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なでしこジャパンはベスト8でワールドカップを終える

8/11にサッカー女子ワールドカップの準々決勝なでしこジャパンvsスウェーデンが行われ、1-2で日本はベスト8で敗退となった。この試合を中心に本大会のなでしこジャパンを振り返る。

 

 

スウェーデンに雪辱を果たせず

東京オリンピックでの苦い思い出を晴らすための舞台となった準々決勝。なでしこはノルウェー戦から一人だけスタメンを入れ替えた。左WBのポジションに遠藤ではなく杉田を起用。3-4-2-1の布陣で勝利を目指す。一方のスウェーデンは4-2-3-1のシステム。PK戦までもつれたアメリカ戦と同じメンバーでスタメンを組んできた。

 

立ち上がりからスウェーデンがボールを握り攻めるが、日本がシュートを打たせない展開が続く。両チームともシュートがなく時間が経過したが32分にスウェーデンが先制する。セットプレーのこぼれ球をイレステットが押し込んだ。日本もゴール前に侵入するシーンを作るが、シュートを打たせてもらえない。前半は0-1でスウェーデンがリードする。

 

後半頭から遠藤を投入し攻めに転じたいなでしこ。しかし51分不運にも長野のハンドを取られてPKを献上。アンイエルダールに決められ2点差となる。その後交代カードを使い流れを引き寄せる。76分にはPKを獲得するが植木がバーに当ててしまう。87分にはFKから藤野が直接狙ったがまたもバーに当たりゴールラインは越えず。それでも直後に清家のクロスからこぼれ球を林が押し込み1-2とする。アディショナルタイム10分に猛攻を仕掛けたなでしこだったが、あと一歩及ばず試合終了。ワールドカップはベスト8敗退となった。

 

機能しなかった60分間

約60分間は完全にスウェーデンが試合を支配した。相手ボール時はハイプレスでどんどんプレッシャーをかけ日本のミスを誘発した。特にボランチの長谷川、長野へは厳しいマークがつき日本の起点を完全に封じた。FWの田中にはどこまでもセンターバックが付いていきファールでも止めにかかった。

 

マイボール時は3バックに変形し右サイドから攻撃を仕掛けた。身体能力だけでなくテクニックやコンビネーションでことごとく侵入しチャンスを演出した。なでしこも研究していたとはいえ、後手を踏んでしまい杉田を代えざるを得なかった。

 

アンラッキーなPKで2失点目を喫してからは、自分たちのスタイルでチャンスを数多く作った。早めに追いつけば流れは一気に逆転したと思うが、これも不運に遭い87分までゴールを奪えなかった。

 

トップレベルへの階段を上っている

このワールドカップ全体に関して言えば、自分たちが優勝を目指せるという自信をもって戦えたはずだ。格下相手にはポゼッションで圧倒し順当に勝ちを収めた。そしてグループリーグ最大の強敵であるスペインにはカウンターを繰り出し4-0の圧勝。決勝トーナメント初戦のノルウェーにも勝ち切ることができた。

 

決定力不足が一番の課題だったなでしこジャパンは、大会に入ると改善を見せスウェーデンとのリベンジマッチに挑んだ。しかし不運も重なりあとわずかのところで敗れ去った。それでも宮澤や藤野といった若手が躍動し、長谷川、熊谷が軸になって支えたチームは魅力的なサッカーを見せてくれた。

 

試合後に佐々木委員長は池田監督の続投を明言し、継続路線で来年のパリオリンピックに挑む姿勢を見せた。彼女たちの成長にはまだまだ伸びしろがある。また世界の頂点に立つことを大いに期待し応援していきたい。

 

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