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柏レイソルレンタル組の今 森海渡(徳島ヴォルティス)

5/7(日)のJ2大宮アルディージャvs徳島ヴォルティスで、柏レイソルからレンタル加入中の森海渡が圧巻の結果を残した。スタメン出場し2ゴール1アシストを記録し、3-1の勝利に大きく貢献した。そんな森の近況についてまとめていく。

 

試合を決める大活躍

アウェイでの一戦にスタメン出場を果たした森は、この試合3-3-2-2のFWに入った。移籍してから出場機会を思うように得られていない中、この試合では鬱憤を晴らすかのような活躍ぶりだった。

 

まずは12分、スルーパスを引き出すと持ち前のスピードを活かしてクロス。中にいた柿谷のゴールをアシストした。相手DFを一瞬で振り切る俊足は、このシーンで存分に活きた。

 

21分には先制ゴールが生まれる。左CBからの対角線のロングフィードをコントロール。少し乱れたが自分の足元に収めると、ペナルティーエリア外から一閃。ゴールネットを揺らし、チームに追加点をもたらした。

 

 

後半は押し込まれる展開になったが、それでもチームを救ったのは森海渡の決定力だった。76分にGKからのロングボールを収めると、柿谷とワンツー。ペナルティーエリア外から放ったシュートはまたもゴールネットに吸い込まれた。

 

柿谷との2トップで活きたストライカ

最下位だった徳島ヴォルティスだが、システムを変更してから4試合負けなしと調子が上がってきた。開幕から3トップを採用していたが、なかなか歯車がかみ合わず、森も自分のポジションを見つけられずにいた。

 

しかしこの日は柿谷との2トップでスタメンを飾ると、阿吽の呼吸を見せ再三ゴールを脅かした。スピードを使って背後を取り続けたことで相手のDFラインが下がり、スペースができたところに柿谷が落ちる。このコンビはお互いがやりやすそうに見えた。

 

4/29のジュビロ磐田戦で移籍後初ゴールを決め、勝利に貢献するとチームと共に自身の調子も上げてきた。下位に沈む徳島ヴォルティスの復活は、この男が鍵を握っていると言えるだろう。

 

シーズン10得点を狙う

試合後のインタビューでは満足した様子はなく、上を目指している雰囲気で応対した。チームの順位を上げるだけでなく、個人目標として2桁得点を挙げた。

 

レイソルのユースから筑波大学を経て、レイソルでプロデビューした森。要所要所でゴールを決めその決定力の高さを見せつけたが、ネルシーニョ監督が求める守備強度を表現できなかった。

 

プロ2年目の今シーズン、更なる覚醒を目指しレンタルで修行に出た。J2とはいえ簡単ではないことを理解し挑んだ序盤戦は、結果が出せなかったがここにきて3ゴールと上向いてきた。チームと個人の目標が達成されたとき、帰還したレイソルでは間違いなくエースストライカーとして、ゴールを量産し続けるはずだ。