3/26(日)のルヴァンカップ、アビスパ福岡vs柏レイソルで記録を更新した選手がいる。16歳のFW前田一翔(まえだいちか)だ。アビスパ福岡のクラブ最年少出場記録を更新し、かつスタメンで前半45分プレーした。その中で見えた前田のプレーについて、述べていくことにする。
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アクシデントによる抜擢
前田がスタメンとなった背景には、大会規定とアクシデントが存在した。ルヴァンカップでは21歳以下の選手を、必ず1人スタメン出場しなくてはいけないルールがある。2022シーズンまでは新型コロナウイルスの影響で、一時措置として撤廃されていたが、2023シーズンから復活した。
また当初出場予定だった、DF森山が半月板損傷の大けがを負ってしまった。アビスパにはほかに21歳以下の選手が登録されていなかったことから、急遽2種登録で前田がピッチに立つことになった。
堂々たるプレーで得点チャンスも
16歳9か月で、現アーセナルの冨安の記録を更新した前田は、随所にその才能を見せた。立ち上がり2分、早速裏抜けを狙うがボールを収められなかった。その後も何度も相手DFの背後を狙うシーンがあり、前田のプレースタイルが徐々に見え始めていた。
2点リードされた21分、最大のチャンスが訪れる。右サイドのルキアンからのクロスに、飛び込んだのは前田。これはGK守田に防がれてしまうが、あわやゴールという決定機であった。相手DFの背後から一瞬のスピードで合わせに行ったプレーは、その才能が垣間見えた瞬間であった。
その後も時折下がって起点となり、少ないタッチで捌くなど臆することなくプレー。45分間の出場ではあったものの、一定の存在感は出した。
チャンスをモノにできるか
試合後のインタビューでは、次のように語った。
裏抜けのところでは何回か抜け出して起点になれたかなと思いますが、足元でもらうときはつぶされてチャンスをつぶしてしまいました。下り方や受け方をもう少し改善して、次は課題をなくせるように頑張りたいです。
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まだプロのスピード感や激しさには対応しきれていないが、一瞬の抜け出しは武器である。今後もルヴァンカップではチャンスが回ってくるだろう。
その際にゴールという最高の結果を残すことができれば、先輩の冨安のように日本を代表するスター選手へ駆け上がるかもしれない。そんな日本サッカー界の大きな期待を背負い、前田一翔はプロへの一歩を踏み出した。
プロデビューしました!
— 前田一翔 (@J1IrQ2i7VfM2wPg) 2023年3月27日
もっと頑張ります🔥
写真ありがとうございます
保存させてもらいました!笑 pic.twitter.com/vcbphIittf
前田一翔Twitterアカウント
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