5/31(土)にJ1第19節の柏レイソルvsヴィッセル神戸の試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。試合は3ゴールを決めたヴィッセル神戸が1−3で勝利を収めた。この試合を振り返る。
白井をスタメン起用
ホームの柏レイソルは前節にイエローカードを受け、累積警告で熊坂が出場停止。白井がボランチの位置に入った。最前線には細谷、シャドーに渡井と小泉が入る。ベンチには垣田、仲間、手塚らが控える。
アウェイのヴィッセル神戸は4−3−3のフォーメーション。前節2ゴールの宮代がスタメン、最前線は佐々木、広瀬、パトリッキの3枚。ベンチには大迫、エリキ、井出らが控える。
試合内容
風下で2失点
小雨と強い風が吹く肌寒い気候の中で始まったゲーム。風上のヴィッセルが優位にゲームを進める展開。17分に宮代が切り返しからシュートを放つ。その1分後のCKから、ヴィッセルが先制点を奪う。18分に競り合いの中から、最後はフリーのトゥーレルがヘディングシュートを決めた。ビルドアップがうまくいかないレイソルは、立ち位置を修正すると同点に追いつく。26分、右サイドの久保がハーフスペースに侵入した原田へパス。原田は地を這うシュートを打つと、これがゴールに吸い込まれた。27分はヴィッセルのパトリッキのヘディングシュートが僅かに枠を外れる。40分、ヴィッセルがFKから勝ち越し弾を奪う。扇原が左足で直接狙うと、見事にゴールネットを揺らした。前半は1−2で折り返す。
最後に失点を喫し万事休す
後半頭からレイソルは垣田と手塚の2枚を同時投入。49分はゴール前に飛び込んだ原田がシュートを放つ。55分にはヴィッセルの山川がシュートを放つ。60分には宮代がドリブルからシュート。レイソルがボールを握るが、なかなかシュートチャンスを作れない。74分、レイソルの山田が左足でミドルシュート。これをGK前川がセーブする。81分、途中出場の手塚が負傷退場。中川が投入される。83分には久保がシュートもDFのブロックに遭う。90+6分、レイソルの自陣でのミスから、ヴィッセルの佐々木がミドルシュート。これが決まり1−3。このまま試合は終了し、ヴィッセルが勝利を収めた。
ヴィッセルがデータでも上回る
シュート数15と枠内シュート数9とヴィッセルが上回った。レイソルは後半に相手陣地に入ってゲームを進めたものの、シュート数8にとどまった。CK数とFK数は互角であったが、ヴィッセルがうち2つでゴールを決めた。走行距離とスプリント回数でもヴィッセルが強度を見せて、レイソルはデータでも完敗となった。
天候面とフィジカル面で厳しかった
前半はFC町田ゼルビア戦と同様に、フィジカルを全面に押し出してくるチームには厳しい内容であった。この日の1トップのスタメンは細谷だったが、山川とトゥーレルにことごとくロングボールを跳ね返された。地上では白井や山田が相手プレスに捕まり、思うように前進できなかった。そしてセットプレーから2失点と、完全にヴィッセルのペースだった。
後半はレイソルのボール支配率がより高くなったものの、決定的なシュートチャンスを作ることはできなかった。ボランチの山田が積極的に攻撃に絡み、チーム1の3本のシュート数を放っていたが、FWやシャドーの選手は沈黙。もっとシュートを放って脅威となってほしいところだ。
そして天候面を考慮したサッカーをしなければならない。この3試合では天候不順でレイソルのパスサッカーを表現するのに難しい状況であった。その影響が結果に直接反映されている。風の影響が強かった前節の横浜FC戦に続き、今節もコイントスで負けて前半は風下に立たされた。このような場合に、チームとしてどのように戦うかを考える必要がある。
リーグ戦3試合勝利なし
リーグ前半戦の19試合を終えて、レイソルは暫定3位と上位に位置している。しかしこの3試合では勝利を挙がられず、停滞感がチームに漂っている。
この試合では複数の要因が絡んだ敗戦となった。ボランチの熊坂が累積警告で出場停止。前半は風下に立たされ、後半には途中出場の手塚がアクシデントで交代。そして相手の強度の高いサッカーに対応しきれなかった。
ここからルヴァンカップの試合が入ってきて、連戦が始まる。今までの戦いだけでは相手に読まれてしまうし、スタメン組の疲労も出てくる。サブにいる選手たちの奮起が今後は欠かせない。
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