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<マッチレビュー>J1第3節アビスパ福岡vs柏レイソル 2023年3月4日

f:id:gotohitachidai8:20230305204311j:image3/4(土)にJ1のアビスパ福岡vs柏レイソルが、ベスト電器スタジアムで行われた。終盤に決勝点を決められ、1-0の敗戦となった。この一戦を振り返ることにする。

 

メンバー

両チームのスタメンはこちら。

サブ

アビスパ福岡

GK 31 村上

DF 20 三國(←9ルキアン、93分)

DF 29 前嶋(←16小田、68分)

MF 14 田中

MF 17 中村(←99井手口、45分+2)

FW 10 城後(←11山岸、93分)

FW 27 佐藤(←7金森、68分)

柏レイソル

GK 31 守田

DF 34 土屋

DF 2 三丸(←24川口、63分)

MF 5 高嶺(←11山田、78分)

MF 28 戸嶋

FW 45 山本(←14小屋松、78分)

FW 35 真家(←41仙頭、58分)

 

ホームのアビスパ福岡はスタメンを2枚変更した。ボランチに新加入の井手口、右のシャドーに前節得点を決めた金森を抜擢した、3-4-2-1(守備時は5-4-1)で戦う。復帰を発表したばかりのウェリントンはメンバー外だった。

 

今シーズン初のアウェイゲームとなる柏レイソルは、システムと人を変更してきた。4-2-3-1を採用し、山田康太ボランチ、仙頭をトップ下に据えた。これは攻守ともに変化しない。三丸に代わって川口、高嶺に代わって椎橋を選択。これが吉と出るか凶と出るか。

 

内容

戦前の予想とは異なり確実につなぐスタイルで、右サイドを起点に攻めるアビスパ。前半はルキアンを活かそうと試みるシーンが多く見られた。だがレイソルが立ち上がりにチャンスを作った。7分に細谷からパスを受けた、仙頭に決定機。しかし相手のナイスブロックに阻まれる。アビスパはCKから何度かチャンスを作ったが、得点を奪えず。ハーフタイム直前には井手口がけがで交代してしまった。0-0で折り返す。

 

後半はレイソルが積極的な交代を行う。真家、三丸を早々に送り出し、4-4-2に布陣を変更して攻撃を活性化させていく。だが次第にアビスパが流れをつかむ。66分には小田がカットインしてシュート。これは片山のディフェンスに防がれる。積極的にレイソルの裏を狙うようになるアビスパに対し、GK佐々木が対応する。そして87分に決定的なミスが発生。佐々木がロングボールを処理できず、ボールはルキアンのもとへ。慌てて戻った佐々木との1vs1を制したルキアン。土壇場に1-0とアビスパが先制する。その後レイソルは攻め立てたがゴールは奪えず。そのまま1-0で終了した。

 

スタッツ

spoteria公式ホームページ

この試合はどのデータもお互い拮抗していたものの、全体的にミスが散見されるものとなった。支配率については、予想よりもアビスパ福岡が高い数字をたたき出した。前半から続いたCKもアビスパが上で6本あった。守備が売りのチームに、レイソルは各数字でほとんど上回ることができなかった。厳しい現実を突きつけられたように思える。

 

キーモーメント

前述したように、この試合のキーポイントはミスを減らせるかであった。しかし残念ながら、決定的なミスによりレイソルは敗退した。失点シーンまでロングボールを上手く対処していた佐々木は、87分のシーンだけは誤った。左足で行ってしまったがために空振り。その後戻って1vs1を止めるチャンスはあったものの、ルキアンが股を射抜いて勝負あり。この短い間にあった2回のチャンスを、佐々木は対応できなかった。

 

アビスパ福岡公式Twitter

 

おわりに

内容は決して悪くはなかったものの、開幕前から守備陣のミスが散見される。これで開幕から全試合で失点したことになる。早急に改善する必要はあるため、GKの変更や5バックの復活などに取り組んでほしいところだ。またこの試合に関してはなぜシステムを変えたのかが、不明であった。キャンプから一貫してきた4-3-3を使ってはじめて、プロセスを正しく判断できると考えるが、相手をリスペクトしすぎたのだろうか。いずれにせよ、早くも正念場を迎えていることに変わりはない。出場機会が少ない選手の、奮起が必要であることから、間もなく始まるルヴァンカップで流れを変える選手が出てくることを期待したい。