3/2(土)にJ1のヴィッセル神戸vs柏レイソルが、ノエビアスタジアム神戸で開催された。試合は木下康介の移籍後初ゴールでレイソルが0-1で今シーズン初勝利を収めた。この試合を振り返る。
メンバー
両チームのスタメンはこちら。
サブ
GK 50 オビンナ
DF 15 本多
DF 23 広瀬
MF 2 飯野
FW 9 宮代(←6扇原、80分)
FW 11 武藤(←22佐々木、51分)
FW 26 パトリッキ(←14汰木、32分)
GK 31 守田
DF 16 片山
DF 50 立田
MF 29 島村(←6山田、67分)
MF 34 土屋(←33白井、67分)
FW 15 木下(←14小屋松、67分)
FW 45 山本(←19細谷、84分)
ホーム開幕戦のヴィッセル神戸は同じスタメンを組んできた。最前線は大迫、汰木、佐々木の3枚。新加入の井手口もスタメン。怪我から復帰した武藤がベンチ入りした。
2024シーズン初のアウェイ戦となるレイソルも、開幕節と同じスタメンで挑む。ベンチにはメンバー外だった、片山が名前を連ねた。
内容
前半は決定機を作り出せない展開となる。7分にレイソルの細谷がシュートも山川がブロック。14分には高嶺がミドルシュート。レイソルがボールを握る一方で、ヴィッセルはなかなかうまく繋げない状況が続く。そんな中、32分に汰木が負傷交代のアクシデント。40分に細谷とサヴィオがそれぞれシュートするが、決めることはできない。互いに決定機なく0-0で前半を終える。
後半早々にもヴィッセル佐々木が負傷交代するアクシデント。53分にはCKからトゥーレルがシュートを放つ。流れはヴィッセルになっていたところ、レイソルは3枚を同時投入し流れを断ち切らにかかる。71分にはヴィッセル武藤がシュート、GK松本が防ぐ。耐えたレイソルは83分に均衡を破る。細谷から島村と繋ぎ、最後は木下がダイレクトシュートを決めた。さらに85分は島村に決定機が訪れるが、トゥーレルが見事なブロックで凌ぐ。その後はヴィッセルが猛攻を仕掛け、GK松本を中心に懸命なディフェンス。無失点で抑えてレイソルが0-1で今シーズン初勝利を収めた。
スタッツ
ほとんどの項目で王者を上回ってみせたレイソル。シュートも枠内に7本飛ばし、追加点も取れるようになればなお良いだろう。スプリント回数でもホームチームを17上回り、インテンシティの高さを披露した。また前半からポゼッション率を高めたことで、体力的に最後まで持つことが出来たのも良かった点だ。
キーモーメント
木下のゴールシーン。右サイドに流れた細谷が、相手ともつれながらも島村へボールを繋ぐ。フリーの島村はペナルティエリアへ侵入し、ニアに走り込んだ木下へパス。木下はダイレクトでシュートを放つと、GK前川の手に当たりながらゴールを決めた。
まず細谷のプレーは秀逸で、倒れ込みながらも島村へヒールで繋いだところはこのゴールの生命線であった。そして途中出場の2人が絡み、木下は嬉しいレイソル初ゴールを決めた。途中出場の選手が結果を残すところは、昨シーズンと異なる点かもしれない。
MVP
少ないチャンスをモノにした木下が、この試合ではMVPの活躍と言える。途中出場で再三ボールを呼び込む姿があったが、そこになかなかボールが出てこない。しかし何度も繰り返した末に、ゴールという値千金の結果を残してレイソルの勝利に貢献した。また懸命にディフェンスするところも素晴らしかった。
またDF関根とGK松本の2人の活躍も特筆すべきであった。関根は右サイドを制圧し、気の利いたカバーリングでピンチを救った。松本は終盤に怒涛のシュートを浴びたが、冷静な対応で無失点勝利に貢献した。
前節の反省を生かした
展開としては京都サンガF.C.戦と同じく、試合終盤に1点をリードしたが、その後はしっかりと無失点に抑えることに成功した。チャンピオン相手に大きな勝ち点3である。
5バックではなくシステムの形を変えずに、木下と山本が前線からプレスをかけ続けた。制限をかけることで古賀と犬飼はロングボールをはね返し続けたし、ミスからカウンターも見せる事ができた。
井原監督にしては珍しく、3枚同時に変えたのも功を奏した。チャンピオン相手に勝利したことで、自信を持って次のジュビロ磐田戦に臨めるだろう。
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