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このコンテンツでは、柏レイソルを中心に国内・海外サッカーの話題や、千葉県柏市の話題を取り上げる。

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<エッセイ>柏レイソルが入社に導いてくれた話

筆者は昨年12月より転職活動をしていた。人手不足とニュースでは言うものの、不採用のメールを滝のように浴びていた。

 

そんな中、とある企業の書類選考が通過して1次面接に進むことになった。平日なので仕事を終えて都内に向かった。場所は通っていた大学の近くで、懐かしさを感じた。

 

時間になり、企業が複数入るビルのエレベーターへ乗り込む。フロアに降りてすぐ自動ドアがあったが、近づいても扉は開かない。

 

「面接の人ですか?」

帰宅しようとしていた社員が、見かねて声をかけてくれた。社員カードが無いと開かないらしく、親切にも開けてくれた。また、わざわざ面接官に声をかけにも行ってくれた。

 

「こちらです、どうぞ」

2人の男性面接官が出てきて、部屋に通された。早速面接が始まった。

 

「柏から来ているのですね」

「はい、ここまでは地下鉄で一本で来れます」

「自分は流山から通っているんですよ」

面接官は話を続けた。

「サッカーチームありますよね?柏レイソルっていう」

「ええ、実はレイソルを応援しておりまして」

「ああ!私もそうなんですよ!2、3年前から応援し始めまして」

 

奇遇にも柏レイソルサポーターであった。そこからレイソルトークが主な話題となった。おおよそ以下のような内容だ。

 

もちろん面接定番の質問はされたが、一連の質問が終わってもまたレイソルトークだ。もう1人の面接官はサッカーに疎く、全く会話についていけていない。やり取りに引いてすらいる。

 

「次に通そうと思うので、よろしくお願いします」

そう言われて、この日の面接は終了した。

 

後日、言葉通り2次面接の案内メールが来た。同じ場所に訪れると、またあの面接官が出迎えた。

「ちばぎんはダメでしたね〜」

挨拶がてら、ちばぎんカップジェフ千葉に敗れたことに触れた。

 

今度は配属予定の部署の部長が出てきた。さすがにレイソルトークは無い。しかし、

「○○って会社、うちの大運動会をやってくれましたよね?」

実は筆者の前職で、この企業グループの運動会を手がけた事がある。以前の上司がその運動会の主担当で、私はサブだった。

 

「あの時はお世話になりました」

この面接官は当時このプロジェクトに関わっていた為、社名に引っ掛かった。

「あの時は台風で大変でしたよねー。新幹線組は車内で飲んで楽しんでいましたけど」

その新幹線を手配したのは筆者である。

 

面接自体はあまり手応えはなかったが、この繋がりが手助けしたのかだろうか。数日後、最終面接の連絡が来た。

 

「お越しいただき、ありがとうございます」

3度目のレイソル面接官である。だが面接の相手は、この企業の社長である。

 

「○○というと、最寄りは新柏か」

開口一番に、筆者の住所、柏市のその先から話してきたので流石に驚いた。

 

社長からは幼い頃のことを深く聞かれたので、もちろんサッカーの話をした。

市船と流経が千葉では強いでしょ?」

高校サッカーの話題にも知識があるようだった。

 

それなりに評価してもらい、40分で面接は終わった。

「水を飲んで」

社長との会話を傍らでずっと聞いていたレイソル面接官が、社長が退出した後に促した。

 

交通費の支払い手続きをした後、エレベーターホールまで見送ってもらった。

「開幕戦は風邪ひいちゃって。DAZN観戦していました」

「そうだったんですか、自分は現地で観ていました」

「え、雨だったのに?すごいね」

「でも10,000人くらい来ていました、開幕戦だからですかね」

 

こうして全ての面接を終了した。

 

そして本日、面接から24時間を経たないうちに、採用通知のメールが届いた。

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この一連の出来事では、色々な縁を今回感じることができた。奇跡と言われればそれまでだが、このようなことは何かしらの運命であると筆者は思っている。懐かしさや親近感を感じさせる新しい職場。4/1からは、筆者のホームとなる。

 

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<マッチレビュー>J1第1節柏レイソルvs京都サンガFC 2024年2月25日

f:id:gotohitachidai8:20240225182811j:image2/25(日)にJ1の柏レイソルvs京都サンガFCの試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。サヴィオのゴールで先制したが、後半アディショナルタイムの失点で1-1に終わった。この試合を振り返る。

メンバー

両チームのスタメンはこちら。

サブ

柏レイソル

GK 31 守田

DF 24 川口

DF 50 立田(←6山田、90+2分)

MF 29 島村

MF 34 土屋(←33白井、66分)

FW 15 木下(←14小屋松、66分)

FW 45 山本(←19細谷、90+6分) 

 

京都サンガFC

GK 21 ハーン

DF 24 宮本(←2福田、89分)

MF 10  福岡(←16武田、82分)

MF 17 安齋(←23豊川、89分)

MF 44 佐藤

FW 11 山﨑(←9トゥーリオ、80分)

FW 31 平賀(←28鈴木、82分) 

 

柏レイソルちばぎんカップのスタメンから2名を変更。高嶺と細谷を起用した。ベンチには木下、山本、島村ら攻撃陣が控える。片山は引き続きメンバー外となった。

 

アウェイのサンガは4-3-3で臨む。中盤はアンカーに金子、インサイドハーフに川﨑と武田を起用。最前線には新加入のマルコ・トゥーリオが入った。

 

内容

前半はお互いにシュートチャンスを作り出せない展開。6分にサンガの福田がシュートを放つ。19分には豊川が決定機を迎えたがオフサイドの判定。レイソルは30分にようやく細谷がシュート、しかしこれはGKク・ソンユンの正面に。38分はサンガがFKを獲得し、鈴木が左足でゴールを狙うもGK松本がセーブ。終了間際には立て続けにレイソルの細谷にチャンスが訪れるも、ゴールネットを揺らせず。0-0で前半を終える。

 

後半からレイソルが流れを掴む。49分に相手のミスから細谷が決定機も、ブロックされてしまう。57分には白井がミドルシュートを放つ。64分サンガのCKから川﨑が決定機も決められず。66分にはレイソルが木下と土屋を同時投入。ロングボールを意図的に使う攻撃を見せる。そして77分についに先制点が生まれる。右サイドからフリーのサヴィオへ。巻いたシュートは美しい軌道でゴールネットを揺らし、レイソルが1-0とする。88分にはPKを獲得し、細谷がキッカーを務めるも左に外してしまう。終盤にかけてサンガは山﨑らを投入し攻勢を強め、レイソルも立田を入れて5バックで守りに入る。そしてアディショナルタイムにサンガは同点に追いつく。左サイドのFKから途中出場の安齋がゴールを決めて、1-1。雨の中の開幕戦はドローで終えた。

スタッツ

基本スタッツ

前半は決定的なチャンスがなかった両チームだったが、後半には多くのシュートを放った。結果としてお互い2桁のシュートを放ち、6割以上を枠内に打っている。大半のスタッツでは五分五分だが、スプリント数ではサンガが大きく上回り、守備強度の高さを見せつけた。またレイソル側にイエローが3枚提示され、やや残念なもらい方となってしまった。

キーモーメント

88分のPKのシーン。右サイドの関根から細谷に入り、ワンタッチで山田へ。3人目の動きから決定機を迎えたところを倒されて、PKを獲得した。キッカーは細谷とサヴィオの話し合いの中で細谷になる。左下を狙ったシュートはポストの脇を逸れてしまい、追加点を奪うことは出来なかった。

 

そしてアディショナルタイムには昨シーズンから続く失点。勝利を目前にしたが勝ち点1に留まってしまった。細谷のゴールが決まっていたかどうかは、この試合の結果を大きく左右することとなってしまった。

MVP

レイソルのサヴィオちばぎんカップに続き、この試合でも素晴らしかった。前半からチャンスを作り攻撃の起点となり続けた。ゴールシーンでは距離のあるところから対空時間の長いシュートを放ち、GKク・ソンユンも見届けてしまうほどであった。また守備でもハードワークしクロスボールを上げさせなかった。レイソルの10番は開幕から絶好調であることを示したゲームとなった。

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悪夢は継続される

2023シーズンに何度も見た光景が、新シーズンでも継続される事となった。後半流れをつかみサヴィオのゴールで先制したものの、追加点を奪えずアディショナルタイムに失点。痛い引き分けとなった。

 

立田を入れて5バックにしたものの、それでも逃げ切れなかった事を今後どう捉えるのか。チームとして意識を揃えて改善しなければいけない。このままでは同じ事を繰り返すだけである。

 

次戦はチャンピオンであるヴィッセル神戸とのアウェイゲームである。考え方次第では勝ち点1でもOKとも思えるが、レイソルサポーターはそれを望んではいない。雨の中でも駆け付けたサポーターに、次戦は勝ち点3を届けて欲しい。

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引退を表明した柏レイソル戦士たち


2023シーズンをもって現役引退を発表した、元柏レイソルの選手は6名いる。ここでは彼らのサッカー人生を振り返ることにしたい。

李忠成

左利きのストライカーはレイソルに2005~2009シーズン途中まで在籍した。FC東京ではなかなか出場機会を得られない状況だったが、レイソルの石崎監督によって才能が開花した。主にセンターフォワードを務めたが、試合によってはトップ下でも起用され、献身的な守備でもチームを引っ張った。フランサとのコンビを確立し、2008シーズンの天皇杯準決勝では古巣相手に見事な決勝ゴールを叩き込んだ。

 

また北京オリンピックにも出場し、本田圭佑らとプレーをした。そしてサンフレッチェ広島へ移籍すると、日本代表に選出されるほどの活躍を見せた。2011年のアジアカップ決勝では延長戦で見事なボレーシュートを決め、日本の優勝に貢献した。

 

その後はプレミアリーグサウサンプトンへ移籍するも出場機会は得られず。FC東京へレンタル後は浦和レッズ横浜F・マリノス京都サンガFCで活躍。現在はYouTubeチャンネルを開設しており、新しい道での活躍を期待したい。

 

田中順也

 

強烈な左足のシュートをもつFWであった。順天堂大学から特別指定選手としてレイソルへ加入すると、2010シーズンに正式加入。2011シーズンにはスタメンとして定着し13ゴールの活躍でレイソルのJ1初優勝に大きく貢献した。FIFAクラブワールドカップでのゴールは、当時のブラッター会長も称賛するほどであった。

 

2014シーズン途中からポルトガルスポルティングへ移籍。違約金が約83億円と破格の値札がつけられた。しかし2015-16シーズンには出場機会を減らし、レイソルに復帰。その後ヴィッセル神戸FC岐阜でプレー、現在はFC岐阜のクラブアンバサダーおよびアカデミーコーチとして第二のキャリアを進めている。

 

大津祐樹

やんちゃなイケメンドリブラーとして、多くのファンから愛された。成立学園高校から2008シーズンに加入すると、ちばぎんカップではいきなりスタメンに抜擢された。2009シーズンには39試合8ゴールの活躍を見せたが、2010シーズンは怪我に悩まされた。そして2011シーズン途中からは、ドイツのボルシアMGへ移籍することになった。

 

その後、オランダのVVVフェンロに移籍し、2015シースンはレイソルに復帰。背番号10を背負うことも発表された。しかし度重なる怪我でゴール数は伸ばせず。2018シーズンからは横浜F・マリノス、2021シーズンからはジュビロ磐田で活躍した。

 

2012年ロンドンオリンピックの日本代表として、チームの4位入賞に大きく貢献した。特にグループステージのスペイン戦では値千金のダイビングヘッドを決め、1-0の大金星を収める立役者となった。

 

現在は酒井宏樹とともに会社を経営するなど、様々な取り組みを行っている。引退後もこのイケメンには引き続き注目したいところである。

 

南雄太

レイソルの守護神として、そして様々なクラブで活躍したGKだ。静岡学園高校から1998シーズンにレイソルに加入。土肥からスタメンの座を奪うと、正GKとして長く活躍し、2006シーズンはキャプテンにも任命された。その後菅野にポジションを奪われてしまい、2009シーズン終了後に退団となった。

 

2010シーズンからはロアッソ熊本、2014シーズンからは横浜FC、そして2021シーズン途中からは大宮アルディージャで活躍。リーグ戦666試合出場という偉大な数字を残した。

 

2004シーズンにあり得ないオウンゴールを決めてしまったことが話題となった。引退セレモニーでもその当時の苦い思い出について語っている。これからは流通経済大学付属柏高校と社会人チームのGKコーチとして活動する。今後レイソルにコーチとして帰還することを期待したい。

 

ドウグラス

2023シーズンの柏レイソルでのプレーをもって、現役引退することを発表したブラジル人ストライカーである。2010シーズンに徳島ヴォルティスJリーグに参戦して以降、長きにわたり日本で活躍した。2018シーズンからは清水エスパルスに加入し、在籍した2シーズンで25ゴールを記録した。

 

レイソルでは2022シーズンからプレーし、4ゴールを決めた。怪我で出場機会は少なかったが、2022シーズンのアウェイのジュビロ磐田戦では芸術的なダイレクトボレーを決めており、インパクトを残してくれた。日本での多大な功績に感謝したい。

 

高木利弥

 

サッカー日本代表高木琢也氏の息子で、左サイドバックで活躍した。2015シーズンにモンテディオ山形でプロデビューすると、ジェフ千葉を経てレイソルに加入。2018シーズンから1年半在籍した。輪湖のバックアッパーの立ち位置ではあったが、豊富な運動量と対人の強さでレイソルに貢献してくれた。

 

その後は松本山雅FC愛媛FCを経てカンボジアのチームにも在籍。伊東純也とは仲が良く、SNS上で絡む場面が多々ある。次のステージでの活躍を期待したい。

 

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ちばぎんカップで見せた柏レイソルの新戦術

2/18に行われたちばぎんカップで敗れた柏レイソル。しかしこの試合では2023シーズンに見られなかった、新しい攻撃の戦術が見て取れた。ここでは4つの新戦術についてまとめていく。

攻撃時の4つの戦術

小屋松のフリーマン

日本代表で細谷真大の欠場が今後考えられる中で、一つの戦術を披露した。木下とともに前線にスタメンで起用された小屋松知哉は、そのポジションに囚われることなく自由に動き回りボールを受けた。いわゆるフリーマンの役割である。

 

この光景は2022シーズンにも見られ、ボランチの位置まで降りてパスを展開することもあった。ビルドアップ時に困ったDF陣を助ける事で、ボールの前進を促すプレーは一つのアイディアとして持つべきだろう。

 

またサヴィオとのポジションチェンジも頻繁に行った。2人とも左サイドを最も得意とするが、中央でもプレーは可能だ。巧みに行えば相手DFをかく乱させることに繋がるだろう。

ボランチが最終ラインに落ちる

これまであまり見られなかった動きを、ちばぎんカップでは見せた。ボランチにスタメン起用された熊坂光希と白井永地。彼ら2人は巧みにボールを捌ける資質があり、2人の距離間は昨シーズンの高嶺と椎橋のコンビと比べて非常に近かった。

 

またセンターバックの左脇に降りて3バックを形成し、サイドバックを高い位置に押し上げて3-5-1-1の形に変化させる場面も見受けられた。これはキャンプで取り組んだ成果なのだろう。

左で作って右へ展開

上記2点も相まって、前半は左サイドに多く人員を配置し、右サイドへ展開するシーンが垣間見えた。圧倒的な個人技を持つサヴィオを中心に小屋松や白井らが関わり、ロングボールで大外の関根大輝へ。この時、山田雄士は少し内側のハーフスペースにポジションを取る。

 

そこからのクロスでチャンスを演出できたので、2024シーズンにおいて再現性のある攻撃と言える。敢えて非対称のポジションを取ることで相手DFは対応しづらいはずである。

山本&島村の同時投入

ビハインド時の交代策について、今シーズンはこの2人が攻撃のスイッチを入れるのだろう。山本桜大はセカンドストライカーとしてペナルティーエリアの角を取りに行く。そして島村拓弥は右サイドからのドリブルでチャンスメイク。左利きなのでカットインからシュート、あるいは逆サイドへの展開と昨シーズンまでには見られなかったボールの動きを見せる。

 

2人が投入されてからは右サイドの攻撃が活性化され、惜しいシーンを作り出すことに成功した。そしてサヴィオのゴールシーンは、島村のクロスから生まれている。解説の佐藤大さんも島村を絶賛した。

京都サンガに通用するか

開幕戦の相手は京都サンガF.C.である。ハイプレスと運動量を持ち味とするチームに対して、上記の戦術が機能するか注目である。

 

ジェフ戦はサンガを想定にした良いシミュレーションとなった。ハイプレスに圧倒され自陣で致命的なパスミスを起こせば、ゴールを奪われてしまう。リスク管理をどのように行うのかは、この1週間で擦り合わせなければならない。

 

昨シーズンはロングボールを意図的に多用した事で、アウェイでの勝利を収めた。その試合の経験を活かし、繋ぐことに固執せず柔軟に判断を変えることも必要だ。なお2/25の柏市の天気予報は雨である。

 

攻撃重視の新しい取り組みをしているのは、昨シーズンと一緒である。だが2024シーズンは序盤戦から勝ち点を積み上げなければ、また苦しいシーズンになってしまう。日立台で迎える開幕戦は勝利が必須だ。

 

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<マッチレビュー>ちばぎんカップ柏レイソルvsジェフ千葉 2024年2月18日

2/18(日)にプレシーズンマッチちばぎんカップ柏レイソルvsジェフ千葉の試合が、三協フロンテア柏スタジアム(日立台)で開催された。前半と後半に1点ずつ決めたジェフ千葉が、1-2で勝利を収めた。この試合を振り返ることにする。

メンバー

両チームのスタメンはこちら。

 

サブ

柏レイソル

GK 31 守田

DF 24 川口(←32関根、89分)

DF 50 立田

MF 5 高嶺(←27熊坂、59分)

MF 29 島村(←6山田、71分)

FW 19 細谷(←15木下、46分)

FW 45 山本(←14小屋松、71分) 

 

ジェフ千葉

GK 31 青嶋

DF 48 谷田(←52久保庭、82分)

MF 5  小林(←4田口、86分)

MF 11 米倉(←7田中、86分)

MF 33 エドゥアルド(←8風間、77分)

FW 9 呉屋(←10小森、86分)

FW 77 ドゥドゥ(←20高木、59分) 

 

ホームの柏レイソルは新戦力を多くスタメンに抜擢した。右SBに関根、ボランチには白井と熊坂、最前線には木下を起用。ベンチには日本代表帰りの細谷、新戦力の島村などが控える。

 

アウェイのジェフ千葉は新10番の小森を筆頭に、風間や高木らをスタメンに起用した。ベンチには古巣対決の呉屋、小林、ドゥドゥの3名が控える。なお鈴木はベンチからも外れた。

 

内容

立ち上がりから守備強度の高い展開となる。2分にはジェフの小森のヘディングシュート。レイソルは10分に小屋松の左足シュートも枠を外れる。27分には白井とサヴィオのワンツーで最後はサヴィオが強烈なシュートを放つ。先制点はジェフに入る。37分に左サイドから中央へ。上がってきた高橋のシュートはディフレクションしGK松本が弾く。こぼれ球に詰めた小森がゴールを決めた。41分にもジェフにチャンス。メンデスのロングパスから風間のシュート、弾いたところを高木がシュートも枠を外れる。レイソルは前半に10本ものシュートを浴び、0-1で折り返すことになった。

 

後半頭から細谷を投入。しかしジェフの勢いは止まらず46分には田口の侵入から、こぼれ球に田中が押し込んだ。だがこれはオフサイドでノーゴールの判定。53分にはレイソルの白井のミドルシュート。55分には素早いリスタートから小屋松がシュートを放つ。ジェフはドゥドゥを左サイドに投入すると、彼が躍動する。まず65分に決定機を迎えるも、GK松本がセーブ。直後のCKからもドゥドゥがチャンスも松本がまたもセーブする。レイソルは右サイドに島村を入れ攻撃を強める。77分にはFKでジエゴがシュート。

しかし81分、田口のスルーパスにドゥドゥが反応、鮮やかなループシュートを決めて0-2。ゴールが遠いレイソルだが、後半アディショナルタイムの94分にサヴィオがゴールを決める。ラストプレーでは高嶺がシュートを打ったがサイドネット。試合は1-2でジェフが勝利した。

スタッツ(柏:千葉)

シュート数 8:20

CK 4:6

FK 20:16

イエロー 2:1

レッド 0:0

 

レイソルはポゼッションを試みたがうまく機能せず、ジェフにカウンターからシュートまで運ばれていた。GK松本のセーブがなければ、点差はもっと開いていたかもしれない。また球際が激しく、FK数は多い試合となった。レッドカードが出てもおかしくない場面もあった。

キーモーメント

ジェフの先制ゴールのシーン。切り替え場面で自陣でボールをロスト、ショートカウンターからシュートを連続で浴びた。結果的にこぼれ球をエースの小森に決められてしまった。このシーンではボランチが守るべきバイタルエリアが空いてしまい、シュートを打たれてしまった。新加入の2人のコンビネーションや、チームとしての連携がまだ足りていないことがここでは出てしまった。高嶺をベンチに置いた井原監督の決断は、正しかったとは言えないように思える。

MOM 小森飛絢

ジェフの小森飛絢が正式に選出された。10番を背負った新エースは、肩を痛めながらもしっかりとゴールを決めて見せた。巧みなポジショニングとスピード、そしてキックフェイントはレイソルのCB陣を何度も苦しめた。今シーズンのさらなる飛躍に期待したい。

 

レイソル側ではマテウス・サヴィオがMIPに選出。圧倒的な個人技は群を抜いており、終盤には強烈なミドルシュートを決めて見せた。

日立台でダービー連敗

レイソルは昨シーズンの雪辱を果たせず、日立台で連敗となってしまった。攻撃的なサッカーをやりたいのは分かるが、ジェフのハイプレスに苦しみ前線へ運ぶことができなかった。開幕戦の相手である京都サンガFCもハイプレスをかけてくるので、良いシュミレーションとなったはずだ。

 

やはり大卒の関根、熊坂のところが少し懸念材料となってしまった。この経験を糧に今後の成長に期待したい。また途中出場した島村は、ドリブルで攻撃を活性化させた。流れを変えるジョーカーとして計算できるプレイヤーと言えるだろう。

 

ダービーでの敗戦を教訓にし、1週間後の開幕戦では勝利したいところ。スタートダッシュを切るべく、チーム全体で引き続き準備を進めていただきたい。

 

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柏レイソルの開幕スタメン&オプション戦術を予想してみる

いよいよ柏レイソルの2024シーズンが本格的に始まろうとしている。2/18にはプレシーズンマッチちばぎんカップを戦い、2/25に京都サンガF.C.とのJ1開幕戦に臨む。ここでは昨シーズンの戦いを踏まえ、開幕スタメンとオプションとなる戦術について予想していく。

開幕スタメン予想

2023シーズン途中に就任した井原正巳監督が、2024シーズンも続投となったことからベースは同じメンバーで臨むことが予想できる。



フォーメーションは4-4-2を採用し、GKには松本健太が当確だろう。4バックは後半戦で安定感を見せた、片山瑛一、犬飼智也古賀太陽、ジエゴの4人。ダブルボランチには高嶺朋樹と、退団した椎橋の代役に白井永地を予想。右サイドハーフに山田雄士、左にはマテウス・サヴィオ。2トップはエース細谷真大と、新加入の木下康介

 

新戦力の2人には、まず高い強度のディフェンスが求められる。特に木下は昨シーズン山田康太が行っていた、ボランチのパスコースを消しつつボール保持者へプレスする事が期待される。

そして布部GMがポゼッション率を高める意向を口にしたことから、白井には後方からの組み立てと攻撃参加が求められるだろう。

 

オプション戦術

攻撃的

相手チームにリードされている時、昨シーズン見せた可変システムを採用することが考えられる。4-4-2から攻撃時は3-4-2-1へ変化し、攻撃に厚みを持たせる。この時にフィットしそうなのは武藤雄樹、山本桜大、島村拓弥の3人。

 

武藤はシャドーの位置に入りライン間でパスを受けられることを、昨シーズン実戦で見せてくれた。山本はルーキーながら出場機会を掴み、天皇杯決勝でも途中出場を果たした。井原監督の期待値は高い。そして島村は待望の左利きドリブラーだ。右サイドから攻撃に変化を起こしてくれるのは間違いない。

 

守備固め

昨シーズンは試合終盤に失点する光景を何度も見ることになった。その反省から確実に守り切る戦術を確立しなければいけない。5-4-1のシステムで期待されるのは野田裕喜と関根大輝、戸嶋祥郎の3名だ。

野田はビルドアップとヘディングの能力に定評がある。J1での舞台でもその特徴を発揮して欲しいところだ。関根はU-22日本代表にも選ばれ注目された。片山が後半にばててしまった際は、彼が右サイドを締めてくれるだろう。そして戸嶋は豊富な運動量で、攻守両面において様々な場面で助けてくれる。レンタル復帰した鵜木郁哉も十分計算され、彼ならカウンター時にドリブルという武器も発揮できる。

 

細谷&サヴィオ不在時

この2人を欠くことはレイソルにとって致命的だ。しかし細谷は代表で離脱する事が多くなるし、サヴィオはこの数シーズンは出ずっぱりである。不測の事態にも備えて、メンバー構成を検討する必要があるだろう。

 

例えば細谷の代役としてフロートや真家英嵩(ケガで離脱中)、サヴィオの代役として小屋松知哉や山本などが想定される。特に2トップに関しては、高さのあるプレイヤーで並べてみるのも面白いと思う。



まずはちばぎんカップで勝利を

2024シーズンに入ってからのトレーニングマッチは、一試合を除いて勝利している。(一試合の結果が非公開)チームの流れは良いはずである。

 

だが2023シーズンを思い返すと、ちばぎんカップではミスが重なり2-3で敗戦。その後のリーグ戦では泥沼にハマってしまった。J2のジェフ千葉相手と言えども、勝利という結果はスタートダッシュに繋げるために非常に重要だ。

 

白熱の千葉ダービーはどのような試合になるだろうか。人選を含め注目ポイントは多い。

 

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【柏市】田所商店イオンモール柏店の食レポ

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2/9イオンモール柏内に、味噌ラーメン専門店の田所商店がオープンした。ここではその食レポを綴ることにする。

基本情報

店名:麺場 田所商店 イオンモール柏店

住所:〒277-0854 千葉県柏市豊町2-5-25 1階

電話番号:04-7128-5833

営業時間:10:00〜21:00(ラストオーダー20:30)

定休日:無し

URL:

http://misoya.net/

 

全国各地に伝承される味噌を使用したラーメンを提供するチェーン店である。こだわり抜いた味噌ラーメンは訪日外国人旅行者からも注目を集めている。

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店内の様子

オープンしてすぐの土曜日の夜だったため、行列ができていた。外観の樽は大きくてインパクトがある。

 

店内はカウンター席とテーブル席の両方が十分な数あり、家族連れも問題なく過ごせる。また味噌蔵の中をイメージした空間はこだわりを感じる。壁には製造工程や江戸時代の味噌のあり方、味噌の効能などについて書かれていた。

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注文方法はタッチパネル方式で、ラーメンの種類は北海道味噌、伊勢味噌、九州味噌の3つに大きく分かれている。メニューを選択すると、好みやトッピングについても聞かれる仕組みになっている。またお子様メニューやアイスなど、家族向けのメニューも用意されている。卓上には独自ブランドの醤油と酢、味噌ラーメン専用の七味などが常備されている。

 

食レポ

一番おすすめの北海道味噌ラーメン(チャーシュー入り)を注文した。麺はそれほど特徴はなかったが、スープは程よい濃さの味噌で飲みやすい印象を受けた。トッピングには揚げたポテトが2つも入っており驚いた。餃子と勘違いするほどの大きさのポテトは、口の中を北の大地にしてくれる。

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そしてチャーシューを食べてみると、炙っているため周りの部分は柔らかく美味しい。3枚も付いているのは少し贅沢な気持ちになるが、1,300円のラーメンであるから全てをしっかりと頂いた。

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最後は味変で卓上の七味と辛味噌を追加してみた。辛さは確かにあったものの、味噌の味をかき消す強いものではなく、むしろ更に味噌の味が引き立てられるような感じであった。

 

おわりに

筆者自身は味噌が大好きなので、全ての種類を食べたいと思わせてくれるお店であった。柏にはラーメン屋が沢山あるものの、味噌ラーメンだけで複数種類を揃えているのはこの田所商店だけと思う。

 

ただイオンモールというショッピング施設の客層を考えると、少し難しいと考える。やはり味噌ラーメンに限定されているため、家族連れがリピートするとは考えにくいからだ。

 

「味噌は日本人の宝物。」店内に大きく書かれたこの言葉が、田所商店の真髄にあるものだ。味噌好きを虜にし、家族連れにもこれから人気が出ることを願いたい。

 

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