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柏レイソル2023シーズン序盤戦10試合を終えて見えたものは

2023シーズンが始まり、リーグ戦とルヴァンカップを含めた10試合、柏レイソルは思わしくない結果でスタートした。ここではその10試合の流れを振り返り、見えてきたものを詳しく述べていく。

 

 

結果一覧

ちばぎんカップ ●2-3 山田康、細谷

 

ご存じの通り2022シーズンから勝ちがなしが続き、苦しんだ序盤戦となった。とりわけ得点者に偏りがあり、失点が止まらない。直近のリーグ戦の鹿島アントラーズとの試合では無失点に抑えたが、それ以外はすべて失点している。

 

ここまでの流れ

ここからはターニングポイントとなった試合をいくつかピックアップし、チームの流れを解説していく。

4-3-3で攻撃的なスタイル

2022シーズンの終盤戦10試合は全く勝てなかった。要因としては攻撃のオプションが少ないことであった。そのためオフの補強では攻撃的な選手、かつレギュラークラスを多く獲得した。

 

そして2023シーズンは始動のキャンプから、新しく4-3-3をベースにトレーニングした。ちばぎんカップ、リーグ戦2試合は同様のシステムで挑んだが結果は思わしくなかった。

 

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なぜか変えた第3節アビスパ福岡

攻撃的なスタイルは今後の可能性を大きく秘めていた。しかし、この試合で早くもそのシステムを変えることになった。この日は4-2-3-1にし、山田康をボランチ、仙頭をトップ下に配置。しかしアビスパからゴールを奪えず、終了間際にミスから失点。0-1でシーズン初黒星を喫した。

 

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若手を抜擢した第5節サンフレッチェ広島

そしてアビスパ戦以降、システムは右往左往した。名古屋グランパス戦では5-3-2、ルヴァンカップ鹿島アントラーズ戦では4-4-2。指揮官の迷走が始まったように見えた。そんな中、この試合では若手をディフェンスラインに抜擢。19歳の田中、土屋をスタメンに起用し、サンフレッチェ広島の守備陣を抑えにかかった。しかし結果は0-1で敗戦。若者に試練を与えた一戦であった。

 

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勝ちを拾い損ねたルヴァンのアビスパ福岡

この試合では光が見えた。土屋がCKから先制、新戦力フロートが2得点の活躍。柏レイソルサポーターは勝利を確信していたが、ネルシーニョ監督の采配によって終盤同点に追いつかれてしまった。勝ち点2を失っただけでなく、大きな疑問を残した監督には厳しい意見が相次いだ。

 

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遂にトンネルを抜け出した第7節鹿島アントラーズ

その後浦和レッズアルビレックス新潟に成すすべなく敗れ去り、いよいよ監督解任が現実味を帯びてきた。迎えたホームの鹿島アントラーズ戦。システムは4-4-2、本職ではない土屋を右SBに据える策に出た。この試合はセカンドボールをことごとく回収し、効果的なカウンターを繰り出した。そして前半の細谷のゴールを守り切り、1-0で勝利。実に公式戦20試合ぶりの勝利をおさめ、サポーターは涙を流した。

 

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見えてきた方向性

システムを4-3-3を軸にすることでスタートしたが、それを早くも放棄してしまい迷走した序盤戦。しかしようやく回答が見えてきたようだ。細谷とフロートの2トップを活かした、ロングボール主体の鋭い攻撃。サイドにクリエイティブな選手を配置し、ボランチは守備力に長けたプレイヤーを据える。最終ラインは台頭した土屋を活かし、球際でボールを奪う。

 

筆者も以前にTwitterで4-4-2を提唱したが、やはりこのメンバーには当てはまるようだ。アルビレックス新潟との試合でも採用したため、次のサガン鳥栖との試合でも同じシステムで臨むだろう。

 

だが2023シーズンまだ1勝しかしていないことに変わりはない。これを継続的な勝利につなぐべく、土屋だけでなくあらゆる選手の活躍が期待されるシーズンになるだろう。