5/23に、柏レイソルの細谷真大と熊坂光希が、サッカー日本代表のメンバーに選出された。大卒2年目の熊坂は、初めての選出となった。ここでは注目株の熊坂にスポットを当てて、彼についてまとめることにする。
/#細谷真大 選手 #熊坂光希 選手#SAMURAIBLUE に選出🇯🇵
— 柏レイソルOFFICIAL☀ (@REYSOL_Official) 2025年5月23日
\
「FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)」を戦う日本代表メンバーに選出されました👏👏https://t.co/H4qD8PCny8
両選手は6/1(日)より代表活動に参加いたします。
アカデミー同期での選出、おめでとう🟡⚫️#柏レイソル… pic.twitter.com/x4LKsSR8gR
柏アカデミーから東京国際大へ
埼玉県三郷市出身の熊坂は、地元のサッカークラブから、ジュニアユース、ユースと柏レイソルのアカデミーで育った。細谷とは同年代で過ごした。当時トップチームに2種登録された細谷とは異なり、熊坂はユース時代は苦しんだ。度重なる怪我もありほとんどの時期はBチームで過ごしたため、プレミアリーグの試合に殆ど絡むことができなかった。そのためレイソルのトップチーム昇格は叶わずに、大学へ進むことになった。
大学は東京国際大学へ進学。すると2年生時から頭角を表しスタメンで起用されるようになると、4年生時には関東大学リーグ1部のベストイレブンに選出された。デンソーチャレンジカップの選抜メンバーにも選ばれ、同世代でも屈指のボランチへと成長を遂げると、ついに2024シーズン古巣の柏レイソルへ入団することになった。
ついにそのポテンシャルが花開く
2024シーズンは井原監督のもと、ちばぎんカップのスタメンに抜擢された。当時は高嶺という絶対的なボランチが君臨していたが、熊坂は彼からポジションを奪う可能性を秘めていたことを示して注目された。しかし怪我により開幕後のJ1リーグの試合になかなか絡めず、4月の東京ヴェルディ戦が初スタメンとなった。その試合では前半45分のみの出場に留まり、年間ではリーグ戦10試合の出場であった。
迎えた2025シーズンはリカルド・ロドリゲス監督が就任。するとキャンプ時から高い評価を得て絶対的なボランチの地位を確立。J1の試合は全てスタメンに起用されると、各試合で存在感を放ち続けて、ついに森保監督の目にも止まった。
ダイナミックさが特徴のボランチ
プレースタイルは185cmの体格を活かした、ボックストゥボックスのボランチである。長い手足をうまく使ったディフェンスは、相手のチャンスの芽を的確に潰す。また、レイソルアカデミーで培ったテクニックも要所で見られて、相手のプレスの逆を付いて前進するプレーを得意とする。状況に応じてポジショニングを変えるクレバーさを兼ね備えており、時にはCBの位置でゲームを組み立てることもある。
課題としては2つあり、まずは自陣でのロストがいくつか見受けられることである。アルビレックス新潟戦ではコントロールミスから相手のPK獲得に繋がってしまい、失点に直結した。もう一つはミドルシュートの精度である。ペナルティーエリア付近まで駆け上がってのシュートシーンは見られるものの、枠外に飛ばしているのが現状だ。前任者の高嶺や椎橋のようにミドルシュートでゴールを決められれば、相手にとってより脅威的な選手になる。
W杯へ可能性は十分
昨シーズンの関根大輝に続き、柏レイソルは大卒プレイヤーを日本代表に送り出す格好となった。近年は大卒選手を重宝する傾向が見られており、レイソルもアカデミーから大学経由でトップチームに加えることが増えてきた。無名選手がここ数年で日本代表にまで登り詰めるケースは、こういった流れもあり珍しくはない時代である。
熊坂については、様々な挫折もありながら今シーズンリカルド・ロドリゲス監督の元で飛躍したプレイヤーだ。また日本代表が求める大型のボランチでもある。遠藤と守田が君臨するボランチの枠に、熊坂は新たな風を送り込んでいくことになる。
北中米ワールドカップまで約1年であるが、ここから更にレベルアップすればメンバー入りも考えられるだろう。まずは細谷とともに、アジアの舞台でも自分の力を証明できることを見せ、森保監督に猛アピールしたい。
関連記事はこちら
gotohitachidai8.hatenablog.com
gotohitachidai8.hatenablog.com
▼この記事の筆者について▼