10min+

このコンテンツでは、柏レイソルを中心に国内・海外サッカーの話題や、千葉県柏市の話題を取り上げる。

MENU

柏レイソルが千葉ダービーで勝利!4ゴールに繋がった戦術の変化とは

5/23(土)に、J1百年構想リーグの地域リーグラウンドEASTの第18節、柏レイソルvsジェフ千葉の試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。地域リーグラウンド最終節で、レイソルが4ゴールを奪い、千葉ダービーを4-2で勝利した。この試合を振り返る。

熊坂光希がメンバー入り

ホームのレイソルは、勝利した横浜F・マリノス戦からスタメンを1枚変更。決勝ゴールを挙げた汰木がメンバー外となり、山内がシャドーに抜擢された。左ウイングバックには三丸、右には久保。最前線に垣田を据えた。ベンチには、昨年の日本代表選出時から長期離脱していた、熊坂が約1年ぶりにメンバー入りを果たした。

画像

https://x.com/REYSOL_Official/status/2058079770530005263?s=20

 

アウェイのジェフ千葉は4-2-3-1のフォーメーション。最前線に古巣対決となる呉屋を起用し、トップ下に17歳の姫野が入る。ベンチには石川、田中、田口らが控える。

試合内容

立て続けに2ゴールを奪う

ダービー特有の熱気あふれるなかで始まった一戦。激しい球際での攻防が続いた立ち上がりから、徐々にホームの柏レイソルがボールを保持して押し込む展開を作る。ジェフ千葉は、ロングボールを交えた縦に速い攻撃で活路を見出そうとするが、レイソルの素早い攻守の切り替えとセカンドボールへの対応に苦しみ、主導権を握られた。シュートが無い時間帯が続いたが、先手を取ったのはレイソルだった。35分、古賀太陽が頭ではね返したボールを拾った中川敦瑛が、ドリブルで相手を引きつけながら前進。センターサークル内でパスを受けた小泉佳穂が左足で絶妙なスルーパスを送ると、抜け出した垣田裕暉が冷静に左足で沈め、レイソルが先制に成功する。勢いに乗るレイソルは続く39分、三丸拡のパスを受けた垣田が右の小泉へ展開。小泉が相手DFの股下を左足で通してゴール右隅を射抜き、リードを2点に広げた。2点を追う展開となった千葉だが、エドゥアルドやイサカ・ゼインが果敢にシュートを放ってCKを獲得する。迎えた前半アディショナルタイム(45+2分)、日高大のキックから猛攻を仕掛ける。相手守備陣に何度も阻まれながらも、河野貴志、前貴之が執念でゴールを狙い、最後はこぼれ球を久保庭良太が押し込んでネットを揺らす。千葉が意地の一発を返し、2-1で試合を折り返した。

 

細谷と古賀が決めて勝負あり

後半に入ると、試合は一転して序盤から激しくゴールを行き来するオープンな展開へ。先に動いたレイソルが瀬川祐輔、細谷真大と攻撃的なカードを切れば、ジェフも田中和樹と石川大地を投入。さらにその直前、前が負傷するアクシデントに見舞われると、すかさず田口泰士をピッチに送り出す。互いに次の1点を模索するなか、試合を動かしたのはまたしてもレイソル。75分、古賀の縦パスを受けた中川が自陣からアタッキングサードまで圧倒的な推進力でドリブル突破。ラストパスを受けた細谷が右足ミドルでゴール右へ突き刺し、3−1とした。79分、馬場晴也とともに熊坂光希をピッチへ送り込んだ。昨年6月の日本代表初招集時のキャンプで右ひざ前十字じん帯断裂という重傷を負った熊坂にとって、これが実に1年ぶりの公式戦復帰となった。しかし、85分、千葉の髙橋壱晟が鮮やかなミドルシュートを突き刺して再び1点差に詰め寄る。それでも89分。FKの流れからレイソルのキャプテン古賀がダイビングヘッドを叩き込み、千葉の息の根を止めた。最後まで見応え十分だったダービーマッチは、4-2でタイムアップ。打ち合いを制したレイソルが、アウェイでの敗戦の雪辱を見事に果たした。

 

沈黙から一気に白熱

画像

https://x.com/REYSOL_Official/status/2058140799041482935?s=20

 

前半の序盤から30分過ぎまでは、レイソルがボールを握るもなかなかシュートシーンを作れず、シュート0の展開が続いた。しかし、35分の垣田のゴールを口火に、展開はより白熱したものとなり、終わってみれば両チームとも14本のシュートを放った。レイソルはシュートのクオリティーが高く、うち8本を枠内に放った。ジェフはその半分しか枠内シュートを記録できなかった。

 

ジェフは後半に徹底してレイソルの3バックの脇にロングボールを放り込んだ。そのため、後半は前半ほど一方的にボールをレイソルに持たれるわけでもなく、一時20%台だった支配率43%までに回復させた。

 

走行距離126kmは両チーム互角で、スプリント回数も僅差だっただけに、選手個々のクオリティーの差がこの結果として生まれたと言える。

 

レイソルが見せた3つの戦術の工夫

この試合では、レイソルがいくつか工夫を見せた。まずセットプレー、特にCKである。通常すべてショートでクイックリスタートするのだが、この日はタイミングを見て、3度ほど直接ゴール前へ配給した。ここは相手が「レイソルだからショートで始めるだろう」という印象を逆手に取ったプレーと言える。

 

次に3点目に繋がった、疑似カウンターである。このシーンでは、レイソルがジェフのハイプレスを受けて、GK小島を含め最終ラインで繋いだ。その際、中盤の選手のプレーエリアを確保するために、最前線の選手は降りずに高い位置で駆け引きを行う。そして小泉や中川をフリーにして前進する。古賀から中川にボールが入ったあとに、スピードを上げてゴールに向かった。


これでジェフのDF陣を混乱させて、最後は細谷が鮮やかなミドルシュートを決めた。このように、ハイプレスをヒックリ返して一気にスピードアップし相手を翻弄させる事で、レイソルがゴールを決めることができた、見事なシーンであった。

 

そしてDF面ではほぼマンツーマンを徹底し、恐れずに相手に圧をかけ続けた。相手がDFラインでボールを保持する場面では、垣田をボランチにつけて、シャドーの2人が相手CBにプレスを掛ける。ウイングバックも相手のSBを捕まえて、自由を与えない組織立ったDFができていた。前半に見られた、垣田がレイソルの最終ラインまで戻ったシーンは、この試合でマンツーマンの意識が徹底された証拠であった。

昨季のレイソルが戻ってきた

6連敗を喫してから、これで3連勝となった。徐々にレイソルの選手たちが自信を取り戻し、チームは上向いてプレーオフラウンドに挑むことになる。

 

相手にポゼッションサッカーを封じられてきた時期があったが、らしさを取り戻しながら細かい工夫を施している。問題となっている左サイドは、選手が立ち位置をローテーションしながらプレーすることで、突破口を見出そうとしている。

 

26-27シーズンはACLEに出場するため、粘り強く我慢して勝点を奪うタフさも必要である。横浜F・マリノス戦では、そのタフさが出て勝利に繋がった。困難を乗り越えて、新シーズンに向けて太陽は昇りつつあることは間違いない。

 

関連記事はこちら

gotohitachidai8.hatenablog.com

 

gotohitachidai8.hatenablog.com

 

▼この記事の筆者について▼ 

gotohitachidai8.my.canva.site