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橋岡大樹のプレミア移籍が示す3つの意義

日本時間の1/31に、プレミアリーグルートン・タウンは、シントトロイデンの橋岡大樹の獲得を発表した。契約は2027年6月まで。プレミアリーグに日本人プレイヤーが4人も参戦する、史上初の快挙となる出来事だ。ここでは橋岡の移籍が示すことを深堀したい。

 

シントトロイデン経由プレミア行き

ベルギーのシントトロイデンは、日本企業のDMMが経営権を持っていることから数多くの日本人プレイヤーがプレーしている。そしてJリーグで活躍した選手はそこから更なるステップアップの場として、今までも数多くの選手がシントトロイデンに加入した。

 

そして現在アーセナルでプレーする冨安健洋、リヴァプール遠藤航はこのチームの一員であった。橋岡を含め3名も同じチームからプレミアリーグに到達したことは、非常に大きな意義をもち、これからもモデルルートとして注目されるだろう。

 

浦和レッズという日本ブランド

橋岡は浦和レッズのアカデミー出身で、トップチームでも存在感を見せた。恵まれた体格と身体能力の高さを武器に、18歳ですでに出場機会を掴んでいた。レッズは2023年にACLを優勝したことで今後莫大な資金を手にすることから、一気に日本の絶対的なクラブとして躍り出ようとしている。実際、ヨーロッパ各国でプレーするレッズ出身の選手は、この夏と冬に一気に増えた。そしてヨーロッパから監督・選手を獲得することも珍しくなくなり、今冬にはイタリアの名門ASローマからソルバッケンを獲得している。

 

つまりレッズは今後ヨーロッパから注目されるクラブになることが予想される。Jリーグが今後発展していくには、国内だけでなく海外からの注目も集めなければいけない。遠藤航と橋岡大樹という、2名のプレミア戦士を輩出したクラブには、様々な国から視線が集まるだろう。

 

Bチームでも世界最高峰へ

橋岡は第2次森保ジャパンで継続的に招集されていたものの、スタメン出場の機会は少なくアジアカップのメンバーからは落選してしまった。彼にとってはショッキングではあるが、それでもシントトロイデンでのプレーが評価されプレミア行きを掴んだ。

 

今までのケースを考えると、日本代表のレギュラー組しかこの舞台にたどり着けなかったはずだ。中田英寿香川真司岡崎慎司吉田麻也らはその例だ。しかし今回橋岡がルートンに移籍したことで、たとえ日本代表のレギュラーでなくとも最高峰の舞台に到達することは可能であることを示した。

 

もしこのケースが今後増えれば、日本代表の底上げはより一層高めることになるだろう。代表に召集されない選手にも、この舞台でプレーするチャンスが巡ってくるかもしれない。

 

プレミア行きはさらに加速するか

誰もが目指す最高峰の舞台、プレミアリーグイングランドの地に参戦できる日本人はほんの一握りだったが、その概念がすこしずつ変わってきているのかもしれない。なでしこの選手たちを含めれば、2桁の日本人プレイヤーが存在する。それぞれのチームで活躍し、プレミアリーグであっても日本人は輝けることを証明しつつある時代だ。

 

今後さらにプレミアリーグに日本人プレイヤーが参戦することとなれば、Jリーグの価値はより高まることだろう。橋岡をはじめイングランドでプレーする選手たちに、日本サッカーの未来がかかっている。

 

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