10/29(日)にJ1の柏レイソルvs川崎フロンターレの試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催される。天皇杯決勝の前哨戦となる試合は、レイソルにとって勝たなくてはならない重要な一戦となる。ここでは対戦相手の川崎フロンターレについて分析する。
これまでの戦い
近年タイトルを獲得し続けている常勝チームだが、2023シーズンはけが人の続出や退場者多発により苦しいリーグ戦の戦いとなった。前半戦はDFラインが急造でしか成り立たない状況もあり、下位に沈むことになってしまった。それでも徐々に息を吹き返し勝ち点を積み重ねていったが、またも失速してしまい現在は9位。リーグタイトルへの望みは早くも絶たれてしまった。
ベテランの家長が認めるように、チームは過渡期にある。開幕前には元レイソルの瀬川や大南らを補強したものの、リーダーであった谷口の穴は大きく響いた。レアンドロ・ダミアンは故障に苦しみ、途中加入のゴミスもフィットには時間を要している。そのため4-3-3以外にも3バックを使うなど様々な変化を加えながら戦ってきた。そして天皇杯では順調に勝ち上がり決勝へ進出。不甲斐ないシーズンでもタイトル獲得の手前まで来る底力は、やはり他チームとは一線を画す。
直近の試合
リーグ戦ではアビスパ福岡に、ACLではパトゥム・ユナイテッドに4-2で勝利を収めている。ミッドウィークでアウェイの試合となった一戦では、立ち上がりからボールを握り、13分にダミアンと家長の連携で崩して遠野が先制ゴール。前半終了間際に追いつかれるも、52分に橘田のミドルシュートで2-1とする。その後マルシーニョと大南がゴールを奪い、最終的には4-2でACL3連勝を飾った。
華麗なパスワークとコンビネーションで崩すのは既に周知のとおりだが、アグレッシブな守備から即時奪還を図ることもできるのはさすがである。この試合でも随所に相手陣内でボールを奪い返すシーンが見られた。またマルシーニョのスピードには要注意で、この日の3点目は彼がひとりでゴールを決めてしまっている。レイソルは右サイドバックに片山が入ると思われるが、1vs1で抑えられるかがキーポイントとなる。
過去のデータは関係ない
フロンターレが黄金期を築いて以降、レイソルはまったく勝てていない。リーグ戦に限って言えば2016年にまで遡らなければこの相手に勝利はない。2023シーズンの等々力での試合も0-2の完敗であった。
フロンターレはアウェイのACLを経てこの一戦に挑むため、疲労は溜まっているはずである。また大南が今季絶望の大けがを負ってしまったことでまたもチーム内に激震が走った。このようなことからレイソルにはいくつかのアドバンテージがあるはずだ。
天皇杯決勝と同じカードのため注目が集まる一戦だ。チケットも完売が近づいている。前節はライバルチームが勝利したため、残留争いがまた激しくなっている状況。この一戦で勝利を収めなければ地獄に落とされることも考えられる。勝利できない過去を払しょくし、残留へ確かな歩みを進められるか。日立台で重要な戦いとなることは間違いなしだ。
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