6/7(水)に、天皇杯の柏レイソルvs山梨学院大学PEGASUSの試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。終始圧倒したレイソルが、7-1の大勝を収めた。井原体制初勝利となった、この試合を振り返る。
メンバー
両チームのスタメンはこちら。
サブ
GK 1 猿田
DF 24 川口(←2三丸、46分)
DF 50 立田
MF 11 山田康(←38升掛、60分)
MF 27 三原(←8中村、60分)
MF 48 熊澤(←30加藤、72分)
FW 46 オウイエ(←35真家、60分)
・山梨学院大学PEGASUS
GK 21 小林
DF 4 瀬齊(←14宮川、66分)
DF 6 小野(←9幡上、77分)
DF 25 小澤
MF 16 岩岡
MF 11 樋口(←7風穴、82分)
FW 17 松原(←18神林、46分)
レイソルはリーグ戦のメンバーから大幅にメンバーを入れ替えた。GKは守田、中盤の底に中村と加藤が入る。両サイドは2023シーズン初出場の升掛、ルーキーの山本。真家と落合が2トップを組む。ベンチには三原とオウイエが今シーズン初めて控えることになった。
アウェイの山梨学院大学PEGASUSは5-3-2の布陣。28加藤を中心にブロックを作り、10深道のアイディア、2トップの裏抜けで一発を狙う。
内容
立ち上がりからレイソルが押し込む。まずは3分、右CKのグラウンダーパスを中村がダイレクトで合わせて先制。21分には山本のボール奪取から真家が追加点を決める。34分にはPKを獲得した升掛が決めて3-0。大学生チームも38分に抜け出しからチャンスを迎えるが、これはGK守田が防ぐ。46分のラストプレーで真家が相手と競り合いながらもゴールを決め、レイソルが4-0とし前半を終える。
後半もレイソルは手を緩めない。48分に相手のミスから落合がゴール。58分には真家が3点目を決めてハットトリックを達成。その後3枚替えを行い、フレッシュな選手を活用する。PEGASUSも攻撃の時間を作ると、68分に深道がシュート。80分には途中出場の松原が一瞬の隙からゴールを奪い6-1とする。しかしレイソルの山本が86分にドリブルからPKを獲得。落ち着いて決めてプロ初ゴールを記録した。7-1で試合は終了し、レイソルが3回戦へコマを進めた。
スタッツ(柏レイソル:山梨学院大学)
シュート数 24:6
枠内シュート数 16:4
ポゼッション率 59:41
FK 10:8
CK 4:4
PK 2:0
イエロー 1:0
レッド 0:0
格の違いを見せたレイソルが圧倒した。シュート数は20本を超えたうえ、枠内も16本と決定機を何度も作った。ダブルスコアになってもおかしくはなかったが、最終的には7ゴールを決めた。またドリブラーによるエリア内侵入からPKを2本獲得した。今後に繋がるものと言えるだろう。
キーモーメント
ハットトリックを達成した真家のゴールシーン。まず1点目は山本が奪ったボールを冷静にダイレクトで流し込んだ。2点目は相手のCBとボールの間に体を入れ、切り返しからのシュート。豪快なシュートはポストに当たりゴールとなった。そして3点目は落合からのパスをしっかり決めきった。若きストライカーはなかなかリーグ戦で出番がないが、井原監督に猛アピールすることに成功した。
戦力の底上げなるか
リーグ戦で出番が少ない選手が出場した一戦は、圧倒して勝利を収めた。実力差があったとはいえ、彼らの武器を最大限発揮したゲームだった。
ハットトリックを達成した真家、ドリブラーの升掛と山本、次元の違いを見せつけた中村は大変良かったと感じた。初出場となった三原やオウイエもまずまずの出来であった。
リーグ後半戦を戦う上では、出番の少ない選手たちの奮起は必須である。ルヴァンカップ最終節も今日と同じようなメンバー構成になるだろう。井原監督は誰に目を止めたのだろうか、リーグ戦のメンバーもうかうかしてはいられない。