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<エッセイ>近くて遠い日立台、そして応援とは

日立台近くに在住の筆者が、コロナに感染したことで考えたことや感じたことを文章にする。

 

 

音で試合を感じ取る

金曜日は明らかに調子がおかしかった。いつも通りに出勤したものの、勤務中体調に違和感を感じた。クーラーが寒すぎて身震いする。声がどんどん発せなくなる。ひっきりなしの問い合わせに対応し終業したものの、既に普段の体調ではないことを理解しており帰宅して熱を計ると38.8度。コロナの疑いもあるので簡易キットで確認すると、案の定陽性反応を示した。

 

筆者自身は初めてのコロナ罹患である。感染対策を何もやっていなかった訳ではないので、仕方ないと思うものの、周りに迷惑をかける事が確定しているので申し訳なさも必然と入り混じってくる。

 

とりあえず薬を飲んで睡眠あるのみ。土曜日になっても熱は下がらず、頭痛と喉の痛み、身体の節々が痛い。ケータイを触ることすらままならない。日曜日発売日の天皇杯チケットを自分が買う予定だったが、無理なので友人に依頼することにした。このLINE1通のみでしか触ることはなかった。

 

土曜日の夜19時からは日立台柏レイソルvsアビスパ福岡の試合がある。もちろんこの状態では現地観戦もDAZNでの観戦も出来ない。ただスタジアムからの歓声などは家にも聞こえてくる。

 

ディフェンダー、土屋 巧ぃぃぃ!背番号34」

スタジアムDJ、ナラヨシタカさんのスタメン発表で、この日は土屋がスタメンということを知る。

 

ベッドの上で目をつぶっていても、スタジアムから聞こえるチャントや音楽などでその光景が目に浮かぶ。例えば「今GKがフィールドに入ってきたな」「ブーイングばかりしているから攻め込まれているな」など。

 

試合が始まってから何度か歓声が上がっていたので、レイソルが攻め込んでいるのが分かった。そして一際大きいレイソルサポーターの歓声は、先制ゴールを決めた証である。

 

ェェェェああああうわああああああああああああ「ゴーーーール!!柏ぁ、レイソ〜ルぅぅぅ」

 

このように長年住んでいれば分かるが、どの歓声がスタジアムでの何の出来事を表現しているのかを、住民は自然に理解するのである。

 

その後同じような歓声は起きなかったので、1-0か1-1かと思い熟睡。目を覚ましたのは日曜日の早朝であった。後半の記憶はないので結果だけ見ようとスマホで確認すると、1-3で敗戦していた。8月から負けなしが続いていたので残念だが、これも仕方ないと思うだけであった。ハイライトを見たが、単純にアビスパレイソルを上回っていたように見えた。

 

応援について思うこと

現在は熱も下がり元通りに回復しつつある。日立台へ行かずに耳だけで試合の内容を感じ取るのは、地元民ならではとは思うがこのような状況は芳しくない。スタジアムへ足を運ぶに越したことはないからだ。

 

だがそもそも難しい場合は?様々な事情でスタジアムに行けない人々も、Jリーグサポーターの中に数多くいるはずだ。コロナなどの病気もその原因の一つに含まれるだろう。今の時代はスタジアムに行けなくても様々な応援方法がある。DAZN観戦や雑誌、totoくじ、グッズ購入などなど。

 

スタジアムでの観戦が本格的に戻ってきた2023シーズン、数々の事件が発生し全国ニュースに取り上げられるまでに発展してしまった。スタジアムへ足を運べない人々のことを考えれば、発生した出来事について何も同意出来ないし一切認めることではない。自戒の意味を込め、改めて個人一人ひとりがスタジアムでの応援について考えなければならない。

 

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