8/2(水)に天皇杯4回戦の柏レイソルvs北海道コンサドーレ札幌が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。試合は前半の1点を守り切ったレイソルが1-0で勝利した。この試合を振り返る。
メンバー
両チームのスタメンはこちら。
サブ
GK 31 守田
DF 3 ジエゴ
DF 50 立田
MF 5 高嶺(←34土屋、80分)
MF 14 小屋松(←28戸嶋、62分)
MF 41 仙頭(←11山田康、62分)
FW 17 フロート(←10サヴィオ、71分)
GK 21 松原
DF 3 馬場(←10宮澤、43分)
MF 11 青木(←5福森、58分)
MF 14 駒井(←99小林、58分)
MF 49 スパチョーク(←18浅野、78分)
FW 13 キム・ゴンヒ(←19小柏、58分)
FW 23 大森
レイソルは4-2-3-1のシステムを採用。CBには脳震盪から復帰した田中、ボランチには土屋を起用した。山田康太がトップ下に入り、細谷が最前線を務める。ベンチには仙頭、フロートらが控える。
一方のコンサドーレは、移籍した金子のポジションにフェルナンデスを起用し、前線には小柏、小林、浅野の3人が入った。ベンチには駒井、キム・ゴンヒが入った。
内容
前半立ち上がりから両チームCKで1回ずつチャンスを作った。その後一進一退の展開だったが22分にレイソルが先制する。裏に出たボールにGK大谷が処理するも、クリアしたボールはレイソルの選手のもとへ。戸嶋から抜け出した椎橋にボールが渡り、GKとの1vs1を制した。リードを奪われたコンサドーレだが、31分には小柏のミドルシュートを放つ。36分にはレイソルの山田康太がシュートも中村のブロックに遭う。コンサドーレは43分に宮澤を下げて馬場を投入。前半終了間際にはFKのこぼれ球を中村がボレーシュート。しかしGK松本がセーブした。前半は1-0でレイソルがリードする。
後半立ち上がりからコンサドーレが攻め立てる。50分には荒野がミドルシュートもGK正面。55分はレイソルに決定機。三丸のクロスに細谷が飛び込むもGK大谷のビッグセーブ、こぼれ球も押し込めず。58分にコンサドーレは3枚替えを敢行。それを見てレイソルも攻撃陣を入れ替えていく。79分はCKのこぼれ球から荒野がシュートも枠を外れる。85分は仙頭が左足でシュート。89分コンサドーレはFKを獲得し、フェルナンデスが直接狙ったがGK松本がセーブ。その後GK大谷含めゴール前へ攻め込んだが、レイソルが守り切り試合終了。1-0でレイソルが準々決勝進出を果たした。
スタッツ(柏:札幌)
シュート数 10:7
枠内シュート数 3:4
CK 4:11
FK 14:15
イエロー 1:2
レッド 0:0
攻め込む回数はコンサドーレの方が多く、CKの数は3倍近くの差がついた。しかしレイソルはシュート数で上回り、枠内シュート3のうち一つをゴールに流し込んだ。ボールを奪った後は相手の裏へ出すシーンが多く、細谷やフロートのスピードを活かした。守備ではボランチの椎橋と土屋が広範囲にわたってサポートし、ゴール前では粘り強く守り抜いた。
キーモーメント
前半の椎橋の得点シーン。まず戸嶋が細谷の裏へ配給した。GK大谷はこれを繋ごうとしたがミスになり、拾った戸嶋は山田康太へ。シュートは防がれたがセカンドボールを椎橋へダイレクトで送った。最後は椎橋が落ち着いてGKの動きを見て流し込んだ。
ボランチの椎橋が裏へ飛び出したシーンは珍しいことだが、この試合は裏への抜け出しを多く狙っていた。また戸嶋がダイレクトでパスを出したことは非常に大きかった。一瞬の出来事だったが、見事にゴールを奪い試合を決定づけた。
リーグ戦に繋げられるか
天皇杯は準々決勝に進出しタイトルへの道筋が見えた。しかしこれを週末のリーグ戦に繋げなければならない。後半戦どころか井原新体制でリーグ戦は未勝利である。残留のためには、順位が近い京都サンガに勝利しなければいけない。
この試合は集中力を維持し無失点で切り抜けた。クリーンシートで終え勝ち切ったことはチームの自信になる。アウェイでの戦いでも勝利を期待したい。