*この記事はアフィリエイト広告が含まれています。
8/18に、プレミアリーグのリヴァプールは遠藤航をシュツットガルトから完全移籍で獲得した。2027年夏までの4年契約で、移籍金は日本円で40億円前後となる。そして週末のボーンマス戦では早速デビューを果たした。ここでは急転直下の遠藤のリヴァプール移籍について、深く解説したい。
突然の移籍
日本時間の8/17に突如としてこの移籍情報が流れた。ヨーロッパサッカーの移籍市場に精通する、ファブリツィオ・ロマーノ氏がX(旧Twitter)で以下のようなポストをした。
Wataru Endō to Liverpool, here we go! Medical tests booked on Thursday for Japanese midfielder who’s joining from Stuttgard for €18m fee 🚨🔴🇯🇵 #LFC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) 2023年8月16日
Personal terms agreed in few hours as Endō asked as Stuttgart captain to leave & follow his dream.
Exclusive story, confirmed. pic.twitter.com/AYZ2bKuauP
彼の情報は非常に信頼できるものであり、移籍が決まったことを表す決め台詞「HERE WE GO」は近年で浸透されている。
このポストにより、日本中のサッカーファンは遠藤航のリヴァプール移籍を確信したに違いない。そして翌日には、リヴァプール公式が遠藤の獲得を正式に発表した。
背番号は3で4年契約、移籍金およそ40億円と、30歳の選手にしてはかなりの大型契約となった。この背景には前任者の背番号3の偉大さも反映されている。
ファビーニョの代役獲得に失敗
22-23シーズンまで背番号3を背負っていたのは、ブラジル代表のファビーニョである。モナコから加入し、絶対的なアンカーとしてリヴァプールの中盤では欠かせない選手だった。
しかし今年の夏はサウジアラビアのチームがプレミアリーグから選手を引き抜いた。リヴァプールではフィルミーノ、ヘンダーソン、そしてファビーニョが退団することになってしまった。
その後任者として、ブライトンのカイセドとサウサンプトンのラヴィアの獲得を目指した。しかし大金のオファーを断られ、2人はチェルシー行きを選んだ。
中盤のプレイヤーとしてはマクアリスターとソボスライを新たに獲得していたが、彼らは攻撃的な選手。アンカーを務めるタイプではなく、リヴァプールは守備的な中盤選手を加えられないまま、新しいシーズンがスタート。開幕戦ではマクアリスターがアンカーに入った4-3-3だったが、守備面で不安を見せた試合だった。
現地の反応
そこで白羽の矢が立ったのは日本代表のキャプテンであった。日本ではブンデスリーガで2年連続でデュエル勝率1位と大々的に報じられたこともあり、この移籍についてポジティブな声が多かった。しかしイングランドでの反応は少し異なるものだった。
・30歳の選手に関して、おそらく多くの人がこの値札を見たことがないのではないかと思う。
・地元を興奮させるようなネームバリューではない。
・カイセドの方が良いに決まっている。
Xでは上のような反応が多数見受けられたが、イングランドの情報番組スカイスポーツは以下のように紹介し、良い移籍であることを示している。
・両サイドバックが高い位置を取った際の、広大なスペースをカバーできる。
・ヘンダーソンやミルナーを失ったため今シーズンは若い選手が多い。彼の経験とキャプテンシーは必要である。
・統計を見ると明らかに上位だ。過去3シーズンの統計では、空中戦でのクリアが最も多く、最も守備的な1/3エリアでの勝率も高い。 そしてゴールチャンスを50回以上作り、怪我で欠場したのは3、4試合だけだった。
引用:Sky Sports News Youtubeチャンネル
Liverpool sign Wataru Endo from Stuttgart on four-year deal - YouTube
ボーンマス戦で即デビュー
遠藤の出番はすぐに訪れた。週末のプレミアリーグ、ボーンマス戦でベンチ入りを果たす。後半にマクアリスターが退場したことにより、急遽デビューすることになった。
ソボスライとダブルボランチを組み、持ち前の球際の強さを見せるシーンもあった。しかし連携がうまく取れずにピンチの場面も数多くあった。試合は3-1で勝利し、アンフィールドのサポーターに挨拶した。
なお現地では以下のように評価された。
採点:7
遠藤はリヴァプールのユニフォームを着てデビューを記録し、リバプールのリードを維持することに貢献した。
引用
リヴァプールで地位を築けるか
南野がリヴァプールに在籍したことが記憶に新しいが、彼はスタメンの座を確保できずモナコへ移籍した。世界屈指のビッグクラブで出場機会を確保するのは、もちろん簡単なことではない。
しかし遠藤は十分な実績を持っての移籍である。ブンデスリーガとプレミアリーグは球際の激しさという共通点もあり、慣れるのに時間はかからないだろう。また女子チームには長野風花が所属しており、日本人が近くにいることも助けになるはずだ。
冨安、三笘に続き3人目のプレミアリーグ日本人プレイヤーとなった遠藤航。リヴァプールでの挑戦はどのようになるのか楽しみである。
関連記事はこちら