2023年2月26日(日)に、J1の第2節柏レイソルvsFC東京の試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で行われた。強風が吹き荒れるなか、試合は1-1の引き分けに終わった。この試合を詳細に振り返る。
メンバー
両チームのスタメンはこちら。
サブ
GK 31 守田
DF 34 土屋
DF 24 川口
MF 6 椎橋(←11山田、66分)
MF 8 中村(←14小屋松、72分)
FW 45 山本(←41仙頭、86分)
FW 9 武藤
・FC東京
GK 41 野澤(大)
DF 3 森重(←44トレヴィザン、95分)
DF 5 長友(←15アダイウトン、83分)
MF 26 寺山
MF 33 俵積田(←35塚川、79分)
MF 48 荒井
FW 22 ペロッチ
柏レイソルのスタメンは、前節と変更なし。U-20日本代表で離脱中の田中に代わり、土屋がベンチに入った。前節に史上6人目となる高卒ルーキー開幕出場を果たした、山本は引き続きベンチからチャンスを待つ。
一方のFC東京はスタメンを2枚変更。こちらもU-20日本代表で離脱中の松木に代わり、塚川が入る。右サイドは前節得点を決めた渡邊。ベンチにはけが明けの森重、長友らベテランが控える。
内容
強風でピッチでのプレーに大きな影響が出た試合。前半早々1分に、木本が危険なタックルでイエローカードを受け、この試合の荒れ模様の発端となった。互いに厳しい球際でのディフェンスで、相手から主導権を奪いに行く。しかし流れはFC東京に向き、16分には三丸の判断ミスをついたオリヴェイラに決定機。枠を外してしまうと、柏レイソルが先制点を挙げる。25分にサヴィオのスルーパスから抜け出した細谷が、GKの股を射抜き2試合連続ゴール。その後柏レイソルの時間帯になるが、36分にFC東京が追いつく。素早いスローインで三丸の裏を突き、クロスからアダイウトンがゴール。1-1で試合を折り返す。
後半は風上に立ったFC東京が、システムを変更。4-2-3-1で塚川をトップ下にする。するとその策がはまり、試合の主導権を握り続ける。61分にはオリヴェイラが決定機を迎えたが、古賀の体を張ったディフェンスでしのぐ。その後柏レイソルも椎橋を投入しシステムを4-2-3-1にする。FC東京のイエローカードが増えていく中、82分に中村帆高が2枚目のイエローで退場。数的優位になったレイソルはチャンスを演出したが、得点には結び付けられず、1-1で終了した。
スタッツ
FC東京が試合の主導権を、ほぼ握っていたと言える。シュート数はレイソルの3倍を超えた。特に後半からはシステム変更と風の影響で、柏レイソル陣地でのプレーが増えたため、決定機を幾度も作り出していた。枠内シュート数8はその証拠である。また走行距離とスプリント数を見ると、FC東京の方が短い距離で、多くのスプリントをしていた。前向きの守備がはまり、ゴールへ向かうスプリントが増えた結果だ。
キーモーメント
まるでちばぎんカップの同じシーンを見ているようだった。失点したシーンは、スローインのリスタートからであった。ポジショニングを誤った三丸が背後を取られ、アダイウトンへのクロスを容易にさせてしまった。ちばぎんカップでも同様なシーンでやられており、修正が施されていない。今後もウィークポイントとなってしまえば、勝ち点3は掴めなくなってしまうだろう。
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2023年2月26日
🏆 明治安田生命J1リーグ 第2節
🆚 柏vsFC東京
🔢 1-1
⌚️ 36分
⚽️ アダイウトン(FC東京)#Jリーグ#柏FC東京 pic.twitter.com/MF0oCVo9tG
おわりに
ちばぎんカップを含めると、ホームにも関わらず3試合とも勝てなかった。新しいサッカーに取り組んでいるため、時間はかかってしまうだろう。3試合とも得点は奪えているので、攻撃陣は評価できる。細谷は今シーズン2桁は必ずとれるはずだ。しかし守備陣のパフォーマンスは少し残念である。GK佐々木を含め、不用意なミスが多発している。イージーミスが改善されない限り、柏レイソルが優勝戦線に加わることは難しいだろう。