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ボール支配率64% 柏レイソルが川崎フロンターレ相手にボールを握り続けドロー

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2/22(土)にJ1の柏レイソルvs川崎フロンターレの試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。試合は後半に両チームが1ゴールを奪い合い、1-1で引き分けに終わった。この試合のポイントを振り返る。

スタメン2枚を変更

ホーム開幕戦となったレイソルは、前節からスタメンを2枚変更。負傷した仲間に変わり渡井と、ゴールを決めたジエゴがスタメンに名を連ねた。ベンチには垣田、木下、島村らが控える。

フォーメーション図

ACLの過密日程をこなしている長谷部新監督のフロンターレは、直近の試合から9名を入れ替え。4-2-3-1のシステムで、2列目にはレイソルユース出身の伊藤、最前線には好調の山田が起用された。ベンチにはエリソン、家長、宮城らが控える。

フォーメーション図

試合内容

CKから決定機

風が強く吹く中で行われた一戦は、前半は風下にフロンターレが構える構図になった。5分にフロンターレの脇坂が左足で枠内シュート。レイソルが徐々にボールを握り続ける展開になると、12分に細谷がミドルシュート。17分にはジエゴがシュートを放つが、枠から外れる。28分には右サイドの小屋松からのクロスに細谷がヘディングシュート。これはGK山口に防がれる。

 

直後のCKからレイソルに決定機。ショートコーナーからフリーの渡井がシュート。しかしまたもGK山口にセーブされてしまう。続く左CKからは、大外の小屋松がダイレクトボレー。これは惜しくもポストを叩いてしまう。フロンターレは伊藤を起点に攻めるが、シュートチャンスまで持っていけない。42分にはレイソル原川がFKから直接狙うが、壁に当たってしまう。前半は0-0で折り返す。

素早い交代が流れを引き寄せる

後半は風上のフロンターレが、レイソルに対してプレッシャーをかける。すると50分、フロンターレが先制点を奪う。ミスから高い位置でボールを奪って三浦がクロス。脇坂がヘディングでゴールを決めた。53分にはリカルド・ロドリゲス監督が早くも2枚替えをする。垣田と久保を同時投入すると、レイソルがすぐさま同点に追いつく。

 

57分に小泉が右サイドの久保へ展開。久保がクロスを上げると、小泉がヘディングで移籍後初ゴールを決めた。58分にはカウンターからフロンターレにチャンス。マルシーニョがドリブルシュートも古賀がブロック。64分にはフロンターレがゴールネットを揺らす。途中出場の橘田がマルシーニョへ展開し、クロスに伊藤が合わせた。しかし、オフサイドの判定でゴールとはならず。その後はレイソルがボールを握り続けるも、ゴールは生まれずに試合終了。1-1の引き分けに終わった。

得意の右サイドからゴール

後半早々に先制されたが、またも交代策でゴールに結びついた。レイソルのゴールシーンでは、小泉が3人を引き寄せて右WBの久保へ。久保はフリーのままペナルティーエリア内に侵入。ファーサイドには長身の垣田が待ち構えていたが、ニアの小泉に供給してゴールが決まった。

 

その後、レイソルが押し込み続けた理由としては、右サイドに人数をかけていた事が挙げられる。ボール保持の局面で、右CBの原田が高い位置を取る。左シャドーの渡井も右サイドに流れるため、4枚が同じサイドにいることになる。一方で手薄な左サイドには、ドリブル得意の小屋松を配置し、広いスペースで1vs1を仕掛けられるようなシチュエーションを作る。

つまり、あえてアンバランスな配置にすることで、レイソルは強敵フロンターレを押し込むことができたと言える。

フロンターレ相手に64%の保持率

この試合では全体の守備が素晴らしく効果的に効いていた。前線の細谷、渡井、小泉でボランチへのパスコースを封鎖しながらも、ボールホルダーにプレスを掛け続けた。WBは常に相手SBをマークし、ボールを蹴らせてCBが回収する、というサイクルを作り出した。

 

さらに、ボールを失った後の切り替えが素早く、相手に時間を与えない状況を作り苦し紛れになったボールを回収し続けた。結果、長年パスサッカーで旋風を巻き起こした、フロンターレのお株を奪うかのように、レイソルは64%と高いボール保持率を記録した。

基本スタッツ

 

ファイナルサードの質を高めたい

レイソルは2016年シーズンを最後に、リーグ戦でフロンターレに勝利できていない状況で、この試合でも勝つことはできなかった。しかし、内容としては勝利に値するものだったと言える。

 

課題としてはシュートチャンスをより多く作り出すことと、決定機を決めきることである。FW陣の細谷、垣田らにはゴールを決め切る力を求める。また、フロンターレと比較するとゴール前でのクオリティーが足りないため、決定機を十分な数を生み出せていない。

 

とはいえ、この攻撃的なスタイルに確かな手応えを感じている今、上位陣を十分に叩けるチームになっていると自信を持って言える。次節は中三日でセレッソ大阪と戦うが、それを勝利で示してほしい。

 

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