10min+

このコンテンツでは、柏レイソルを中心に国内・海外サッカーの話題や、千葉県柏市の話題を取り上げる。

MENU

【総集編】柏レイソルの2023シーズンを振り返る

f:id:gotohitachidai8:20231214165423j:image2023シーズンの柏レイソルの試合はすべて終了となった。ここでは今シーズンの戦いを振り返る。

ネルシーニョ体制

大型補強もかみ合わず低迷

2022シーズン終盤での失速という反省を踏まえ、オフには攻撃的な選手を中心に大型補強を敢行した。山田康太、仙頭啓矢、高嶺朋樹といった主力級選手を揃え、勝ち点60を最低目標としてスタートした。

 

4-3-3の新たなフォーメーションを採用し、ちばぎんカップを経て開幕へ。魅力的なサッカーで期待は高かったが、開幕節のG大阪戦と第2節のFC東京戦で披露したのみ。第3節のアビスパ福岡戦では4-2-3-1、そして第4節の名古屋グランパス戦以降は昨シーズンまでの5-3-2に戻した。

 

gotohitachidai8.hatenablog.com

 

 

するとチームは混乱し、不甲斐ない戦いが続いてしまう。グランパスに続き浦和レッズにもホーム日立台で0-3の完敗。挙句の果てにアウェイサポーターからは「J2柏!」と揶揄されてしまうことに。そしてルヴァンカップアルビレックス新潟戦では試合後、ゴール裏サポーターとネルシーニョ監督が一触即発になりかける事態となってしまう。

 

246日ぶりの勝利も・・・

迎えたJ1第7節の鹿島アントラーズ戦。システムを4-4-2に変更、GKを松本健太に変更するなどテコ入れして臨んだ。すると前半の細谷真大のゴールを守り切り、1-0の勝利。2023シーズン初勝利のみならず、実に246日ぶりの勝利となり日立台に駆けつけたサポーターは涙を流した。

 

gotohitachidai8.hatenablog.com

 

ここから巻き返すかと思えたがチームはなかなか勝ち切れず。ゴールデンウィーク湘南ベルマーレに勝利したが、1勝2分。そして横浜FCとの最下位直接対決は、20本以上のシュートを放ったものの無得点。逆にPKでゴールを許し、日立台で0-1の敗北。レイソルは18位の最下位に転落し、サポーターは大激怒した。試合後フロント陣とサポーターによる話し合いが行われた。

 

gotohitachidai8.hatenablog.com

 

監督交代を決断

そして5/17に、レイソルネルシーニョ監督の退任を発表した。前述の話し合いの中ではまだ続投の方向であるとのことだったが、急転直下で監督が交代することとなった。数々の栄光をクラブにもたらしてくれた監督に対し、残念な別れ方となってしまった。後任にはヘッドコーチの井原正巳が昇格することになった。

 

gotohitachidai8.hatenablog.com

 

井原体制

可変システム導入も波に乗れず

チームの再建を託された井原監督は、まず攻撃面に着手した。深刻な得点力不足を解消すべく、可変システムを採用。守備時は4-4-2、攻撃時は3-4-2-1となる仕組みを作った。その結果、初陣のヴィッセル神戸戦では首位相手に内容で上回るサッカーを披露。1-1の引き分けに終わったが、光が見えた一戦だった。

 

gotohitachidai8.hatenablog.com

 

 

それでもチームの苦難は続く。アントラーズ川崎フロンターレと強豪相手に敗戦。第16節の北海道コンサドーレ札幌戦では日立台で4-5の大試合の末に敗北。続く第17節の横浜F・マリノス戦でも3-2から逆転され、3-4の敗戦。天皇杯では2試合に勝利したが、ルヴァンカップはグループリーグで敗退。7月は1試合も勝てずに暗雲が垂れこんでいた。

 

gotohitachidai8.hatenablog.com

 

とうとう見つけた最適解

夏の中断を挟むと、井原監督は守備の整備に着手した。再開後の天皇杯では山田康太をトップ下でスタメン起用。戸嶋を右サイドで起用する4-4-2で固定した。試合は1-0で勝利、続くアウェイの第22節京都サンガFC戦では、レンタルで獲得した犬飼智也をいきなりスタメン起用。ここでも1-0の勝利を飾った。

 

gotohitachidai8.hatenablog.com

 

この連勝でチームは勢いをつけることに成功。8月は3勝3分の無敗で乗り切り、9月に入っても好調をキープ。栃木SCへレンタルしていた山田雄士を呼び戻すと、横浜F・マリノス戦で日立台初ゴール。第27節の横浜FCとの裏天王山でも2-1で勝利を収め、残留争いから抜け出すかに思えた。

 

gotohitachidai8.hatenablog.com

 

J1残留そして天皇杯決勝へ

10月の天皇杯決準決勝、ロアッソ熊本戦では4-0の快勝。2013シーズン以来のタイトル獲得が見えた。しかし以降のリーグ戦では勝ちきれない試合が続き、ホーム最終戦サガン鳥栖戦でも残留は決まらず。勝ち点3差で最終節を迎えることになった。最終節の名古屋グランパス戦ではサヴィオのゴールで先制するも、後半アディショナルタイムにPKを決められ1-1。横浜FCがすでに敗れたため、レイソルのJ1残留は確定した。

 

gotohitachidai8.hatenablog.com

 

 

わずかの差だった決勝

12/9、シーズン最後の試合は天皇杯決勝を戦うことになった。フロンターレ相手に立ち上がりから攻め立てるもゴールを奪えず。細谷も2度決定機を迎えたが、GKチョン・ソンリョンに阻まれる。そして延長でも決着はつかずPK戦へ。GK同士の戦いまでもつれ込んだ末、レイソルは敗れることになった。

 

gotohitachidai8.hatenablog.com

 

ジェットコースターのようなシーズン

前半戦と後半戦では全く異なるチームとなり、一年を通して感情のアップダウンが激しい、まるでジェットコースターのようなシーズンだったと言える。

 

当初の目標からはほど遠くなったが、それでもレイソルはJ1で戦い続ける必要があると再認識した。そしてタイトルを獲得し、もう一度アジアへ挑戦できる可能性を示した。2024シーズンも井原監督のもと、序盤から良いサッカーを見せてくれることを期待したい。

 

▼この記事の筆者について▼

gotohitachidai8.my.canva.site