10min+

このコンテンツでは、柏レイソルを中心に国内・海外サッカーの話題や、千葉県柏市の話題を取り上げる。

MENU

第2次森保ジャパンに初選出されたニューカマーたち

(3/23更新)3/15(水)に、サッカー日本代表キリンチャレンジカップに臨む、26名のメンバーを発表した。初選出されたのは4名である。ここではメンバー選考の考察と、ニューカマーたちを紹介する。

 

メンバー選考

26名のメンバーは以下の通り。

サッカー日本代表公式Twtter

カタールワールドカップを戦った選手を中心に、若い選手をピックアップした。GKは権田と川島が外れ、東京オリンピック世代の大迫敬介と谷晃生が選ばれた。DFにはベテランの吉田、長友、酒井を外し、角田涼太朗、瀬古歩夢、バングーナガンデ佳史扶、菅原由勢、半田陸の5名を選んだ。MFでは南野が外れ、西村拓真やオーストリアで好調の中村敬斗が入った。その他の落選組としては、セルティックで好調の古橋と旗手、ポルトガルポルティモネンセ中村航輔Jリーグで活躍中の伊藤涼太郎や佐野海舟などが挙げられる。

 

考察としては、カタールワールドカップメンバーを軸に、伸びしろのある選手を加えた印象だ。ベテラン勢は一切招集されず、20代前半の選手を集めた。特にサイドバックの世代交代は必須であることから、Jリーグでレギュラーを張る選手を選出している。また2026年のワールドカップでは東京オリンピック世代がキャリアのピークを迎える。彼らを主体としたメンバー構成であることから、この先ビッグクラブへ飛躍できるかにも期待したい。

 

ニューカマー

ここからは初選出された4名に注目し、紹介していく。

角田涼太朗(横浜Fマリノス)

23歳の左利きCBである。浦和レッズのジュニアユースから前橋育英高校、筑波大学を経て横浜Fマリノスでプレーする、期待のプレイヤーだ。対人能力はもちろんのこと、攻撃的なセンスを持ち合わせており、正確なフィードと持ち上がりを武器としている。SBとしてもプレー経験があるため、チームに幅をもたらすことができる。

バングーナガンデ佳史扶(FC東京)

長友からレギュラーを奪った、新進気鋭の左SBである。FC東京U-18の出身で、高校生の時にJ3を経験している。フィジカルの強さとボール奪取に長けたSBで、左足から放たれるクロスボールは相手の驚異となること間違いない。2022シーズンには柏レイソル戦でJ1初ゴールを挙げており、レイソルサポーターにも印象付けた。果敢な攻撃で代表チームにもアクセントを加えていく。

 

半田陸(ガンバ大阪)

パリオリンピック世代屈指の右SBである。モンテディオ山形ユースの出身で、今シーズンからモンテディオを離れガンバ大阪でプレーする。攻守ともにハードワークでき、時にはインサイドでボールを受けゲームメークする。この現代的SBにはイタリアの名門ローマも関心を寄せたとの報道もあり、一気に代表定着をもくろむ新戦力である。

 

中村敬斗(LASKリンツ)

オーストリアで得点を量産中のウインガーである。柏市の隣の我孫子市の出身で、柏レイソルのジュニアにも所属していたが、パスサッカーが合わず三菱養和SCへ。そしてガンバ大阪でプロデビューを果たすと、オランダやベルギーを経てオーストリアのLASKリンツでプレーしている。現在リーグ戦で11ゴールと得点ランキング3位に位置しており、リヴァプールが第二の三笘として注目しているとの報道も。左サイドから鋭い切れ味の鋭いドリブルと、相手DFを翻弄するキックフェイントで代表でも存在感を見せる。

 

藤井陽也(名古屋グランパス)

角田が負傷したため、追加招集された。名古屋グランパスの下部組織で育った22歳のCBである。2018年に2種登録でプロデビューすると、2019年トップ昇格しスタメンにも抜擢された。187cmの長身を生かしたヘディングの強さと、ビルドアップ能力が持ち味である。南米のストライカー相手に対応できるか、注目したい。

 

強豪相手に力を示せるか

新生森保ジャパンは、ウルグアイとコロンビアという、南米の強豪と対戦する。カタールワールドカップ後、初の国内試合はチケット完売となった。ヨーロッパで活躍する選手たちを、日本のファンやサポーターは楽しみにしている。2026年の北中米ワールドカップでさらに上のステージを目指す、第2次森保ジャパンの船出がいよいよ始まる。