10min+

このコンテンツでは、柏レイソルを中心に国内・海外サッカーの話題や、千葉県柏市の話題を取り上げる。

MENU

第2次森保ジャパンがウルグアイ相手に見せた新たな攻撃スタイル

3/24(金)に国立競技場にて、キリンチャレンジカップ日本vsウルグアイが行われた。試合は1-1で終了し、強い雨中南米の強豪相手に一定の結果を残した。この試合を振り返る。

メンバー

 

日本は4-2-3-1のシステム。GKはシュミット・ダニエルが入る。DFラインは右SBに菅原、CBに瀬古をチョイス。右MFは堂安、左は三笘。1トップに浅野が選ばれた。新型コロナの検査で陰性が確認できなかった久保は、メンバー外となった。

 

一方のウルグアイは、4-3-3のシステム。レアル・マドリードバルベルデをキャプテンに指名しスタメン起用。マンチェスター・ユナイテッドのぺリストリもスタメンに名を連ねた。

 

サブ(途中出場の選手)

・日本

DF 3 橋岡(←2菅原、89分)

MF 19 西村(←15鎌田、74分)

MF 17 田中(←13守田、74分)

FW 7 中村(←9三笘、89分)

FW 14 伊東(←8堂安、61分)

FW 21 上田(←18浅野、61分)

 

ウルグアイ

MF 7 カルバージョ(←6ウガルテ、77分)

FW 14 カノッピオ(←8ぺリストリ、68分)

FW 20 トーレス(←9ロッシ、68分)

FW 11 ロドリゲス(←18ゴメス、84分)

内容

前半立ち上がりから積極的なプレーを見せる日本。攻撃時は右SB菅原が偽サイドバックとなり、ポジションを内側に取ることで3-4-2-1へ変形させた。21分に浅野が裏抜けしシュートを放つ。34分には遠藤から一気に堂安の裏へ。しかしシュートには至らず。ペースが徐々に落ちた日本に対し、ウルグアイが先制点を奪う。38分高い位置でボールを奪いカウンター。バルベルデミドルシュートが右ポストに当たり、跳ね返りを自身で決めた。0-1で前半終了した。

 

後半立ち上がりはウルグアイが攻め立てるが、日本も反撃する。54分三笘がドリブルで持ち運び、浅野へスルーパス。シュートは勢いなくGKにキャッチされる。交代で伊東と上田が入ると、一気に勢いを加速させる。65分にはワンツーから伊東がペナルティーエリア内で倒される。一度はPKの判定が下ったが、VARで取り消される。それでも75分、同点に追いつく。交代で入った西村がファーストタッチでゴール。1-1とした。その後ウルグアイにもバーを叩くチャンスがあったが、1-1で試合を終えた。

スタッツ(日本:ウルグアイ)

シュート 4:10

枠内シュート 3:2

ポゼッション率 52:48

FK 10:9

CK 4:3 

イエロー 1:0

レッド 0:0

 

シュート数ではウルグアイが日本の2倍以上と圧倒した。日本はボールを持っていても、シュートチャンスに繋げられない展開が続いた。枠内シュート率は高いことは好材料だ。後半は伊東を起点にチャンスを作ったものの、ポジショナルプレーで相手を押し込む攻撃にはまだ課題が残った。

キーモーメント

日本の同点のシーンは、交代で入った選手たちの特徴が存分に表れた。菅原から足元で受ける動作に釣られた、相手DFの裏をかき背後でボールを受けた伊東。上田がゴール前ニアサイドに入り、遅れて後方のスペースに走りこんだのは西村。完璧なクロスが西村に届き、ワンタッチでゴールへ流し込んだ。途中投入された各選手の秀逸な動きが、この同点弾を呼び込んだ。

サッカー日本代表公式Twtter

 

攻撃的なスタイルを構築できるか

カタールワールドカップで攻撃時のプレーを課題にした日本は、ポジショナルプレーを取り入れていくことがこの試合で分かった。特にSBはインサイドで受けることを求められており、適任者を見つける必要がある。個人的にはけがで離脱中の中山雄太や冨安健洋が適任と感じる。

 

今後日本が世界のトップオブトップを奪いに行くために、戦術理解度を深めていかなくてはいけない。選手個々では十分な質が揃いつつある中、森保監督をはじめとするスタッフ陣がどう構築していくか楽しみだ。