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【2026/27】柏レイソル移籍加入選手の一覧!新戦力のプレースタイルとシーズン展望を徹底解説

2026‐27シーズンのJ1リーグが8月に開幕する。百年構想リーグでは不本意な結果に終わった柏レイソルは、リカルド・ロドリゲス監督体制のもと、攻撃陣を中心に実績十分のプレイヤーを補強した。アジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)への出場権を獲得し、4つのタイトルを狙いに行くことを目標に掲げ、新シーズンのスタートを迎える。ここでは新シーズンの補強選手・放出選手の一覧と、加入した主な注目選手のプレースタイル、新シーズンの展望についてまとめる。

柏レイソル 2026-27シーズンのスカッド

補強・放出選手一覧

シーズンオフの移籍動向は以下の通り。

⬛ 加入選手 (IN)

遠藤 渓太(MF ← FC東京 / 完全移籍)
満田 誠(MF ← ガンバ大阪 / 期限付き移籍)
麻田 将吾(DF ← 京都サンガF.C. / 完全移籍)
若原 智哉(GK ← ジェフユナイテッド千葉 / 完全移籍)

弓場 堅真(MF ← サガン鳥栖 / 完全移籍)

岩永 創太(MF ←  九州産業大/ 新卒)

古谷 柊介(MF ←  東京国際大/ 新卒)※2027年より加入内定

常藤 奏(DF ←  中央大/ 新卒)※2027年より加入内定

 

⬜ 放出選手 (OUT)

小見 洋太(FW → セレッソ大阪 / 期限付き移籍)
山本 桜大(FW → RBライプツィヒ / 完全移籍)
島村 拓弥(MF → 横浜FC / 期限付き移籍)

田中 隼人(DF → 徳島ヴォルティス / 期限付き移籍)

角田 惠風(MF → 藤枝MYFC / 期限付き移籍)

佐々木 雅士(GK → いわきFC / 期限付き移籍延長)

桒田 大誠(DF → いわきFC / 期限付き移籍延長)

中島 瞬(MF → いわきFC / 期限付き移籍延長)

モハマドファルザン佐名(MF → ザスパ群馬 / 期限付き移籍延長)

ワッド モハメッド サディキ(FW → ギラヴァンツ北九州 / 期限付き移籍)

土屋 巧(DF → FC今治 / 完全移籍)

坂田 大樹(GK → 鹿児島ユナイテッドFC / 完全移籍)

成瀬 竣平(DF → 未定 / 契約満了)

 

各ポジションに最低2名のレギュラークラスを揃えるために、実力者を獲得することに成功した。GKでは千葉ダービーで圧巻のシュートストップを見せた若原を獲得。DFラインでは課題であるゴール前でのフィジカル対応に長けた、186cmの麻田を京都サンガFCより獲得した。また、ウイングバックには遠藤、ポリバレントな弓場、そして攻撃的な中盤には満田を、それぞれ獲得し層に厚みを持たせた。

ポジション別の選手一覧

放出選手のなかでは、J2でゴールを量産していた山本が、ドイツのRBライプツィヒへ移籍することが決定した。レイソルでの飛躍を見たかっただけに残念だが、若きストライカーが世界へ羽ばたく切符を掴んだ。また、百年構想リーグで左ウイングバックで起用された、小見がセレッソ大阪へ移籍。有望株のDF田中は、徳島ヴォルティスへ武者修行することになった。そして高卒時から期待されていた土屋が、完全移籍でレイソルを離れることになった。

新加入選手のプレースタイル特徴

5 遠藤 渓太(←FC東京)

■ポジション: MF
■身長・体重: 176cm・73kg
■生年月日: 1997年11月22日(28歳)
■出身地: 神奈川県

圧倒的な加速力と縦への突破力が最大の魅力である。左サイドからの爆発的なスピードに乗ったドリブルで相手DFを翻弄する。ドイツ・ブンデスリーガのウニオン・ベルリンなど)でも揉まれたインテンシティの高さがあり、運動量が豊富だ。カウンター局面で一気に局面をひっくり返すパワーを持っているので、レイソルの左ウイングバックでの活躍が期待される。

 

51 満田 誠(←ガンバ大阪)

■ポジション: FW
■身長・体重: 170cm・63kg
■生年月日: 1999年7月20日(26歳)
■出身地: 熊本県


シャドーやウイング、サイドハーフなど前線ならどこでもこなせる万能型アタッカー。特にミドルレンジから枠を捉える強烈なシュートや高精度のセットプレーを誇る。守備時では厭わず最終ラインまで戻るようなハードワークできるため、リカルド・ロドリゲス監督の戦術において、小泉と同様な戦術的キーマンとして期待される。

 

3 麻田 将吾(←京都サンガFC)

■ポジション: DF
■身長・体重: 186cm・80kg
■生年月日: 1998年7月6日(27歳)
■出身地: 長野県

ビルドアップ能力に長けた貴重な左利きCBである。対人の強さはもちろん、左足からの正確なフィードで攻撃の第一歩となれるセンターバック。リカルド・ロドリゲス監督が求める「後方からの組織的なポゼッション」を具現化する上で、ディフェンスラインに安定感をもたらすことが期待される。また、アジアの舞台で対戦する屈強なFW陣を防ぐことにも、大いにプラスとなる戦力だ。

44 弓場 堅真 (←サガン鳥栖)

■ポジション: MF
■身長・体重: 163cm・61kg
■生年月日: 2000年10月12日(25歳)
■出身地: 大阪府

JFLからキャリアをスタートし、J1の舞台にたどり着いた苦労人。中盤の核としてチームを引っ張るダイナモ。豊富な運動量と高い技術を兼ね備えた現代的なボランチである。ピッチの広範囲をカバーできる無尽蔵のスタミナが最大の武器です。攻守の切り替えが非常に速く、相手のカウンターの芽を素早く摘み取る危機察知能力に長けている。守備だけでなく、ボールを奪ってから自らドリブルで持ち上がる推進力や、前線への鋭い縦パスで攻撃のテンポを上げる「リンクマン」としての能力も秀逸。機を見たゴール前への攻撃参加も魅力で、攻守両面でレイソルを引っ張る存在になることが期待される。

 

77 若原 智哉 (←ジェフ千葉)

■ポジション: GK

■身長・体重: 186cm・83kg
■生年月日: 1999年12月28日(26歳)
■出身地: 滋賀県

抜群の身体能力とシュートストップが持ち味のGKである。至近距離からのシュートや決定的なピンチを神がかり的なセーブで防ぎます。185cmのサイズ以上にゴールを小さく見せる圧倒的な存在感と威圧感を持った守護神だ。また、現代のゴールキーパーに求められる「11人目のフィールドプレイヤー」としての高い足元の技術を備えている。

 

33 岩永 創太(←九州産業大)

■ポジション: MF
■身長・体重: 166cm・64kg
■生年月日: 2005年10月7日(20歳)
■出身地: 熊本県

アビスパ福岡のアカデミー出身の、左利きのドリブラーである。テクニックとスピードを高い次元で兼ね備えており、1対1の局面で圧倒的な強さを発揮する。相手ディフェンダーが縦を切れば中へ侵入し、中を切れば縦を突破してクロスを上げるなど、状況に応じた判断力の高いコース使い分けで相手守備陣を翻弄し、膠着したゲームでも単独で違いを作れる。また視野が広く、自ら仕掛けて相手を引きつけておいてからのラストパスや、中央へカットインしてからの精度の高い左足でのパス・シュートなど、攻撃の引き出しの多さを持っている。そして負けん気の強さを感じさせる激しい守備対応も特徴の一つで、攻守の切り替えの局面でもレイソルに大きく貢献できるはずだ。

26-27シーズンの展望

タイトな過密日程をこなせるか

62。柏レイソルが、ACLE、J1リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯の4つのコンペティションを勝ち抜いた場合の、最大試合数である。2018シーズン以来の、アジアの挑戦には、過密日程をどのように乗り越えるかが鍵だ。

 

百年構想リーグでは開幕序盤で怪我や体調不良による戦線離脱が相次ぎ、チームは連敗スタートとなってしまった。その結果、優勝争いから程遠く6連敗などを喫し、最終的には15位に沈んだ。

 

即戦力となる選手を獲得したため、競争力をもってチーム力を維持できるかがポイントとなってくる。汰木や大久保といった、百年構想リーグから迎え入れた選手たちは、フィットしきれずにハーフシーズンを終えた。まずは彼らがチームに馴染み、かつ怪我人が戻ってくること。そして、このオフで加入した選手たちが早い段階でレイソルのスタイルに合ってくれば、また一段高いレベルのチームへ成長できるだろう。

 

左ウイングバックの最適解

小屋松やジエゴといった、2025シーズンに左ウイングバックを務めた選手を放出したことで、百年構想リーグでは難しい時間を過ごした。小見や山之内、三丸、汰木らでテストを行ったが、このポジションの最適任者を見つけられずにシーズンの終盤を迎えてしまった。

 

結果、三丸が穴を埋めた格好になったが、ここに遠藤が加わったのでどのようなプレーを見せてくれるかは楽しみである。また、弓場もFC今治でこのポジションを経験している。開幕戦で誰がスタメンとして名を連ねるかは、レイソルサポーター一同が注目するだろう。

 

疑似カウンターと新しい戦術

百年構想リーグで新しいレイソルの攻撃のかたちとして、「疑似カウンター」が見られた。相手の前からのプレッシャーをパスワークで剥がして、一気に攻撃をスピードアップ。そしてゴールを決めるシーンを、終盤に何度か見ることができた。

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今シーズンも継続してこの攻撃が見られるはずだ。そしてもう一つ、また新しいスタイルや戦術を実行することを期待したい。2025シーズンから始まったリカルド・ロドリゲス体制では、同じ3-4-2-1のフォーメーションで戦うことが常であった。オプションとして、4バックや2トップ(細谷と垣田の併用)、ルヴァンカップ準決勝で見せた3-4-3などが見られると、バリエーションに幅があり、対戦相手も対策しづらいはずだ。

さらなる進化を

レイソルはチームとして、クラブとして成長過程にある。「柏から世界へ」を合言葉にしていたものの残留争いを繰り返す結果に終わる体制から、2025シーズンは生まれ変わった。そしてJ1リーグ2位という素晴らしい結果により、今シーズンはアジアの舞台に挑むことになった。

 

「AMBITION To Be The BEST」

2026-27シーズンにおけるスローガンで、大志を抱き、目の前の試合に勝利を目指して戦っていくことを目指す。新加入選手も含めた、柏レイソルがまた新しい歴史を刻むことを信じて、まずはちばぎんカップを楽しみにしたい。

 

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【総集編】柏レイソルのJ1百年構想リーグを振り返る

J1百年構想リーグで柏レイソルは15位という厳しい結果に終わった。2025シーズン、リカルド・ロドリゲス監督が就任してリーグ戦2位と躍進したチームが、なぜ失速したのか。そして見えた希望と戦術的なトライとは。ここではJ1百年構想リーグにおける柏レイソルの戦いぶりを振り返る。

まさかの開幕3連敗

開幕戦での川崎フロンターレ戦では、レイソルの昨シーズンの戦いぶりを徹底的に研究された。開始早々からミスが散見されて、6分、11分、25分とエリソンにハットトリックを許し、試合を難しくした。ようやくエンジンがかかると前半のうちに細谷真大、後半に古巣対決の瀬川祐輔、山内日向汰がゴールを返し、数字の上では3点を奪ったが、5失点の大敗。カウンターとセットプレーで、効率よくフロンターレにゴールを奪われ続けて敗戦を喫した。

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この試合で特に苦しかったのは、シュート19本を放ちながら敗れたことだ。相手のシュート9本に対して倍以上の本数を打っても、スコアは3-5。つまり、問題はチャンスを作れていないことではなく、仕留め切るゴール前の精度と決定力。そして実際、シーズンを通して何度もこの課題は顔を出すことになる。

 

第2節の東京ヴェルディ戦では、主力が負傷離脱や体調不良などで、大量14名が不在のなかでの戦いを強いられた。この試合では小泉佳穂のゴールで先制したものの、不運なファールでのFKから失点。そして後半アディショナルタイムに福田湧矢のゴラッソで1-2。原田亘が一発レッドで退場し、2試合の出場停止となるなど、泣きっ面に蜂の内容となってしまった。

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柏レイソルの戦術のキーマンとなっていた原田を欠くなかで迎えた、第3節の王者鹿島アントラーズとの一戦。開幕戦で途中交代を告げられた馬場晴也を右CBで再び起用した。しかし、前半にレオ・セアラにゴールを奪われると、手堅いアントラーズに効果的な攻撃ができず、植田直通のCKからのゴールで0-2で敗戦。3試合連続で複数失点、セットプレーから失点となり、3連敗と最悪のスタートを切ることになってしまった。

 

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FC東京戦でようやく初勝利も・・・

第4節のFC東京戦。なんとしても勝利がほしかったレイソルは、垣田裕暉が54分に先制し、82分には瀬川祐輔が追加点を奪って、ついに勝点3を獲得した。開幕直後の不安定さを思えば、この勝利は単なる勝点3以上の意味を持っていた。「今季はこのまま沈んでいくのではないか」という空気を、いったん押し返したからだ。

 

この試合が大きかったのは、先に崩れなかったことだ。ポスト直撃のシュートを浴びるなど、難しい時間を過ごすも0-0で我慢し、後半に仕留めた。焦らずに試合を運び、途中交代や立ち位置の微修正を施したことで得点に結びつけたという点で、本来目指したかったゲーム運びが形になった試合だった。失速のシーズンだったからこそ、こういう試合の価値は大きい。

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しかし問題は、この勝ちを継続できなかったことにある。17年ぶりのJ1での千葉ダービーとなった第5節、FC町田ゼルビアとの第6節で連敗を喫した。やはりパスミスや連携ミスが散見されて、持ち味のパスサッカーがうまくいかないまま、シーズン序盤を過ごしてしまった。

 

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若手を抜擢し3連勝へ

第7節のアウェイの浦和レッズ戦。前半はスコアレスで折り返したが、後半早々に安居海渡に決められる。するとリカルド・ロドリゲス監督は、山之内佑成と島野怜の大卒ルーキー2人を同時に送り込む。すると、山之内は右CBながら果敢にオーバーラップを仕掛け、瀬川祐輔の同点ゴールをお膳立てした。島野は中盤の底の位置で、相手の攻撃を封じるタスクを見事に遂行してみせた。

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結果的には1-1でPK戦となり、レイソルが勝利を収めて勝点2を獲得した。苦しむチームにとって、この勝点の獲得は非常に大きな意味をもたらした。その後の水戸ホーリーホック戦、横浜F・マリノス戦ではどちらも3-0での完勝。強いレイソルが戻ってきたと、レイソルサポーターは感じていた。

悪夢の6連敗

今振り返ると、この連勝は浮上の入口であると同時に、「ここでさらに伸び切れなかった」ことを際立たせる局面でもあった。流れをつかみかけたところで、その流れを本物にできなかった。FC町田ゼルビア戦で0-1と敗れると、そこから6連敗。J1では24年ぶりの悪夢である。

 

今季の失速を象徴する試合として、個人的に重く感じるのが第12節の鹿島アントラーズ戦だ。結果は0-1。前半からチャンスを作れてはいたものの、決めきることができずに前半アディショナルタイムに自陣でのロストから失点。シュート13本、CK8本を記録し、後半も押し返そうとしたが、最後までアントラーズゴールをこじ開けられなかった。この試合が痛かったのは、単に負けたことではない。内容が完全に壊れていたわけではなく、むしろ「あと1点」「あと一押し」があれば勝点を取れた可能性があったからだ。だが、アントラーズのように上位にいるチームはこういう試合を落とさない。やれている部分はあるのに、結果だけが積み上がらない。その苦しさが、順位の停滞としてはっきり表れ始めた試合だった。

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ゴールデンウィーク連戦となった、FC東京戦、東京ヴェルディ戦、そして浦和レッズ戦でも敗れた。すべてが悲観するような内容の試合ではなかった。しかし6試合で1得点という極度の得点力不足、そしてイージーなミスから失点を献上し、そのまま敗れるという悪い流れが続いた。こうした状況に陥ると、チーム全体は自信を失い、最悪の場合は選手同士の関係性に亀裂が生じてチームが壊れるという事態が発生することもある。ただ、苦しい時期でもチームが結束して戦う強さは、レイソルが持つ最大の特長なのかもしれない。

トンネルを抜けた歴史的勝利

それでも終わらなかった。川崎フロンターレ戦、苦しい連敗のあと、チームは終盤にしっかり反発した。象徴的だったのが第16節の川崎フロンターレ戦だ。今度はホームで1-0の勝利。決勝点は73分、細谷真大のヘディングだった。シュート数は柏8本、川崎11本、CKは2本対10本と、数字だけ見れば簡単な試合ではない。それでも無失点で耐え、ワンチャンスを仕留めた。開幕戦では「19本打って負けた」柏が、この試合では「耐えて勝つ」姿を見せたわけだ。シーズン序盤の課題に対し、チームが少なくとも一つの答えを示した一戦だった。サポーターから見れば、「遅い」と感じる部分はあっても、この勝ち方そのものには確かな意味があった。J1リーグでフロンターレに勝利したのは、実に10年ぶり。歴史的な勝利であった。

 

続く第17節の横浜F・マリノス戦は、日産スタジアムで0-1の勝利。42分に新加入の汰木康也が決めた1点を守り切り、連勝を達成した。ボール支配率は50%ずつ、シュート数では11本対5本で押し込まれる展開もありながら、レイソルはしぶとく耐えて勝った。シーズン序盤に何度も取りこぼしてきた「こういう試合」をものにしたという意味で、この勝利は終盤の変化を感じさせた。

新たな武器「疑似カウンター」

地域リーグラウンド最終戦。ジェフユナイテッド千葉との千葉ダービーは、4-2と日立台を最高の雰囲気にした。今季の柏レイソルを語るうえで外せない。

この試合では、ハイプレスでゴールを重ねたと同時に、相手がハイプレスを仕掛けた際に、意図的に引き込んでから広いスペースをついて早い攻撃を仕掛ける「疑似カウンター」でゴールを奪った。3点目の細谷のゴールが、レイソルが見せた新しい攻撃の武器である。

 

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それはプレーオフ第1戦、京都サンガF.C.とのアウェイゲームでも見せた。開始1分の小泉佳穂を皮切りに、垣田裕暉、杉岡大暉が前半までに得点。さらに終盤には小見洋太が2得点、久保藤次郎も加わり、一気にスコアを広げた。杉岡のゴールも疑似カウンターでかつ美しいパスワークを披露し、今シーズンのベストゴールと言えるだろう。

 

この試合を見て、複雑な気持ちになったサポーターは多かったと思う。これだけできるなら、なぜもっと早く勝点を積めなかったのか――。それでも同時に、この爆発力こそが来季への希望でもある。特に87分以降に3点を重ねた終盤の集中力と、途中出場も含めた攻撃の厚みは、シーズン終盤の柏が確かに前を向いていた証拠だ。第2戦では0-1で敗れたが、2戦合計6-3。最終順位は15位となった。

このままではアジアで勝てない

今季の柏レイソルを一言で表すなら、「弱かった」よりも「続かなかった」が近い。良い時期はあったし、希望を感じる勝利もあった。だが、その流れを優勝争いに変えるだけの連続性がなかった。最終15位という結果は重い。しかし、終盤に見せた川崎Fへのリベンジ、横浜FMとの連勝、千葉戦の4得点、京都戦の6得点には、確かな希望もあった。若手の台頭や新しい取り組みも印象的だった。それでも、サポーターとして悔しさは当然残る。

 

残念ながら、このままでは2018シーズン以来のACLはあまり良い結果を見込めない。今季の戦いから、反省と改善、そして大量補強が必須だ。この15位が振り返って意味のある時期だったと言えるように、まずはシーズンオフのクラブの動向に注目したい。

 

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柏レイソルが千葉ダービーで勝利!4ゴールに繋がった戦術の変化とは

5/23(土)に、J1百年構想リーグの地域リーグラウンドEASTの第18節、柏レイソルvsジェフ千葉の試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。地域リーグラウンド最終節で、レイソルが4ゴールを奪い、千葉ダービーを4-2で勝利した。この試合を振り返る。

熊坂光希がメンバー入り

ホームのレイソルは、勝利した横浜F・マリノス戦からスタメンを1枚変更。決勝ゴールを挙げた汰木がメンバー外となり、山内がシャドーに抜擢された。左ウイングバックには三丸、右には久保。最前線に垣田を据えた。ベンチには、昨年の日本代表選出時から長期離脱していた、熊坂が約1年ぶりにメンバー入りを果たした。

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https://x.com/REYSOL_Official/status/2058079770530005263?s=20

 

アウェイのジェフ千葉は4-2-3-1のフォーメーション。最前線に古巣対決となる呉屋を起用し、トップ下に17歳の姫野が入る。ベンチには石川、田中、田口らが控える。

試合内容

立て続けに2ゴールを奪う

ダービー特有の熱気あふれるなかで始まった一戦。激しい球際での攻防が続いた立ち上がりから、徐々にホームの柏レイソルがボールを保持して押し込む展開を作る。ジェフ千葉は、ロングボールを交えた縦に速い攻撃で活路を見出そうとするが、レイソルの素早い攻守の切り替えとセカンドボールへの対応に苦しみ、主導権を握られた。シュートが無い時間帯が続いたが、先手を取ったのはレイソルだった。35分、古賀太陽が頭ではね返したボールを拾った中川敦瑛が、ドリブルで相手を引きつけながら前進。センターサークル内でパスを受けた小泉佳穂が左足で絶妙なスルーパスを送ると、抜け出した垣田裕暉が冷静に左足で沈め、レイソルが先制に成功する。勢いに乗るレイソルは続く39分、三丸拡のパスを受けた垣田が右の小泉へ展開。小泉が相手DFの股下を左足で通してゴール右隅を射抜き、リードを2点に広げた。2点を追う展開となった千葉だが、エドゥアルドやイサカ・ゼインが果敢にシュートを放ってCKを獲得する。迎えた前半アディショナルタイム(45+2分)、日高大のキックから猛攻を仕掛ける。相手守備陣に何度も阻まれながらも、河野貴志、前貴之が執念でゴールを狙い、最後はこぼれ球を久保庭良太が押し込んでネットを揺らす。千葉が意地の一発を返し、2-1で試合を折り返した。

 

細谷と古賀が決めて勝負あり

後半に入ると、試合は一転して序盤から激しくゴールを行き来するオープンな展開へ。先に動いたレイソルが瀬川祐輔、細谷真大と攻撃的なカードを切れば、ジェフも田中和樹と石川大地を投入。さらにその直前、前が負傷するアクシデントに見舞われると、すかさず田口泰士をピッチに送り出す。互いに次の1点を模索するなか、試合を動かしたのはまたしてもレイソル。75分、古賀の縦パスを受けた中川が自陣からアタッキングサードまで圧倒的な推進力でドリブル突破。ラストパスを受けた細谷が右足ミドルでゴール右へ突き刺し、3−1とした。79分、馬場晴也とともに熊坂光希をピッチへ送り込んだ。昨年6月の日本代表初招集時のキャンプで右ひざ前十字じん帯断裂という重傷を負った熊坂にとって、これが実に1年ぶりの公式戦復帰となった。しかし、85分、千葉の髙橋壱晟が鮮やかなミドルシュートを突き刺して再び1点差に詰め寄る。それでも89分。FKの流れからレイソルのキャプテン古賀がダイビングヘッドを叩き込み、千葉の息の根を止めた。最後まで見応え十分だったダービーマッチは、4-2でタイムアップ。打ち合いを制したレイソルが、アウェイでの敗戦の雪辱を見事に果たした。

 

沈黙から一気に白熱

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https://x.com/REYSOL_Official/status/2058140799041482935?s=20

 

前半の序盤から30分過ぎまでは、レイソルがボールを握るもなかなかシュートシーンを作れず、シュート0の展開が続いた。しかし、35分の垣田のゴールを口火に、展開はより白熱したものとなり、終わってみれば両チームとも14本のシュートを放った。レイソルはシュートのクオリティーが高く、うち8本を枠内に放った。ジェフはその半分しか枠内シュートを記録できなかった。

 

ジェフは後半に徹底してレイソルの3バックの脇にロングボールを放り込んだ。そのため、後半は前半ほど一方的にボールをレイソルに持たれるわけでもなく、一時20%台だった支配率43%までに回復させた。

 

走行距離126kmは両チーム互角で、スプリント回数も僅差だっただけに、選手個々のクオリティーの差がこの結果として生まれたと言える。

 

レイソルが見せた3つの戦術の工夫

この試合では、レイソルがいくつか工夫を見せた。まずセットプレー、特にCKである。通常すべてショートでクイックリスタートするのだが、この日はタイミングを見て、3度ほど直接ゴール前へ配給した。ここは相手が「レイソルだからショートで始めるだろう」という印象を逆手に取ったプレーと言える。

 

次に3点目に繋がった、疑似カウンターである。このシーンでは、レイソルがジェフのハイプレスを受けて、GK小島を含め最終ラインで繋いだ。その際、中盤の選手のプレーエリアを確保するために、最前線の選手は降りずに高い位置で駆け引きを行う。そして小泉や中川をフリーにして前進する。古賀から中川にボールが入ったあとに、スピードを上げてゴールに向かった。


これでジェフのDF陣を混乱させて、最後は細谷が鮮やかなミドルシュートを決めた。このように、ハイプレスをヒックリ返して一気にスピードアップし相手を翻弄させる事で、レイソルがゴールを決めることができた、見事なシーンであった。

 

そしてDF面ではほぼマンツーマンを徹底し、恐れずに相手に圧をかけ続けた。相手がDFラインでボールを保持する場面では、垣田をボランチにつけて、シャドーの2人が相手CBにプレスを掛ける。ウイングバックも相手のSBを捕まえて、自由を与えない組織立ったDFができていた。前半に見られた、垣田がレイソルの最終ラインまで戻ったシーンは、この試合でマンツーマンの意識が徹底された証拠であった。

昨季のレイソルが戻ってきた

6連敗を喫してから、これで3連勝となった。徐々にレイソルの選手たちが自信を取り戻し、チームは上向いてプレーオフラウンドに挑むことになる。

 

相手にポゼッションサッカーを封じられてきた時期があったが、らしさを取り戻しながら細かい工夫を施している。問題となっている左サイドは、選手が立ち位置をローテーションしながらプレーすることで、突破口を見出そうとしている。

 

26-27シーズンはACLEに出場するため、粘り強く我慢して勝点を奪うタフさも必要である。横浜F・マリノス戦では、そのタフさが出て勝利に繋がった。困難を乗り越えて、新シーズンに向けて太陽は昇りつつあることは間違いない。

 

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【26/27柏レイソル】大幅リニューアル!2026/27シーズンの新ファンクラブ体系・徹底解説ガイド

4/28(火)、柏レイソルは2026/27シーズンに向けた、オフィシャルファンクラブ「アソシエイツ」の大幅リニューアルに関するリリースを発表した。新しくなった5つのコース体系から、入会必須となったシーズンシートの変更点、デジタル化への移行まで、柏レイソルサポーターが知っておくべき情報をまとめる。

5つの新カテゴリー

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【明治安田Jリーグ 2026/27シーズン】オフィシャルファンクラブ申込受付のご案内|お知らせ情報

今回の刷新では、ファンクラブのロゴデザインの一新に加え、サポーター一人ひとりの応援スタイルに合わせた5つの会員カテゴリーが新設された。さらに、シーズンシート購入との連動やデジタル会員証への移行など、利便性と体験価値の向上を目的とした大きな変化が導入されている。従来の枠組みを超え、初心者から熱狂的なサポーターまで満足できる多様なプランが用意されている。

① PREMIUM(プレミアム)会員

・コンセプト:「柏レイソルの最上級の体験を」
・年会費:100,000円(税込)
・定員:限定100名(抽選制)
 

「すべての特典を網羅した最上級プレミアムプラン」と位置付けられており、とにかく柏レイソルを特別に、熱く応援したいサポーターに最適である。

 

主な限定特典として選手と直接触れ合える「プレミアムメンバーパーティー」への参加権や、公式メンバー表の配布がある。また、限定グッズとして、選手が実際に使用しているモデルのYONEX製トートバッグ、シャワーサンダル、ユニフォーム収納バッグという豪華な非売品3点セットが提供される。特にトートバッグは、小泉佳穂も「iPadやサプリメントなど何でも入る」と太鼓判を押すほど使い勝手の良い大容量サイズである。

 

チケット優先度としては、1次先行販売に参加でき、最も早く席を確保できる権利が得られる。

 

② PLUS(プラス)会員

・コンセプト:「もっと近くで、もっと熱く」
・年会費:11,000円(税込)
 

選手との接点を重視する方向けの満足度が高いプランである。 新イベントである「サイン会」への抽選参加権利や、「ハイタッチ&ウォームアップ見学」など、ピッチレベルで選手を感じられる体験が充実している。限定グッズとして、冬の観戦に欠かせない、ふわふわで肌触りの良い非売品ボアネックフードが贈られる。

 

チケット優先度としては、プレミアムと同様に1次先行販売に参加できる。

 

③ STANDARD(スタンダード)

・コンセプト:「お得にしっかり楽しむ」
・年会費:5,000円(税込)

 

これまで以上に充実した特典を楽しめる、標準的なプランである。「フラッグベアラー」や「ライジングキャスト」といった、試合直前の緊張感あふれるピッチイベントへの抽選参加が可能である。限定グッズとして、新ロゴ入りのエコバッグと手ぬぐいがもらえる。

 

チケット優先度としては、2次先行販売に参加できるカテゴリーとなっている。

 

④ LIGHT(ライト)会員

・コンセプト:初心者向けのお試しプラン
・年会費:2,000円(税込)   

主な限定特典として、新イベント「スタジアムツアー」の抽選参加権利がある。また限定グッズは、日常使いしやすい非売品のバケットハットが特典となっている。

 

なお注意点として、このプランは初年度のみ入会可能で、継続した場合は翌年からスタンダード会員へ自動的に切り替わる。

⑤ JUNIOR(ジュニア)会員

・コンセプト:U-12の未来のレイソルサポーターへ
・年会費:1,000円(税込)
・対象:2026年7月時点で12歳以下のこども。


主に小学生以下を対象にした、キッズ向けの特別体験が詰まったプランである。限定特典として、「エスコートキッズ」や「レイくんふれあいイベント(サイン・写真撮影)」への参加権利が得られる。また限定グッズでは、毎試合集めたくなる選手カード(ホルダー付き)がもらえる。

2026-27 柏レイソル ファンクラブ入会案内 | 柏レイソル

 

全会員共通の豪華特典ラインナップ

どのコースに入会しても、柏レイソルをより深く楽しめる共通特典が数多く用意されている。

・継続入会特典:「J1百年構想リーグ」からの継続入会者全員に、新ロゴ入りのガジェットケースがプレゼントされる。


・ホームゲームLINE抽選会:限定マグカップやユニフォーム、サイン入り色紙などが当たる抽選会に毎試合参加可能である。


・チケット先行販売:一般販売よりも早く、かつ一般前売価格より500円安くチケットを購入できる(ただし、先行順位はカテゴリーによる)。


・グッズ割引:公式オンラインショップやスタジアム売店、サッカーショップKAMO柏店などで5%OFFの割引が受けられる。


・ファン感謝デー:年に一度のスペシャルイベントに参加する権利が付与される。

 

・会報誌の閲覧: 内容がリニューアルされた「イヤーブック」や「日立台通信」のプレゼント、またはマイページでの閲覧が可能である。

2026/27シーズンの重要な変更点

今回のリニューアルでは、システム面でも大きな変更が行われた。

シーズンシート購入には「ファンクラブ入会必須」

2026/27シーズンより、個人でシーズンシートを購入する場合、ファンクラブへの入会が必須となった。シーズンシートの購入を希望する者は、必ず期間内にファンクラブの手続きと入金を完了させる必要がある(入金期限:2026年5月24日)。

シーズンシートで適応されるのはJリーグの日立台の試合のみ

シーズンシートはホームゲームであるJリーグの18試合(日立台開催)のみに適応されることとなり、したがって天皇杯、カップ戦、 ACL、 および国立競技場での開催試合は対象外である。

デジタル会員証への移行

利便性向上のため、これまでの会員証はデジタル会員証へ移行する。希望者には有料(2,000円)でカード会員証の発行も可能である。また、入会およびマイページ(デジタル会員証の表示やイベント応募に利用)の利用には、JリーグIDとの連携が必須となる。

チケット先行の詳細な優先順位

各ファンクラブのカテゴリーごとで、チケットを優先的に入手できる順番が明確となっている。そのため、人気な対戦カードや、需要が高い期間であると、2次先行ですらチケットの入手ができなくなる可能性がある。

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入会スケジュールと方法

入会手続きはすべてWEBのみでの受付となる。

・プレミアム会員(抽選):2026年5月1日(金)〜5月7日(木)
・一次受付(シーズンシート購入希望者対象):2026年5月16日(土)〜5月24日(日)
・通常受付(全対象者):2026年5月16日(土)〜2027年3月31日(水)

お支払い方法は、クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込から選択可能である(プレミアム抽選はカード決済のみ)。

 

進化した「アソシエイツ」で新たな観戦体験を

2025シーズンの躍進によって、日立台のチケットがプレミアム化された。そして2026/27シーズンのファンクラブは、単なる優待サービスを超え、ピッチ上での体験や選手との交流など、「体験型」の特典が大幅に強化されている。また、デジタル化によってスタジアムでの利便性も向上した。

 

新しくなったロゴの下、それぞれが自分にぴったりのコースを選んで、柏レイソルと共にJリーグそしてアジアの舞台を楽しみたい。

 

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大卒ルーキー山之内&島野が柏レイソルに新しい戦術をもたらすか

3/18(水)にJ1百年構想リーグの第7節、浦和レッズvs柏レイソルの試合が、埼玉スタジアム2002で開催された。試合は1-1の同点から、レイソルがPK戦の末に4-2で勝利を収めた。この試合の、山之内佑成と島野怜にフォーカスをしたい。

60分に同時投入されたルーキー

前半から一進一退の攻防が続く中、後半の立ち上がりにまたもCKから失点したレイソル。リカルド・ロドリゲス監督は、ここで大卒ルーキーの山之内と、島野を同時投入する。島野はこれがレイソルでのJリーグデビュー戦となった。

 

まず注目されたのは、山之内のポジションである。昨シーズンからレイソルの試合に出場し続けている彼の本職は、ウイングバックまたは4バックのサイドバックだ。しかし、この日は3CBの右センターバックとして起用された。このポジションでの可能性はありつつも、この日が初めての采配となった。

 

また、島野はボランチに入り、主にアンカーとしてボールを配給することと、相手のカウンターの芽を潰す役割を担った。

攻撃的な采配から同点に追いつく

攻撃時には、古賀と三丸を残して攻め立てる、攻撃的な4-2-3-1に変形して試合の流れを変えた。もちろん時折、山之内の背後のスペースを突かれてピンチを招くことはあったが、この交代の直後の66分に、CKから瀬川祐輔のゴールが生まれた。

60分以降の攻撃時のフォーメーション

ゴールシーンに繋がったCKを獲得する過程では、久保と山之内が何度もポジションチェンジや、相手の背後のポケットへのランニング、そして内側でのボールの引き出しを繰り返したことで、大外の山之内がフリーに。そこからのグラウンダークロスを、ゴール前に飛び込んだ久保が合わせたが、GK西川周作にセーブされた。ゴールになりそうな決定機であったことから、この一連の攻撃がレッズを混乱させたと言える。

熊坂を彷彿させる島野のプレー

そしてデビュー戦となった島野は、前掛かりとなったレイソルの潤滑油とストッパーとなるプレーを披露した。再三ボールを受けては左右のサイドに散らして相手を動かし続けた。また、守備時には途中出場のキーセ・テリンや早川隼平らにアタックし、ボールを刈り取ってみせた。

 

183cm83kgの恵まれた体格のプレーぶりは、負傷離脱中の熊坂光輝を彷彿とさせる。アンカーとして計算できれば、レイソルにとって守備的な役割を担う中盤の選択肢が、また増えることになる。個人的には、フィジカルを特徴とするチームを相手にする際には、彼を抜擢するのも良いと考える。

 

セットプレー時の失点が重なる要因には、どうしても小西雄大や中川敦瑛ら、小柄な選手が強靭なフィジカルをもつ相手選手のマークを担当することにある。その問題を解決することも考え、島野を積極的に起用してほしいところである。

不調なチームが上向くか

最終的にはレイソルが今シーズン初のPK戦を勝利して、勝点2を獲得した。不調にあえぐチーム状況だけに、この2ポイントは起爆剤となり得るだろう。

 

また、山之内や島野ら大卒ルーキーが躍動することは、レイソルが新しく戦術を見つけるうえで重要なことである。昨今、大学サッカー界で活躍した選手が進路先にレイソルを選ぶことが増えてきた。

 

まだ出場がない選手も含めて、この百年構想リーグでは存在感をアピールしてもらいたい。そして次節の水戸ホーリーホックとの試合では、久しぶりの勝点3を掴みたい。

 

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柏レイソルは町田に無得点の敗戦、EAST最下位に転落

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3/14(土)にJ1百年構想リーグの第6節、柏レイソルvsFC町田ゼルビアの試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。試合はミスで失点を招き、0-1でFC町田ゼルビアが勝利を収めた。この試合を振り返る。

戸嶋と山之内をスタメン起用

ホーム日立台で初勝利を目指すレイソルは、前節に負傷交代した小西に代わり、戸嶋がボランチでスタメンとなった。また、左のウイングバックには山之内を起用。前線には垣田、シャドーい小泉と瀬川が入る。ベンチには、細谷、仲間らに加えて、原川が初のメンバー入りを果たした。

アウェイのゼルビアは、ACLEから中三日の過密日程での戦いとなる。古巣対決となる中山が左CBでスタメン。前線には新加入のイェンギを起用し、シャドーに西村とナサンホを起用。ベンチには仙頭、エリキ、藤尾らが控える。

試合内容

ミスから失点

立ち上がりはアウェイのゼルビアがプレスを掛けて、ボールを回収しポゼッションする展開。4分、右サイドのタッチライン際から林幸多郎が十八番のロングスローを供給。ゴール前の混戦から決定的な場面を迎えるも、柏の守護神・小島亨介が身体を張ったブロックで死守し、先制点は許さない。16分、原田亘がアクシデントにより負傷退場。馬場晴也が交代でピッチに送り込まれる。23分、柏に決定機が訪れる。左サイドを縦に突破した山之内佑成の折り返しに、中央の垣田裕暉が反応。しかし、シュートは惜しくも枠を捉えきれない。均衡が破れたのは29分。レイソルのパスミスを逃さずカウンターを発動する。左サイドを切り裂いたナ・サンホの精密なクロスに、中央で待ち構えていたテテ・イェンギが合わせ、ついにゴールネットを揺らした。勢いに乗る町田は39分にも決定機を迎えるが、再び小島の好セーブに阻まれ、前半を1点リードで折り返す。

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交代カードで流れを変えるもゴールを奪えず

後半、柏は三丸拡とエース細谷真大を投入し、勝負に出る。細谷の鋭い背後への抜け出しが町田守備陣を押し下げ、試合の主導権を引き戻しにかかる。52分には町田のテテ・イェンギ、55分には白崎凌兵が立て続けに柏ゴールを脅かすも、追加点には至らない。

終盤にかけて柏の猛攻が続く。72分、三丸のラストパスから細谷が狙い澄ましたシュートを放つが、町田の守護神・谷晃生が立ちはだかる。78分には仲間隼斗を投入し、小泉をボランチへコンバートする采配を見せる。86分には小泉のスルーパスに細谷がダイレクトで合わせるも、わずかに枠の外。アディショナルタイムの猛攻も実らず、試合はこのまま1-0でタイムアップ。数少ない好機を確実に仕留めた町田が勝負強さを見せつけた。一方、今季二度目の無得点に終わった柏は、悔しい2連敗で最下位に沈む結果となった。

脅威を与えられず画像

https://x.com/REYSOL_Official/status/2032712348998447183?s=20

レイソルはボールポゼッション率こそ62%を記録したが、効果的なパス回しはできず、前半はバックパスをミスしてピンチを招き、先制ゴールを許した。対するゼルビアは前向きの守備でレイソルに脅威を与えて、効果的なカウンターを繰り出すことに成功した。シュート数では両チームとも8であったが、ゼルビアは2本の枠内シュートを記録。後半には決定機も複数あった。スプリント回数はレイソルが144に対して、ゼルビアが107。過密日程の影響があったなか、内容と結果ともに、レイソルよりもゼルビアが上回った。

目立ったバックパス

レイソルのパスサッカーが、この日は怖い攻撃に繋がらなかった。前半からシュートになかなか持ち込めず、最初のシュートまで17分もかかった。また、中盤にパスを付けてもバックパスすることが多く、そのミスから先制ゴールが生まれてしまった。ゼルビアとすれば、理想的なかたちで先制したと言える。垣田がボールをキープしても、そこから追い越す選手はいないため、バックパスして攻撃はやり直すシーンが多かった。

 

後半は、細谷を中心に裏抜けを増やすことで脅威を与えた。72分の決定機は、まさしくその裏抜けから生まれたものであったが、GK谷に阻まれてしまった。その後は途中出場の汰木康也や仲間隼斗が、攻撃にアクセントを加えたがゴールを奪えず。前半の消極的なプレーが、最後まで尾を引いてしまった。

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WBの問題を解決できず

早くも2025シーズンと同じ5敗目を喫した。FC東京戦での勝利で、勢いつくかと思いきや、千葉ダービーで屈辱的な敗戦を喫し、この日も町田ゼルビアにも力で及ばなかった。

 

試合後のインタビューでリカルド・ロドリゲス監督は、昨シーズンまで在籍していた小屋松知哉の代わりを見つけられていない、とのコメントを残した。左のウイングバックの適任者が、未だに見つけられていないことが、深刻な問題となっているチーム状況が明らかになった。

 

レイソルのウイングバックには、1vs1で相手を上回る力が求められる。それは右の久保藤次郎も同様であるが、残念ながら今シーズンはサイドでの突破回数が減っている。縦を警戒された際の、アイディアが今後は必要になってくる。ただ、左WBでは汰木が徐々にパフォーマンスを上げており、彼をスタメンで見てみたいところだ。

 

難しいチーム状況ではあるが、幸いにも降格がないハーフシーズンである。新たなメンバーや戦術を試して、チームの底上げを図ってもらいたい。

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柏レイソルが今季初勝利!後半に行った微修正とは

J1百年構想リーグの地域リーグラウンド第4節、FC東京vs柏レイソルの試合が、味の素スタジアムで開催された。試合は後半に垣田と瀬川がゴールを決めたレイソルが2-0で勝利し、2026シーズン初勝利を収めた。この試合を振り返る。

垣田と山内が初スタメン

3連敗中のなかアウェイに乗り込んだレイソルは、前節から4枚のスタメン変更を行った。左WBに小見、右WBに久保。前線には垣田と山内が、今シーズン初スタメンとなった。ベンチには細谷、瀬川、仲間らが控える。

ホームのFC東京はここまで負け無しと好調。4-4-2のフォーメーションを採用し、佐藤龍之介が初スタメンとなった。最前線にはマルセロヒアンと長倉幹樹の2トップ。古巣対決となるGKキム・スンギュも名を連ねた。ベンチには仲川、山田、遠藤らが控える。

試合内容

一進一退のハイプレス合戦

序盤にペースを握ったのはホームのFC東京。マルセロ・ヒアンの突破から佐藤龍之介、さらには橋本拳人のボール奪取から長倉幹樹が決定機を迎えるも、シュートは惜しくもポストを直撃。先制のチャンスを逃す形となった。対する柏も12分、前線でのカットから垣田裕暉がネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定。立ち上がりはFC東京がハイプレスから高い位置でボールを奪い、ゴールに迫る場面が続き、早々に8本のシュートを記録。20分ごろからは、山内日向汰を中心に柏が押し込む時間帯が続くも、FC東京の守護神キム・スンギュの好セーブもあり、スコアレスで試合を折り返した。

垣田と瀬川がゴール

試合が動いたのは54分。柏が左サイドを崩すと、小見洋太のクロスに垣田裕暉がニアサイドへ果敢に飛び込み、鮮やかなヘディングシュートで均衡を破った。追いかけるFC東京は、遠藤渓太や仲川輝人ら攻撃的な選手を次々と投入して反撃を試みる。しかし、柏の集中した守備を崩しきれない。すると82分、柏が試合を決定づける。裏のスペースに走り込んだ久保藤次郎のクロスから瀬川祐輔のシュート。相手に当たったこぼれ球を、自ら冷静に左足で押し込み、貴重な追加点を奪った。試合終了間際のFC東京の猛攻もGK小島亨介を中心に凌ぎ切り、クリーンシートでタイムアップ。2-0でレイソルがアウェイの地で貴重な勝ち点3を掴み、待望のシーズン初勝利を手にした。

守備で主導権を握り返した

画像

https://x.com/REYSOL_Official/status/2027654267079954798?s=20

 

レイソルは立ち上がりにFC東京のハイプレスに苦しみ、あわや失点のシーンを作られてしまった。しかし、時間が経過するとともに徐々にボール保持の時間を増やした。後半については、FC東京のポゼッションに対してハイプレスを仕掛け、相手陣地でプレーすることが増えた。

 

ボールポゼッション率はレイソルとしては低い、52%となった。それでも、細谷や瀬川らを投入して、プレスの強度をさらに上げることで守備で主導権を握った。シュート数はFC東京が15に対しレイソルは9。前半早々にあった決定機を含めて、FC東京は先制点を決めきることができずに時間を過ごし、4本の枠内シュートにとどまった。一方のレイソルは、6本の枠内シュートを放ち、うち2ゴールと効果的な攻撃ができたと言える。

形を修正した後半に2ゴール

前半は垣田の幻のゴールがあったものの、思うようにシュートチャンスを作り出せなかった。そのため、リカルド・ロドリゲス監督は、ハーフタイムにウイングバックに対して、ポジショニングの高さを修正するよう指示した。

 

後半は攻撃時にウイングバックを高い位置まで上げて、時折3-4-3を作るシーンや、あえて低い位置にポジショニングすることで相手SBを引き付けて、その裏のスペースを狙うなど、FC東京の守備陣を翻弄させる回数が増えた。

 

結果、相手のポケットを取る回数が、前半と比べて格段に多くなった。特に2点目の瀬川のゴールは、流れるようなパスワークから久保藤次郎がフリーで走り込み、瀬川のゴールをお膳立て。理想的なゴールとなった。

ようやく掴んだ初勝利

3連敗と苦しんだチームに、ようやく笑顔が戻った。開幕して4試合目で手にした勝点3には、選手・スタッフ、そしてサポーターも安堵した。前半立ち上がりに失点をしていたら、試合は難しい展開になっていたと思うが、なんとか切り抜けて修正し、無失点勝利を収めたのはさすがである。

 

特に後半のハイプレスは、今シーズンの今までで足りなかった部分であり、小泉佳穂は13km超えの走行距離を記録、垣田裕暉と細谷真大のスプリント回数は合計30を記録。チーム全体でも178回と、守備強度の高さを見せたことが、勝利につながった。

 

終了間際にはGK小島亨介がビッグセーブを連発し、強いレイソルが戻ってきた。次戦はジェフ千葉との17シーズンぶりのJ1でのダービーマッチである。満員のフクアリで勝利するレイソルの姿を、想像してならない。

 

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