
12/6(土)にJ1の最終節、柏レイソルvsFC町田ゼルビアの試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。試合はオウンゴールを守りきり、1-0でレイソルが勝利。しかし他会場の結果により、2011シーズンぶりのJ1優勝には届かなかった。この試合を振り返る。
久保をスタメン起用
逆転優勝には勝利が必要な一戦。レイソルは前節からスタメンを3枚変更し、左CBに杉岡、左WBに小屋松、そして右WBには前節復帰した、久保を久しぶりのスタメン起用した。ベンチには垣田、仲間、山之内らが控える。

アウェイの町田ゼルビアは3-4-2-1のフォーメーション。中山が移籍後、初の日立台凱旋となった。前線はデューク、藤尾、相馬の3枚を起用。ベンチには古巣対決の仙頭、オ・セフン、西村らが控える。

試合内容
拮抗した展開で0-0
勝利を目指し、「一心同体」のコレオグラフィーで染まった空間で始まった最終節。最初の決定機は17分。クサビのパスを受けた細谷が起点となり、落としを受けた瀬川 祐輔がダイレクトシュートを放つも、これは惜しくも枠の上へ。対する町田も牙を剥く。19分、セットプレーのこぼれ球に反応した相馬 勇紀が決定的なシュートを放つが、柏の守護神・小島 亨介が好セーブで立ちはだかる。23分にも相馬のミドルシュートを小島が冷静にキャッチし、ゴールを割らせない。前半終盤、試合はさらにヒートアップする。36分、相手ビルドアップのミスを逃さず背後へ抜け出した細谷がGKとの1対1を迎えるが、ここは町田GK谷 晃生がビッグセーブ。39分には望月 ヘンリー海輝との激しい競り合いから再び細谷がチャンスを迎えるも、ネットを揺らすことはできず。柏のエースが前線で圧倒的な存在感を放つものの、両守護神の奮闘もあり、試合はスコアレスで折り返した。
オウンゴールを誘発
後半に入ると柏が攻勢を強める。59分、右サイドから久保が中央へ切り込みチャンスメイク。61分には左サイドの小屋松 知哉と瀬川の連携から、最後は中川 敦瑛がミドルを狙うがクロスバーを越える。町田守備陣も、背後を狙う細谷に対して望月が激しいボディコンタクトで自由を与えない。均衡が破れたのは63分だった。 中川がドリブルで敵陣深くへ侵入し、右サイドの瀬川へ展開。瀬川が中央の細谷を狙って送った鋭いクロスは相手DFに阻まれたが、そのクリアボールがそのままゴールネットに吸い込まれる。柏の執念が実り、待望の先制点をもたらした。1点を追う町田は終盤、猛烈な反撃に出る。73分、左サイドを崩し中村 帆高が鋭いクロスを供給するが中は合わせられず。85分にはCKの混戦からヘディングシュートがポストを直撃する不運も。さらに後半アディショナルタイム、途中出場の西村 拓真がフリーで決定的なシュートを放ったが、ボールはクロスバーの上へ外れた。柏は最後まで集中力を切らさず、虎の子の1点を守り切ってタイムアップ。 他会場で鹿島が勝利したため逆転優勝こそ叶わなかったが、難敵・町田を相手に完封勝利。6連勝での締めくくりに、日立台は温かい拍手と歓声に包まれた。
苦手な相手を上回った

前回対戦時には0-3で完敗を喫した。反省を活かし、この試合ではセットプレー時の守備を入念にトレーニングした。また、相手のプレスを剥がすことも、時間が経つに連れて徐々にできるようになった。データでは、スプリント回数147でゼルビアを上回った。攻撃から守備時の切り替えが素早く、相手のカウンターを防いだシーンを作り出したことが、この数字に表れている。シュート数と枠内シュート数でも上回り、苦手なスタイルの難敵に対し、反省を生かしたと言えるだろう。
違いを見せた中川のドリブル
この試合では、マンツーマン守備の相手をどのようにずらせるかと、個々でいかに打開できるかの2つがポイントであった。63分のゴールシーンでは、ボランチの中川が低い位置からドリブルを開始。中山を振り切ると、チャンスの局面を創出。右の瀬川に配給し、細谷へのクロスボールが岡村のオウンゴールを生み出した。

前半の半ばまでは、相手のプレスに苦しみ思うようにチャンスを生み出せなかったが、プレスの強度が落ちた後半に徐々に改善され、そして中川のプレースタイルの特徴であるドリブルでの持ち運びが、ゴールに繋がる大きなプレーとなった。
優勝にあと一歩届かず
日立台での最終戦に勝利したものの、首位の鹿島アントラーズが勝利したため、歓喜に湧くことはなかった。それでも、ルヴァンカップ決勝の敗戦から立ち直り、リーグ最終盤に6連勝を飾ったチームに、大きな拍手が起こった。
この試合は、リカルド・ロドリゲス監督が「追試」と表現したゲームである。フィジカルを特徴とするチームに苦戦してきた2025シーズン、その追試で合格点を得る結果となった。
J1リーグでは降格圏争いをしてきたレイソルだったが、今シーズンは飛躍を遂げて2位で終えた。サポーターが予想していたよりも遥かに上回る好成績を残してくれたことに、選手・スタッフには心から感謝したい。ルヴァンカップと合わせて2つの「準優勝」を手に入れたからこそ、来シーズンでの「優勝」を大いに期待したい。
関連記事はこちら
gotohitachidai8.hatenablog.com
▼この記事の筆者について▼