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U20日本代表から次のワールドカップメンバーは現れるか

ウズベキスタンで開催中のU20アジアカップに参戦している、U20日本代表は3/12(日)に行われた準々決勝ヨルダン戦で、2-0の勝利をおさめU20ワールドカップの出場権を獲得した。グループリーグから4戦全勝の若きサムライブルーは、順調にアジアの頂点を目指している。そんな若き日本代表の、注目プレイヤーを5人紹介したい。

 

 

田中隼人(柏レイソル)

柏レイソルユース出身の大型センターバックである。高3でプロデビューを果たしており、正式に昇格した2022シーズンも8試合に出場した。

 

持ち味は188cmと恵まれた身長とフィジカルを活かしたボール奪取。そして左足から繰り出される正確なパスである。昨シーズンのヴィッセル神戸との試合では、大迫勇也に空中戦で競り勝つなど素晴らしいパフォーマンスを披露した。今大会でも相手FWを抑えるだけでなく、攻撃の起点となる縦パスを何度も通している。

 

この代表チームでは副キャプテンを務め、チームを最終ラインからまとめる。また2023シーズンから柏レイソルでは背番号20となり、数々の偉大なる先輩が背負った期待の番号を受け継いだ。世界に通じるフィジカルとパスセンスを発揮し、柏から世界への歩みを進める。

 

佐野航大(ファジアーノ岡山)

米子北高校出身の万能型MFである。2022シーズンはファジアーノ岡山で28試合に出場し3得点を記録。早くも注目を集めている逸材だ。

 

佐野の特徴はテクニックとキック精度にある。代表チームでは左サイドハーフインサイドハーフボランチと様々なポジションをこなすが、どのポジションでも存在感あるプレーを見せる。中国戦ではサイドからクロスでアシスト。ヨルダン戦では積極的なミドルシュートも見せており、ゴールに直結するプレーで何度も相手ゴールを脅かした。

 

兄である佐野海舟は2023シーズンから鹿島アントラーズに移籍し、J1で存在感を見せている。兄に負けまいと必死に違いない。だが彼のスキルの高さをもってすれば、間違いなくJ1で通用するだろう。そしてその先には兄弟で同じ日本代表のユニフォームを着ることも、大いに期待できるはずだ。

 

松木玖生(FC東京)

この世代の中心プレイヤーであり、今後の日本を引っ張る存在だ。青森山田高校では1年生から飛び級で活躍し、あらゆるタイトルを総なめにした。満を持して入団したFC東京では開幕スタメンを飾り、スタメンをつかんだ。

 

豊富な運動量とフィジカルを活かしたMFである。高校時代に鍛えたスタミナとフィジカルは、この世代では群を抜いている。このチームでは主にトップ下やインサイドハーフを務め、守備時はファーストディフェンダーとしてプレッシングをかけ続ける。攻撃センスも高く、サウジアラビア戦では2ゴールを決めた。

 

若き日本代表のキャプテンを任されており、リーダーシップも申し分ない。海外クラブに移籍するのも時間の問題だろう。近い将来間違いなく日本のエースとなるクラックが、どこまで成長するのか非常に楽しみだ。

 

北野颯太(セレッソ大阪)

各世代を飛び級で活躍してきた、セレッソ大阪ユース産のストライカーである。高1でJ3デビューを飾り、高3でJ1の舞台を経験。クラブの最年少記録を更新した。

 

FWや左サイドハーフを主戦場とする北野は、スピードと決定力が特徴の選手だ。ゴール方向へ向かうドリブルは一瞬のスピードがあり、相手DFを翻弄する。ヨルダン戦ではカットインしてからのシュートが追加点を呼び込んだ。2022シーズンのルヴァンカップでは3得点を記録し、ニューヒーロー賞を受賞した。

サッカー日本代表公式Twtter

 

 

日本人の特徴であるアジリティとスピードを、存分に活かしたプレーは常に相手の脅威となる。セレッソでは厳しいポジション争いがあるが、この才能が世界を驚かす日がすぐやってくるはずだ。

 

熊田直紀(FC東京)

今大会でブレイク中の大型FWである。2022シーズンはユースから昇格を果たすも、出番は少なかった。しかし中国戦で途中投入されると、2ゴールでチームの逆転勝利に貢献。ここまで4得点は単独トップで、自身の存在価値を高めている。

 

高い身体能力を活かしたストライカーで、空中戦に強くどんな体勢からでもゴールを奪える。ヘディングシュートはもちろんのこと、胸トラップからのシュートは一級品で、ヨルダン戦で見せた幻のゴールは周囲を魅了させた。

 

ポスト大迫に相応しいストライカーは、今世界が注目する逸材である。この大会をきっかけに海外クラブからオファーが舞い込むだろう。FC東京ではなかなか機会を得れない和製イブラヒモビッチが、とうとう覚醒の時を迎えている。

サッカー日本代表公式Twtter

 

おわりに

2022年カタールワールドカップで活躍した、堂安や冨安、久保などはこの世代の代表でも活躍していた。若い世代が世界と戦う機会は決して多くはなく、今夏のU20ワールドカップ出場を決めたことは、今後を考えると非常に重要であった。ここで取り上げた5人をはじめとする若き日本代表戦士が、Jリーグのみならずヨーロッパで活躍すれば、おのずと日本代表に選出されるだろう。そして2026年の北中米ワールドカップでは、彼らが中心となってベスト8進出を成し遂げるはずだ。