2月18日(土)にJ1リーグの開幕戦、柏レイソルvsガンバ大阪が三協フロンテア柏スタジアム(通称:日立台)で行われた。試合は2-2の引き分けであった。両チームともポゼッションスタイルで戦う中、最後まで予想の難しいエキサイティングなゲームを見せた。ここではその試合の詳細を振り返る。
メンバー
両チームのスタメンはこちら。
サブ
GK 31 守田
DF 20 田中
DF 24 川口
MF 6 椎橋(←5高嶺、67分)
MF 8 中村(←10サヴィオ、67分)
FW 45 山本(←41仙頭、75分)
FW 9 武藤(←11山田、75分)
GK 1 東口
DF 13 高尾
DF 34 江川(←28杉山、90分)
MF 6 山本理(←23ダワン、90分)
MF 10 倉田(←9鈴木、79分)
MF 18 ラヴィ(←29山本悠、64分)
FW 37 山見(←8食野、64分)
柏レイソルのスタメンは、ちばぎんカップから変更なし。4-3-3の布陣で戦う。ベンチには戸嶋に代わり中村慶太が入った。山本もベンチ入りし、攻撃のアクセントとして出場機会を伺う。
一方のガンバ大阪も4-3-3の布陣。注目のGKは谷がスタメンを勝ち取った。右サイドの半田、杉山は新加入であり、存在感を発揮できるか。ジェバリはメンバー外となり、ラヴィはベンチからのスタートとなった。
内容
前半立ち上がりはホームの柏レイソルが押し込む。前線からの積極的な守備からボールを奪取し、素早く展開しながらゴールに襲い掛かる。ディフェンス時には、4-2-3-1の布陣を構え、相手のアンカーを仙頭もしくは細谷が徹底的にマーク。ガンバ大阪もCKから決定機を迎えたが、GK佐々木がビッグセーブを見せる。そして42分、裏に抜け出した細谷のクロスを相手がはじく。こぼれ球に反応した片山が素晴らしいアウトサイドシュートで先制点を挙げる。1-0でレイソルがリードする。
後半は立ち上がりからガンバ大阪が仕掛ける。49分に宇佐美が抜け出してGKとの1vs1を決める。その5分後にはクリアのミスから、ダワンにミドルシュートを決められ1-2。一気に逆転されたレイソルは、選手交代とシステム変更でゲームの主導権を取り返す。75分からは4-4-2で果敢にゴールに向かうも、なかなかゴールを奪えない。しかしアディショナルタイム7分で、細谷がPKを獲得。これを自身がパネンカで見事に沈め、2-2で試合は終了した。
スタッツ
前半立ち上がり10分は積極的にシュートを放った。ガンバ大阪にとっては、回させられたといった守備をできていた。支配率では下回ったものの、思うような攻撃はさせなかった。後半は隙をつかれて失点を重ねた後、果敢な攻撃に転じたためロストの回数も増え、ガンバ大阪がゲームを支配する時間帯がより増えた。シュート数は15、うち枠内は11と高い枠内シュート率であった。
キーモーメント
49分の失点のシーンでは、マークのほころびが明らかになった。前半は相手のダワンを徹底的にマークしていた。仙頭と細谷が立て関係になり、必ずダワンにはプレッシャーを与える約束事があったはずだ。しかしこのシーンでは、マークを外してしまいバイタルエリアに侵入された。山田康太が遅れてチャレンジに行くも、はがされて宇佐美にボールが渡ってしまった。このシーンがきっかけで相手の自由度が高まり、追加点にも繋がってしまった。守備の整備が足りないとは言わないが、隙を見せてしまうと一気に流れが相手に行ってしまう。それを表した典型的なシーンであった。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2023年2月18日
これが宇佐美だ🔥
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宇佐美貴史がエリア付近でボールを受けると、相手DFをひらりひらりと躱しドリブル突破からシュート。G大阪を同点に持ち込んだ。
🏆2023明治安田生命J1リーグ第1節
🆚柏×G大阪
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おわりに
両チームともにやりたいサッカーで得点を奪えたので、観ていてスリリングな試合であった。柏レイソルの新しいスタイルは、間違いなくこれから向上していくだろう。しかし昨年から続いている未勝利試合数は、11である。12,000人のファンやサポーターに勝利を届けられなかったため、選手たちは非常に悔しいと感じているだろう。次のFC東京戦では、ミスを減らし勝利をもぎ取ってほしいところだ。
*写真はすべて筆者が撮影したもの