8/19(土)に、J1のヴィッセル神戸vs柏レイソルの試合が、ノエビアスタジアム神戸で開催される。首位ヴィッセルに対しどのような戦いを挑むのか注目である。ここでは対戦相手のヴィッセル神戸を分析する。
前半戦の戦い
2022シーズンとは一変し、主力選手がコンディションを整え開幕から一気に勝ち続けた。近年はポゼッションスタイルを志向していたが、2023シーズンはハイプレスとショートカウンターを軸にするアグレッシブなサッカーに転換した。エースの大迫は得点王争いでトップを走り、右ウイングの武藤は豊富な運動量で前線を駆け巡る。調子を落とし第17節時点で3位となったが、それでも夏場には首位に返り咲いている。
シーズン頭から本多、斎藤といった新戦力がフィットし、新しいサッカーを体現するプレイヤーとなっている。一方でサッカー界のアイドルでもあるイニエスタが夏で退団となってしまった。吉田監督との確執はドキュメンタリー番組で公となったことから、この戦術スタイル変更による犠牲者と言える。サンペールも同様だ。バルサスタイルを手放し新たなサッカーで勝ち続けるヴィッセルとの試合は、非常に難しいものになるだろう。
直近の試合
川崎フロンターレとのアウェイゲームで1-0の勝利を収めた。近年苦手としていた等々力での戦いだが、前半37分にフロンターレの大南が一発退場。そのファールで得たFKを大迫が決めて勝ち切った。相手が10人となったが終盤にかけて押し込まれる展開となった。しかし全員ハードワークでボールを奪取しカウンターでチャンスを伺った。
4-3-3をベースとするヴィッセルは中盤の運動量が欠かせない。齊藤、山口に加え、佐々木もインサイドハーフで活躍した。第18節以降、井出に代わってスタメンが続いている佐々木はゴール前にも顔を出す攻撃的なプレイヤー。大迫ばかりに気を取られてしまうと、彼にゴールを奪われる恐れがある。
首位から勝ち点を奪えるか
日立台で戦ったこの一戦は、井原体制の初陣であり1-1の引き分けであった。内容はレイソルが後半にかけて押し込む時間帯を作ったものの、決定機を活かせずドローに終わった。あの試合は見事な内容だったが、今週末の試合は同じことにはならないだろう。
2節前の試合でヴィッセルは横浜FCに敗れている。下位相手に緩んだ気持ちもあっただろうが、試合後は吉田監督が発破をかけたに違いない。そして前節に難敵フロンターレを撃破した。
今シーズンのレイソルは終盤にかけて失点することが多い。首位相手であれば1失点では済まないはずだ。カウンターチャンスを細谷やサヴィオがしっかりと決めきることが、この試合の鍵となる。
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