2023シーズンは積極的な補強で、攻撃的なサッカーを目指し上位進出をもくろんだ柏レイソル。しかしシーズンが開幕し蓋を開けてみると、システムを統一できずに試行錯誤し17位に低迷してしまった。ここではJリーグ10節までの傾向と2022シーズンまでのデータを踏まえ、2023シーズンの最終順位を考えていく。
試行錯誤の序盤戦10試合
4-3-3を基本布陣としてスタートしたが、3節で早くも4-2-3-1に変更。その後は昨年の5バックに立ち返ったが、負けを続ける結果になってしまった。第7節の鹿島アントラーズ戦で4-4-2にすると、1-0で2023シーズン初勝利を挙げた。そこからはシステムを4-4-2に固定し臨んでいる。
今シーズンのレイソルは5バックで守ってくるチームに弱いことが明らかになった。リーグ戦では福岡、名古屋、広島と無得点で完敗。また複数得点を奪った試合は、開幕戦のガンバ大阪相手だけである。新しい選手が多いのにもかかわらず、複数のシステムで試行錯誤を繰り返したことから、チーム内でも混乱が生じたと想像するのに難しくない。
各チームとの展望
ここではリーグの順位でカテゴリー分けし、勝敗予想を考えていく。
上位チーム(神戸、名古屋、横浜FM、浦和、広島)
すでに名古屋、浦和、広島とは対戦しており、内容も結果も完敗であった。ホーム・アウェイ問わず、今の上位チームから勝ち点を得るのは非常に難しいだろう。
予想勝ち点:3
中位チーム(FC東京、福岡、C大阪、鹿島、札幌、京都、川崎)
これらのチームからは引き分けもしくは勝利が見込める。ただしまず鹿島と川崎に関しては、勝ち点を奪えないと予想する。カシマスタジアムでは総じて相性が悪い。等々力競技場も同様で、日立台でも例年の天気の悪さがなければ負ける確率は高い。
そのほかのチーム相手には、内容は決して悲観するものではなかった。ホームの試合では相性の良い福岡と、札幌には勝利したいところ。アウェイではFC東京、京都、札幌戦で勝ち点を取ると予想する。
予想勝ち点:10
下位チーム(新潟、湘南、鳥栖、G大阪、横浜FC)
これらのチームには勝ち点3を取らなければならない。新潟はルヴァンカップで勝利したため、勝ち点4は欲しいところ。湘南についてはアウェイでここ2年勝っている。ホームでも勝つと予想し勝ち点6。G大阪のアウェイは引き分けで予想する。そして横浜FCについては、今までの調子と戦力差を鑑みて6ポイント。
予想勝ち点:17
予想する最終順位
まとめると以下のようになる。
・10節まで・・・7ポイント
・11~34節・・・30ポイント
勝ち点 37
この勝ち点のチームは、最終順位は過去5シーズンで以下のようになっていた。
2022シーズン:15位
2021シーズン:16位(20チーム制)
2020シーズン:12位~13位
2019シーズン:14位
2018シーズン:17位~18位
データから平均の順位を割り出した結果、柏レイソルの最終順位はこちらになると予想できる。
15位
様々な変動要因
この順位より上に行くか、下になるかは以下の要因にかかっていると考えられる。
ポジティブ
・若手の台頭
序盤戦で土屋や田中、山本が存在感を見せた。引き続き彼らに期待すると同時に、真家やファルザン、出場機会のない升掛とオウイエが、何かしら目に見える結果を残すと状況は好転するはずだ。
・フロートとドウグラスの覚醒
今のシステムでは、高さのあるこの2人は欠かせない。まだ本調子ではないが今後コンディションが上がれば、得点を量産してくれるはずだ。
ネガティブ
・細谷とサヴィオの移籍
絶対的エース2人が、夏の移籍で海外に渡ってしまうとチームは大打撃を受けてしまう。両者ともにヨーロッパでの挑戦を目指しており、見合ったオファーがあれば十分に移籍が考えられる。
・故障者の続出
川崎が苦しんでいるように、負傷離脱者が相次ぐことはチームを悩ませる。特に終盤戦になるにつれて、残留争いはし烈になることから、同時期にレギュラーメンバーにアクシデントがあると状況は一気に悪化してしまうだろう。
下を向いてはいけない
2024シーズンは20チーム制になることから、降格するのは最下位のみ。例年に比べればどのチームも残留安泰と考えられるが、そこを目指してはいけない。
レイソルはアジアや世界を目指すべきチームだと、サポーターは考えている。だがACLに出場したのは2018年が最後で、そこからは第2次ネルシーニョ政権で上位下位を行ったり来たりしている。
まだシーズンは序盤戦、必ずチャンスはある。目標として掲げた勝ち点60を目指し、ここから挽回し勝利を重ねてほしいところだ。
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