7/8(土)にJ1の柏レイソルvs湘南ベルマーレが、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。試合終盤に追いつかれ、1-1の痛み分けに終わった。この試合を振り返る。
メンバー
両チームのスタメンはこちら。
サブ
GK 31 守田
DF 16 片山(←3ジエゴ、69分)
DF 20 田中(←10サヴィオ、81分)
MF 11 山田康(←14小屋松、75分)
MF 40 落合(←17フロート、69分)
MF 41 仙頭
FW 9 武藤
GK 23 富居
DF 2 杉岡(←14茨田、46分)
MF 13 平岡
MF 7 阿部(←11タリク、72分)
MF 20 永木(←16山本、86分)
FW 29 鈴木(←10山田、72分)
FW 37 石井(←15奥野、86分)
レイソルは前節からスタメンを５人変更。負傷により戦列を離れていたジエゴが加入後初出場となった。土屋とともにSBに入り、2トップは細谷とフロートのコンビ。ベンチには山田康や武藤らが控える。
ベルマーレは前節からスタメンを６人変更。山本、奥野、山田らがスタメンに復帰した。古巣対決の茨田もスタメンとなった。ベンチには阿部、鈴木らが控える。
内容
前半立ち上がりからレイソルが主導権を握る。3分にカウンターでクロスにフロートが合わせたが、これは枠の外へ。スコアボードが動いたのは27分。椎橋が縦パスを送ると、サヴィオがスルーしジエゴにボールが渡る。そのままグラウンダーのクロスを送ると、ゴール前の細谷が合わせレイソルが先制に成功。前半アディショナルタイムには、CKから大野が頭で合わせるが、GK松本にキャッチされる。前半は1-0でレイソルがリードする。
後半頭からベルマーレは茨田に代えて杉岡を投入、右ウイングバックに入っていた小野瀬が右のインサイドハーフに入った。すると徐々にベルマーレのペースになる。ワンツーから大橋が抜け出し中に折り返す。畑がシュートを放ったものの、枠を外れた。選手交代を積極的に行い迎えた79分、VARの結果、立田がDOGSOで退場となってしまう。その後はベルマーレが押し込む時間が続く。すると92分、小野瀬がペナルティーエリア右に浮き球を供給すると、阿部が落とし、最後は大野が頭で押し込んだ。試合はこのまま1-1で終了。裏天王山は痛い引き分けとなった。
スタッツ
前半は完全にレイソルペースで先制に成功したが、追加点を奪うには至らず。逆に後半はベルマーレの押し込む時間が続いた。互いのスタッツでそこまで大きな差はなく、全体を見れば拮抗した展開だった。しかし終盤レイソルが10人になったことでベルマーレは数多くの枠内シュートを記録した。またパスの成功数もベルマーレが大きく上回り、後半の小野瀬のポジション変更が実ったと思われる。
キーモーメント
ベルマーレが同点に追いついたシーン。10人で5-3-1のブロックを作っていたレイソルだったが、サイドに何度も振られ小野瀬がフリーに。ミドルシュートを放つと思われたが右サイドの阿部へ。折り返しを大野に決められた。このシーンでは落合が誰についていたのか不明で、ボールにアタックしたのは椎橋だった。しかし90分の疲労に加え、距離が遠く制限をかけることはできず。そして片山は1vs2の数的不利を作られてしまった。
繰り返される悪夢
2023シーズン何度も見られた光景が、この裏天王山でも起こってしまった。井原体制になって初めて先制に成功した試合は後半に一気に崩れた。立田のDOGSOは横から見れば明らかで、10人になってから守りきりを図ったものの及ばなかった。
あまりにも繰り返される惨劇に、苛立ったサポーターはいたはずだ。それでもゴール裏は一心同体の文字を掲げ、レイソルの選手たちを最後まで鼓舞した。ネガティブになったところでチームは崩壊する。それを理解しているからこその横断幕だ。
初出場となったジエゴは早速アシストを記録し、今後期待できるパフォーマンスだった。最終ラインのテコ入れは必須で、今後がらりと顔ぶれが変わっても不思議ではない。補強含め大胆な策が、残留へのカギになるだろう。
＊写真はすべて筆者が撮影
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