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瀬川・馬場・小見!柏レイソルが3選手を補強

6/7と8に、柏レイソルは3選手の加入を発表した。かつてレイソルを支え、湘南と川崎での経験を経て復帰した瀬川祐輔、CBやボランチがこなせる馬場晴也、そしてアルビレックス新潟で覚醒したドリブラーの小見洋太の3人である。ここでは、それぞれのキャリアを深掘りし、プレースタイルとともに紹介することにする。

瀬川祐輔(←川崎フロンターレ)

東京都出身の瀬川は、明治大学から2016年に、J2ザスパクサツ群馬でプロキャリアをスタート。そこでチーム最多の13得点を記録し、1年でJ1の大宮へステップアップ。2018年には柏レイソルへ移籍し、公式戦36試合で12ゴールをマーク。スピードと得点力を併せ持つ選手として、ネルシーニョ体制下で攻撃の核となった。

 

2021シーズンまでの5シーズンをレイソルで過ごした後に、2022年に湘南ベルマーレ、2023年に川崎フロンターレへ移籍する。フロンターレでは熾烈なポジション争いの中で定位置確保には至らず。それでも途中出場から流れを変える活躍を見せるなど、信頼をつなぎ続けました。そして2025年のこの夏、再びレイソルに戻ってくることに。「レイソルを優勝させることしか考えていません」この入団コメントは多くのサポーターの心に響いた。

 

瀬川の最大の武器は連続スプリント力と献身性。守備の場面でも前線から猛烈にプレスをかけ、ボール奪取に貢献する。さらに、攻撃時には裏への抜け出しやセカンドトップとしてのスペース活用にも長けている。また、ポリバレント性も兼ね揃えており、サイドバックで起用されても期待に応えることができる。31歳となる今、経験と知見をチームに還元できる存在である。

 

馬場 晴也(←北海道コンサドーレ札幌

2001年生まれの馬場は、東京ヴェルディのアカデミー出身。高校2年生でトップチームデビューを果たす。2022シーズンには公式戦33試合に出場。2023年にJ1の北海道コンサドーレ札幌へ完全移籍。ここではミシャ監督の下でビルドアップに磨きをかけ、3バックの一角として出場機会を重ね、2024シーズンは公式戦44試合に出場した。各年代の日本代表に選出された経験を持ち、2017年にU−17ワールドカップ、2022年にはU−23アジアカップ、2023年にはアジア競技大会に出場した。

 

プレースタイルは、フィジカルを活かした空中戦の強さに加え、冷静な判断力と足元の安定感が特長のディフェンダーである。札幌時代に鍛えられた「前進するビルドアップの起点」としての能力も十分である。落ち着いた守備が持ち味で、かつリーダーシップも兼ね備えている。ポジションはCBとボランチでプレーが可能のため、選手層に厚みをもたらしてくれる存在だ。そして、レイソル黄金期のCBだった近藤直也に憧れを抱くことから、レイソルサポーターの期待度も高い。

 

小見 洋太(←アルビレックス新潟

昌平高校では全国高校サッカー選手権に出場し、2021年に高卒でアルビレックス新潟に加入した。1年目は出場機会が限られていたものの翌年からチャンスを掴むと5ゴールを記録、2023シーズンには公式戦39試合に出場し主力として活躍した。鋭いドリブルと果敢な仕掛けでサイドからの攻撃を牽引し、得点・アシストの両面でチームに貢献した。

 

小見のプレースタイルの特長は、縦への推進力と局面打開能力。ボールを持つとまずドリブルで仕掛ける意識が高く、1対1での突破を図る。さらに、両足でのシュート精度もあり、サイドだけでなく中央でも得点を狙える攻撃的MFとしての資質も備えている。運動量も豊富で、献身的な守備でチームを助けることができる。また、PKキッカーを任される際には長い時間をかけて独特なキックをする。今シーズンのレイソルとの試合でも、そのPKで元チームメイトの小島亨介からゴールを奪っている。

即戦力+将来性の見事な補強

クラブワールドカップが開催されることにより設けられた、特別の移籍期間でレイソルは見事な選手補強を見せた。木下康介サンフレッチェ広島に移籍してしまったが、実績のある3選手を獲得したことは素晴らしい。

 

この補強で注目すべきは、経験・柔軟性・若さのバランスである。瀬川は経験をもたらし、馬場と小見は今後を担うプレイヤーだ。また、各選手とも複数のポジションをこなすことができるユーティリティ性を持つ。リカルド・ロドリゲス監督がもとめるハードワークも問題なく行える。

 

この3人の加入で、柏レイソルは“堅守+個の打開”を備えた多様な攻撃オプションを持つチームへと進化できるはずだ。今シーズンにタイトル奪取を狙うチームにとって、彼らの活躍が鍵を握っていると言えるだろう。

 

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