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<マッチレビュー>J1第22節京都サンガFCvs柏レイソル 2023年8月6日

f:id:gotohitachidai8:20230807140009j:image8/6(日)にJ1の京都サンガF.C.vs柏レイソルの試合が、サンガスタジアムで行われた。試合は細谷のゴールを守り切ったレイソルが0-1で勝利し、井原体制でのリーグ戦初勝利を飾った。この試合を振り返る。

 

 

メンバー

両チームのスタメンはこちら。

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サブ

京都サンガ

GK 94 ク・ソンユン

DF 5 アピアタイア久(←39平戸、46分)

DF 6 三竿(←44佐藤、46分)

MF 18 松田

MF 25 谷内田(←10福岡、46分)

MF 9 パトリック(←23豊川、69分)

FW 14 原(←17木下、59分)

 

柏レイソル

GK 31 守田

DF 2 三丸(←34土屋、87分)

DF 23 岩下

DF 50 立田(←13犬飼、73分)

MF 14 小屋松(←28戸嶋、73分)

MF 41 仙頭(←11山田康、58分)

FW 17 フロート(←19細谷、87分)

 

京都サンガは中断前の試合と同じスタメンとなった。最前線は木下、山崎、豊川の3トップ。ベンチには新加入のク・ソンユンと原が控える。

 

アウェイのレイソル天皇杯からDFラインを入れ替え。センターバックには犬飼が加入後即スタメン。サイドバックは片山とジエゴ。椎橋が出場停止のため、ボランチは高嶺と土屋が組む。ベンチには岩下、仙頭、フロートらが控える。

 

内容

最初のチャンスはレイソル。7分、サヴィオの蹴ったCKが流れたところを犬飼が放ったシュートはクロスバーの上を越えていった。10分にもCKからこぼれ球をサヴィオミドルシュート。しかし、これは枠を捉えない。さらに14分、山田が中央から左サイドへ斜めに走って最終ラインの裏でパスを受けると、折り返しを細谷がエリア内でフリーで合わせたが、GK太田のビッグセーブに阻まれてしまった。飲水タイムを挟んだあともレイソルペース。24分、後方からのロングフィードに反応して裏へ抜け出したサヴィオが、エリア内まで進入してシュートを放つが、これはオフサイド。26分には戸嶋が走り込んでシュートを放つが、DFのブロックに遭った。29分、レイソルがついにスコアを動かす。ロングボールをサンガDFが前へはじけずに後方へそらしてしまうと、細谷が叩きつけるシュートでネットを揺らした。サンガは前線の木下らに収まらず全体的に単発な攻撃に終始してしまった。1-0でレイソルリードで折り返す。

 

後半頭からサンガは一気に3選手を投入し、システムも3バックへ変更する。開始早々に右サイドからのクロスを豊川が頭で合わせて後半のファーストシュートを放つと、53分にも決定機が訪れる。左サイドからの折り返しに豊川が合わせたシュートは相手DFに防がれるが、こぼれ球をこちらも途中出場の谷内田がループシュート。逆サイドネットを揺らして同点に追いついたかと思われたが、VARによりシュートの瞬間に味方選手がオフサイドポジションにいたという判定が下り、ゴールは認められなかった。サンガは攻勢を強めるべく、原と切り札・パトリックを前線に投入して、同点ゴールを狙う。対するレイソルも3バックへ変更し、逃げ切りを図る。83分、京都はパトリックが空中戦に競り勝ってヘディングシュートを放つが、枠を捉えない。その後アディショナルタイム9分も前線の長身FWへボールを入れていくが、相手の守備を打ち破ることができずに試合終了。レイソルが再開初戦で勝点3を獲得し、井原体制リーグ戦初勝利となった。

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スタッツ

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前半はレイソルが攻め込むシーンが多かったが、後半はサンガが押し込む展開となり、ボール支配率やシュート数はほぼ互角のスタッツとなった。CKはレイソルが多く得たが、ゴールに繋がることは出来なかった。それでも犬飼が絡み惜しい場面もあったことから、彼はセットプレーのキープレイヤーとなる。

 

キーモーメント

細谷のゴールシーン。相手DFのクリアを見逃さず前へ入り、最後は体を捻じ込ませながらゴールを奪った。これでリーグ戦3試合連続ゴールとなり、細谷の価値は高まるばかりだ。この日も再三再四サンガDFの背後を狙い続け、攻撃の起点となった。そしてスピードとフィジカルの強さを活かし、このシーンでは麻田を右手でブロックしながら叩き込んだ。この男は今後もレイソルを救い続けるだろう。

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公式戦初の連勝

天皇杯での勝利をリーグ戦にも活かすことに成功した。それはレイソルの面々が自分のできることを最大限に発揮したことが大きい。

 

初出場の犬飼は攻撃の起点となり、守備でも安定感を見せた。これまで出番が少なかった山田康太はハードワークに加えためを作り攻撃を支えた。ベンチメンバーでは、立田が無失点に貢献し終了後は涙を流した。

 

この試合は判定に助けられた面もある。サンガ陣はスタッフ、サポーター含めて審判に猛抗議した。それでもレイソルが勝ち点3を得た事実に変わりはなく、非常に大きい試合となった。ここから一気に巻き返したい。

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*写真はすべて筆者が撮影