2025シーズンの柏レイソルは、3バックを採用している。主に中央は古賀が務め、右は原田が務めることが多い。しかし、左は時期によってメンバーが異なる。開幕当初は杉岡大暉がファーストチョイスだったが、負傷離脱後は田中隼人が、そして夏場以降は三丸拡が務めており、杉岡が復帰したことで熾烈なポジション争いとなっている。ここでは柏レイソルの3CBの左の争いについて深堀りしてみたい。
アンケート結果では杉岡が圧倒
【アンケート】
— 家から日立台へ。徒歩10分 (@gotohitachidai8) 2025年9月16日
左CBはこの選手に任せたい
X上で3名のうち、誰が左CBのスタメンにふさわしいかのアンケート調査を実施したところ、思いの外で杉岡が85%近くの票を集める結果となった。
このような結果になった理由として、リカルド・ロドリゲス監督の求める3CBの総合的な力を考慮すると、杉岡がベストと考えるサポーターが多かったとのでは、と考える。
リカルド・ロドリゲス監督が求めるのは主に3つである。
①ビルドアップ能力に長けていること
②対人守備で相手を上回ること
③機を見た攻撃参加からチャンスを演出すること
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これらをバランスよく表現できているのは、3名のなかでも杉岡である。ただし、三丸と田中にも良さがあるので、以下で解説する。
攻撃の三丸、守備の田中
三丸拡
レイソルに加入後、初めて3CBの左を任されている。三丸の特徴は、果敢な攻め上がりからの正確なクロスである。したがって、彼が最も活きるのは4バックの左サイドバック。それでも、2020シーズンから長きに渡り主軸として活躍している32歳が、新しいポジションでも活躍。J1では4/29の名古屋グランパス戦で初スタメンとなり、良いパフォーマンスを披露して監督の徐々に信頼を掴んだ。そして夏場以降は、完全にスタメンを奪取して見せた。また6月の清水エスパルス戦では、彼を活かすような戦術にシフトし、見事にアシストをマークした。
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一方、欠点としては純粋なCBではなく身長が高いとは言えないため、ペナルティーエリア内でのクロス対応やセットプレーではやや不安定さがある。日立台での京都サンガFCとの試合では、見事にクロスから3失点と課題を露呈した。
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田中隼人
杉岡の負傷離脱後に、スタメンで出場を続けた21歳の大型DF。2024シーズンはV・ファーレン長崎で武者修行を積み、自信を得てレイソルに帰ってきた。ビルドアップと対人守備には定評があり、これからのレイソルを背負う逸材であることは間違いない。しかし、5月の横浜FC戦で致命的なミスで失点に関与。そこから序列が低下し、杉岡が復帰した現状ではベンチ外メンバーになることもある。
また彼の適正ポジションは4バックの左CBであり、リカルド・ロドリゲス監督が求める果敢な攻撃参加にはやや難を抱える。とはいえ、絶対的なスタメンである古賀のポジションを勝ち取るのは簡単ではなく、難しい境遇である。
2人にはない杉岡の武器
話を杉岡大暉に戻すと、彼は三丸と田中の特徴を併せ持つ。湘南ベルマーレでは左ウイングバックをやっており、果敢な攻め上がりからのクロスが可能。また、対人の守備でも持ち味を発揮し、相手ウインガーを抑え込むシーンは何度も見せている。出場試合数は3人の中で最も少ないリーグ戦7試合ではあるが、監督からの信頼は厚いと言える。
また、杉岡が持つ武器の一つに、対角線のロングフィードがある。鋭い弾道で右サイドの久保へ通すパスは、一気にレイソルの攻撃を加速させる。特に2月のセレッソ大阪戦では彼を起点にほとんどの攻撃が始まっており、解説者も唸っていた。
3選手の組み合わせで工夫も
この3人を組み合わせることは、これまであまりないが、個人的には展開に応じて以下のような組み合わせができると考えている。
●リード時
左ウイングバック:三丸、杉岡
左CB:杉岡、田中
●ビハインド時(4バックに可変)
左サイドバック:三丸、杉岡
左CB:田中
今後優勝を目指す中で、今までと異なるやり方も想定される。その時に、3選手の特徴をそれぞれ生かしたかたちのサッカーを演じれば、相手も対策しづらいはずだ。これからもレイソルの左サイドに注目し観戦したい。
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