合出場と経験値を大きく積んで、レイソル復帰を果たすことになった。

 

188cm左利きの大型CBは、対人の強さに加えてビルドアップでも力を見せる。正確な左足は攻撃のスイッチとなり、ロドリゲス監督が目指す攻撃的なサッカーで重宝されることだろう。背番号5が与えられ、いよいよスタメン奪取は目前である。

8 MF 小泉佳穂(←浦和レッズ)

浦和レッズから今シーズンも新戦力を獲得した。トップ下を主戦場とする小泉佳穂は、前橋育英高校から青山学院大学を経て、2019シーズンにFC琉球でプロデビュー。その活躍が認められて、2021シーズンには、当時ロドリゲス監督が率いていた浦和レッズへ移籍する。そして時を経て、レイソルでこの2人は再度タッグを組むことになった。

 

プレースタイルはバイタルエリアで能力を発揮するアタッカーで、両足を遜色なく使えるのが魅力である。狭い局面でも巧みなボールコントロールとシュートの技術は卓越しており、個人的にはかつて10番を背負った江坂任に似ていると感じている。守備でもハードワークをいとわず行う、現代的なトップ下はレイソルで違いを見せてくれることだろう。

11 MF 渡井理己(←徳島ヴォルティス)

渡井理己(まさき)は、ロドリゲス監督の就任が発表されてからすぐさま獲得候補に挙がった選手である。静岡学園高校から徳島ヴォルティスでプロデビュー。2020シーズンはロドリゲス監督のもとで10番を背負い、J1昇格の立役者となった。2022シーズンの夏にはポルトガルへレンタル移籍し、昨シーズンに復帰を果たした。ロドリゲス監督の愛弟子はそのラブコールに応えて、レイソルへの完全移籍を決断した。

 

小泉と同様にトップ下を主戦場とする攻撃的なプレイヤー。プレースタイルは静学で学んだ足元のテクニックとアイディアを活かし、ゴール前で決定的な仕事を果たす。また語学も堪能なため、ロドリゲス監督と直接コミュニケーションが取れる貴重な存在である。初の完全移籍で心機一転、素晴らしいパフォーマンスを日立台で披露することだろう。

19 MF 仲間隼斗(←鹿島アントラーズ)

レイソルに2度目の帰還となった。レイソルユースで育ち、J2で研鑽を磨いて2020シーズンについに加入。2シーズンで公式戦約60試合出場すると、2022シーズンに鹿島アントラーズへ移籍。今回、常勝軍団で得た経験をレイソルに還元するべく再度レイソル復帰を果たした。

 

主に左サイドで活躍するハードワーカー。運動量が豊富で攻守にアグレッシブなプレーを見せる。またゴール前でのテクニックや決定力も魅力であり、サヴィオが抜けた左サイドのスタメン候補として注目したい。

24 MF 久保藤次郎(←名古屋グランパス)

課題だった右サイドに新たなプレイヤーを獲得した。中京大学から藤枝MYFCへ加入するとJ3で圧倒的な存在感を見せて、2023シーズン夏に地元であるJ1名古屋グランパスへ。2024シーズン途中からはサガン鳥栖へレンタル移籍し、このたびレイソルに完全移籍で加入することになった。

 

プレースタイルは、圧倒的なスピードとドリブルを持ち味とする右サイドのプレイヤーである。167cmと小柄であるが、その瞬発力は細谷真大と同記録を出すほどでリーグ屈指であり、縦への推進力はかつての伊東純也の姿を彷彿させる。攻撃の切り札として、右サイドで決定的なプレーを期待したい。

25 GK 小島亨介(←アルビレックス新潟)

この冬一番のビッグニュースは彼かもしれない。名古屋グランパスの育成出身で、アルビレックス新潟に5シーズン在籍し、日本代表にも選出された経験を持つ小島亨介が、正GK争いに加わることになった。

 

アルビレックス新潟の代名詞と言えるパスサッカーを最後尾から体現した、足元の技術の高いGKである。臆することなく中盤に縦パスを通し、GKのなかでは足元の技術レベルは最高峰といえる。また、チームが押し込まれた状況でも安定したセービングでゴールを守る。松本健太からスタメンを奪取するかどうか、注目である。

26 DF 杉岡大暉(←湘南ベルマーレ)

世代別の日本代表の経験を持つ左サイドバックが加入した。市立船橋高校から湘南ベルマーレに加入し、世代別の日本代表としてオリンピック予選を戦った。2024シーズンはFC町田ゼルビアにレンタル移籍。長年過ごしたチームと別れを告げて、レイソルの一員となった。

 

プレースタイルは主に左サイドバックウイングバックとして、運動量が豊富にピッチを駆け上がる。守備ではフィジカルを活かして相手のウインガーと1vs1で食い止め、攻撃では左足からのクロスでチャンスを演出する。ジエゴがいるポジションを奪えるか見ものである。

31 DF 成瀬竣平

キャンプ終了後に加入が発表された右サイドバックである。名古屋グランパスのアカデミーで育ち2019シーズンにトップ昇格を果たすと、2020シーズンには公式戦28試合に出場。2022シーズン以降はレンタル移籍で様々なクラブを渡り歩き、昨シーズンはV・ファーレン長崎に所属したが、リーグ戦での出場は1試合のみに留まった。

 

攻撃的なサイドバックで、攻撃時には様々なポジションを取りつつ組み立て役となれる。若くから期待された才能を、新生レイソルで発揮してほしいところだ。

36 FW 古澤 ナベル慈宇(←東京国際大学)

 

強靭なフィジカルの持ち主の大卒ルーキーが加入する。ガーナ人の父を持つ古澤ナベル慈宇(よしたか)は青森山田高校から東京国際大学に進学。総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントではハットトリックを達成するなど活躍し、チームの初のベスト4入りに大きく貢献した。

 

182cm・86kgのラグビー選手のようなフィジカルを活かしたポストプレーとスピードが武器のプレイヤーだ。屈強なCBに対しても当たり負けせずボールを収めることができ、大学世代では郡を抜いている。またゴール前では泥臭くクロスに突っ込んでいく。レイソルのFW陣に割って入れるポテンシャルは十分である。

37 MF 中島舜(←流通経済大学)

レイソルアカデミーから育ったプレイヤーが、また一人帰還を果たした。U‐11からレイソルの下部組織で育った中島舜は、2020シーズンにトップチームに2種登録されていた。しかし昇格は叶わずに流通経済大学へ。そしてついに夢であったレイソル加入を掴み取った。

 

プレースタイルは主に左サイドを主戦場とし、スピードを活かしたドリブルが持ち味とする。攻守にハードワークできスピードが武器のウインガーである。カットインからシュートの形を持っている。また時折内側にポジションを取り、相手DFが食いついてきたところをワンツーで剥がすなど、アイディアも豊富である。

39 中川敦瑛(←法政大学)

法政大学から攻撃的なプレイヤーを獲得した。横浜FCの下部組織で育ち、世代別の日本代表に選ばれた経験もある。法政大学に進学後は1年生からトップチームで出場し、3年生時には関東選抜に選出され、デンソーカップチャレンジサッカー大会で優秀選手に輝いた。

プレースタイルは力強いドリブル突破や両足から放たれる強烈なシュートなどを武器とした、スピードとパワーを兼ね備えたアタッカーである。また中央でもサイドでもプレーできるポリバレントなプレイヤーだ。主力に割って入る活躍を期待したい。

40 MF 原川力(←FC東京)

 

経験豊富なボランチレイソルに加わった。京都サンガFCの下部組織で育ち、2016年のリオデジャネイロ五輪に出場。サガン鳥栖セレッソ大阪FC東京と渡り歩き、2025シーズンはレイソルに完全移籍を果たした。

 

正確なキックを持ち味としており、展開力に長けたプレイヤーである。時折見せるFKやCKからゴールを狙うこともあり、レイソルのセットプレーからの得点力向上に寄与できる。また守備でもプレスバックを怠らず的確なポジションを取り続ける。スタメン候補としてレイソルの中心選手となってほしい注目の一人だ。

41 GK 坂田大樹(←アビスパ福岡)

 

地元出身のGKが満を持してレイソルに加入した。柏イーグルス出身、流通経済大学付属柏高校から流通経済大学を経て、2017シーズンにいわきFCへ。当時アマチュアクラブだったチームの躍進を支えて、Jリーグ入りに貢献した。2023シーズンからはアビスパ福岡へ。そして地元のレイソルに移籍することになった。

 

苦労人GKはDFラインの裏へのカバーリング、攻撃の起点となるフィードなどを得意とする。いわきFC時代に鍛錬を磨いたフィジカルを活かし、空中戦でも当たり負けせずボールを処理できる。日立台で地元の人々に恩返しできることを期待したい。

42 DF 原田亘(←サガン鳥栖)

 

右サイドのスペシャリストが加わった。星稜高校日本体育大学を経て2019シーズンに当時JFLFC今治に加入し、翌シーズンにJ3でプロデビュー。2022シーズンにはサガン鳥栖へステップアップすると、主力として活躍し2024シーズンは公式戦33試合に出場した。

 

右のサイドバックを主戦場とする。安定感のある守備を見せる反面、豪快なシュートを持ち合わせており昨シーズンは3ゴールを決めている。またポジショニングは的確で、ピンチの際も最短距離でカバーすることができる。フランスへ旅立った関根大輝のポジションを確保したいところだ。

44 DF 桒田大誠(←中京大学)

 

2023シーズンに早くも加入内定が発表されていた大卒CB。暁星国際高校から中京大学へ進学すると、1年生時からレギュラーに。昨年は全日本大学選抜にも選出され、大学No.1のDFとの声もある。

 

185cmの長身センターバックである。守備範囲が広く、空中戦では強さを見せるプレイヤーだ。またスピードも兼ね備えており、サイドに流れて1vs1の局面になっても相手の侵入を阻止できる。またコミュニケーション能力も優れており、後方から積極的な声掛けでチームをコントロールすることも魅力的だ。

FW ワッドモハメッド・サディキ(←柏レイソルU‐18)

 

ユースからストライカーがトップ昇格を果たした。セネガル人の父をもつサディキはレイソルユースでエースナンバーを背負った。2024シーズンはプレミアリーグイースト3位の立役者となり、10ゴールで得点ランキング1位タイの成績を収めた。

 

日本人離れした身体能力の高さは光るものがあり、まずはFC琉球で経験を積むことになるが、将来のレイソルのエースとして期待がかかる若手プレイヤーだ。

 

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